Team CRC Japan2014レポート(17)




2014年新メンバーKazukiさんから4回目のレポートが届きました


CRCJAPAN KAZUKIです

今回は参加してきたIFMAR世界選手権のレポートをお伝えします。今大会は、アメリカ フロリダ州タンパにある体育館に設けられた特設トラックでのレースとなりました。トラックは、世界選手権としては少し小さめでした。空調設備が完備されていて、暑さとは無縁でレースに臨む事が出来ました

CRCカーペットにグラビティLGC(コントロールグリップ剤)の組み合わせでおこなわれるイベント。国内でもクレストスピードウェイで事前にTESTし、グリップは余り上がらない傾向にあるであろうと思い、ベースセットを低ミュー仕様で作ってきました

今大会は、CRCからプロトタイプが大会前に届き、極秘にセットアップしてきました。現行モデルのオルタエゴと比べるとシャーシ剛性とフロント剛性が上がり、ハイグリップ向き?かと当初思っていました。国内での、シェイクダウンでは、全くいい傾向ではありませんでした。しかし、EPR特有のフロントのオーバーグリップが出にくいマシンでしたので、そこを活かす事が出来れば戦闘力は高いと思い、クレストスピードウェイで TESTを繰り返しました。また、今回のプロトマシンには、アッパーデッキも付けることが出来、私はアッパーデッキを使う事でドライビングスタビリティが向上しレースでも通しで使っていました

写真(下)はハヤト選手のマシン。シャーシ中央ダンパーエンドからサーボへ向けて細長いアッパーデッキが見えます


タイヤに関しては、今回フロント・リヤ共にGX35 1種類のみしか使いませんでした。GX35は海外でも抜群のグリップを発揮してくれました。
渡米直前のTESTでなんと、オルタエゴのラップより速く、安定感も出てきました。しかし、チームメート ハヤトのマシンはバランスが取れませんでした。そこで、私のマシンをそのままドライブして貰いました。なんと、ハヤトも自身のオルタエゴのラップより速く安定感も出ることに成功。内心は、オレのマシンでこんなタイムが出るのかと思うと嬉しくなったのは、初めて感覚でした

こうしてイベント直前にチームは最高の状態でレースに望む事が出来ました。世界選手権が始まると、私はプロトタイプのみで世界選手権に臨みました。さて、レースの方ですが、練習走行(8分間中の連続3ラップの合計で予選の組み分けがおこなわれる)がスタートすると海外勢がいきなりスーパーラップを連打。ハヤトよりも圧倒なラップを叩き出しての走行。3周Bestだけで組み分けをするので8分トータルを狙っての走行では無かったにしても、ビックリでした。私は、イマイチペースが上がらないが、人間の問題と思い、8分間走ることに集中。予選がスタートすると、多くの海外勢は後半のグリップダウンに悩む中、なんとかゴールにマシンを繋げ、1ラウンド目は14位。正直、もっとダメだと思っていたが周りも苦戦している模様

マシンセットは、ほぼクレストスピードウェイでのセットのままでしたが、どおしてもグリップダウンがあり、後半が厳しかったです。
そこで、フリクションチューブをShur Lubeグリーンから硬めのShur Lubeレッドに変更するとアンダー傾向ではあったがトータルが上がり、いいバランス。さすがにレッドまで上げると硬くなりすぎたようです、そこでフリクションチューブを左右で違うグリスにし、グリーンとレッドにするとベストバランスになり、全体8位ポイントを GET!!
これは、ヤッキーさんのアドバイスからでした。セットアップはチームでやっていくものだと思った瞬間でした

レース後半からは、事前にTESTしてきた、アドバンス製ブラックダイヤモンドのセットアップをデフォルトから変更したパワー型のモードに変更し、トップスピードもトップレベルを披露出来ました。ブラックダイヤモンドの優位性を存分に発揮出来ました。その後のラウンドでもベストラップは毎回更新するがミスを連発・・

最終的には、予選総合16位。ベストラップでは、Aファイナルも見えていただけに非常に悔しいですが、今後の課題がしっかりと見えてレースでした。レース前半では、攻め切れず、後半になると攻めるが、ミスが目立つ。マシンを壊してでも前半からペースアップ出来る様、トレーニングして行きたいと思います

Bメイン決勝も予選グリッドキープの16位でフィニッシュ!

マシンセットは、クレストスピードウェイでセットから少しアジャストしただけで完璧でした。
応援して下さった皆さんありがとうございました。
スポンサー様には、この場をお借りして御礼申し上げます

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マシンセットデータ

CRCプロトマシン ※ CRCJapan Altered Ego用強化ツイークプレート 使用
ボディ:プロトフォーム AMR とりおん製リップを追加
タイヤ:フロント=PM 3 GX35 41.5mm(HR38 FLEX) :リア=PM 3 GX35 42.0mm(HR38 FLEX
グリップ剤:F=コントロール1/2 25分真空 :R=コントロール:60分真空

<フロント>
Fスプリング:チームグレード0.45(リバウンド1.0)
キャンバー:右-2.0  左-2.0
キャスター:フルバック
トー角:トーアウト 1.0
キャスターブロック:10°(樹脂製)
アーム:ショート(ノーマル)
CRC3276 トッププレート使用

<リア>
サイドスプリング:CRC0.5(締込みはシャーシに触れた状態)
ピッチング:ヨコモXショック
スプリング:ヨコモ ブラック(ピッチングのリバウンド1,2mm)
オイル:ヨコモ1000 3穴
サイドチューブ:Shur Lubeグリーングリス Shur Lubeレッドグリスを片方ずつ
サイドリンク:ノーマル 前側を1mm上げ

<メカ>
アンプ:ブラックダイアモンド

モード:クレストモード(パワー重視): パソコンからESC設定変更
・START RPM 3000 → 5000
・End TIM 20 → 32

プロポ=フタバ 4PX
サーボ:KO RSX12
受信機:フタバR304SB
バッテリー:CRC7000
モータ:TRINITY D3.5  3.5T(進角-10目盛)  TEP1151ブルーマグネット使用
スパー:PRS 94T ピニオン:Panaracer23T
車高:フロント=3.3mm 中央=3.4mm リア=3.5mm
バッテリーポジション:前
スクエアデフリング使用


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