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2019/09/07

Team CRC Japan2019レポート(15)

トゥウェルブ界のキングカズこと、ヤッキーさんよりチームレポートが届きました。大好評の組み立てレポート第三弾です


皆さんこんにちはTeam CRC Japan総監督?のヤッキーです。

今回も前回に引き続き組み立てレポートをお届けします(その1その2)。今回は裏技?ありのフロントセクション編で組み立ての最終回となりますのでじっくり見て下さいね。 では、早速レポートに移ります。

まず、フロントセクションを組み立てる前にステアリングタイロッドの外側になるボールエンドを写真のように加工します(右が加工済み)

20190901

これはステアした際フロントホイルとの干渉を防ぐための加工です。フロントホイルのオフセットによってここまで加工する必要もない場合もありますがコーナーリング中に干渉しブレーキがかかり失速しそれが原因で今一クルマが走らないこともあるのでやっておきましょう。タイロッドの長さはボールエンドの内側間で30.5㎜に調整しておきます

 

そしてフロントサスをキット標準ではなく、ロングアッパーアーム仕様にします。路面や前後のロールバランスにもよりますが、リヤセクションがこの仕様だと曲がりもあり失速しにくいコーナーリングが可能となますのでお薦めです

[CRC3348] モールド・フロントアッパーアーム(デュアルタイプ)

 

キャスターブロックは10°を使い引っ掛かりをなくしてコーナーをスルッと抜けるイメージですのでモデよりはパワーのないストッククラスならこの10°が良いと思います

このアッパーアームですが物によっては前後のアーム部分が平行になってなく(写真左の赤↔と青↔とでは幅が違い、青↔が狭い)そのまま組むとアームの動きが渋くなってしまいます。そこでアームの前側を(写真右の赤丸部分)ライターなどで軽く炙り平行になるように調整します。加減が難しそうに感じるでしょうが意外と簡単なのでやってみて下さい。写真のように21.0㎜~21.5㎜で大丈夫です

2019090220190903

これでヒンジピンを通してみてスルスルにならなかったら2.0㎜のストレートリーマーかドリル歯を通しスルスルになるよう加工しておきます

それとアームがボディ(ボディを出来る限りの低く載せたいので)に干渉しないように私は下写真の右のように削ってます。キャスターブロック10°なら干渉しないのでやらなくても問題ないですがキャスターブロック5°を使う場合やこれを見てカッコいいと思ったら加工して見て下さい。

20190904前部が斜めに加工されたFアーム(右)。ボディーとの干渉も防ぐ

 

ここまで加工できたら、フロントサスの組み立てに入ります

20190906

 

まずロアアームに[TCJ-006] プロストラット用フロントプレート[kyb-130] 4-40 x 7/16 皿ビス(レッド)[kyb-049] 4-40 3/16ロックナット(レッド)で固定します(下写真1枚目)

車高調整にはキット標準の[CRC3233] 樹脂製ライドハイドスペーサーを使わずに[CRC3279] フロントロールセンター・アジャスター(2mm/2.5mm)[CRC4261] Xti用フロントハイト・スペーサーを使いスペーサー代わりにしてます

201909052019090720190908

 

この方法の利点はより精度の高いフロントサスが作れるのと、予めハイトスペーサーで車高調整しておくことによりシャーシとロアアームとの間にスペーサーを挟まなくてよく、メンテしやすいのと日頃のメンテでキャンバーが変わってしまうのを防ぐためです

フロントをヒットした場合にロアアームの固定ビスを少し緩めて締め直すのは皆さんやっていると思いますがこのときにロアアーム下に樹脂スペーサーが入っているとズレたり締め方でキャンバーが変わってしまうことがあります。サーキットによりタイヤのベスト径は決まってますので、それに合わせて車高(スペーサーの厚さ)を決めておきます。練習走行時に路面コンディションが悪くタイヤ径が本番時より大きい場合もありますがそれに合わせてスペーサー交換などで車高調整はしません。レースはそのベスト径で走る訳ですから間に挟むスペーサーも固定です

[CRC3279] フロントロールセンター・アジャスタープロストラット用フロントプレートと共締め可能ですが かなり長いビスが必要なのと、ハイトスペーサーを変更するに面倒なのでロアアーム凸部に圧入してあるだけです(上の写真3枚目)

8月のEPS-J@MAPではセッティングシートにあるようにかなり小径タイヤ(39.2mm)でした。これはカーボン2.5mm+オレンジスペーサー0.75mm、リバウンド約0.2mmで車高3.5mmとれます。もっと大径のフロントタイヤの場合には樹脂スペーサー(3mmまたは4mm)を使いロアアームとの間にハイトスペーサーを挟み調整してください

 

ステアリングブロックのタイロッドピロボールには2.5mmのスペーサー(KOサーボの場合)を噛ましておきます。(写真の矢印部分)スペーサーはキットには付属してませんので用意して下さい

20190909

写真のピポットボールがかなり使い込んでアルマイトが剥げてますがこれはタイロッドのガタを出すために敢えて使ってます。この部分のガタがないとストレートも真っすぐ走らなくなりますので適度なガタが必要です。サーボセイバー側も同様です。新品のピロボールなら、ボールエンドをボールエンドリーマーなどで加工してガタを出ししておいて下さい

 

次に、ここまで完成したらキャスターブロックをプレートに取り付ける訳ですが写真のように後ろ側の固定ビスを長くして上からナット止めします。この裏技はユーザーさんに教えてもらったのですがこれをやることによりクラッシュでキャスターブロックのズレがかなり軽減されるのでお薦めです!

20190910

特にロングアームだと少しズレてもキャスターが大きく変わってしまいます。この対策をしておけばフェンスにヒットしたぐらいではズレる事はないです。ここで使用したビスとナットは

[kyb-008] 4-40 x 3/8 ボタンヘッドビス(ステンレス)
[kyb-049] 4-40 3/16ロックナット(レッド) です

 

次にアッパーアームをキャスターブロックに固定しますが、キャスター調整シムを前1枚、後ろ2枚挟み、アームがストレスなく動くように調整します。もし動きが渋いようでしたら、アームの内側を少し削って調整して下さい。キャスターは必ず左右同じになるようにします。もし左右で違ってたらヨコモさんから発売されている内径2mmの樹脂スペーサーシムセットで微調整すると良いです。この製品は0.13mm/0.25mm/0.50mm厚がセットになっておりノーマルシムが0.65mm厚なのを頭に入れて調整してみて下さい。トライ&エラーの繰り返しになり面倒かも知れませんが、ここはしっかり合わせておくのが良く走るクルマの基本です。

因みに私はこの[SMT-135] キャスターゲージ(1/8インチキングピン用)を使い調整してます

写真は商品紹介ページのもの

 

あとは説明書に従い組み立てれば問題ないです。ロアー、アッパーボールはガタの調整可能ですのでスムーズに動くガタのないギリギリのところを攻めて下さい

 

そして完成したらまず、メインシャーシ先端のバンパープレートをキット付属のスチールビスではなくシャーシ保護の意味でアルミビス([kyb-036] 4-40 x 3/8 皿ビス(レッド))に変更し固定します

 

次に完成したフロントサスをシャーシに取り付けるわけですが、ここで下写真のようにロアアーム固定ビスの後ろ側だけ長いビスに交換して上からナット止めしてあります。これもクラッシュ時にロアアームのズレを防ぐのに効果的なので是非やって見て下さい

20190911

 

ここで使っているビス&ナットは

前側 [kyb-081] 8-32 x 1/2 皿ビス

後側 [kyb-104] 8-32 x 5/8 皿ビス

ナット[kyb-142] 8-32 ナット です

 

以上でフロントセクションの組み立ては終わりですが今回紹介した仕様はかなり曲がるフロントサスになっており、もし曲がり過ぎるとかコーナー後半で巻き込むような挙動だったら

[TCJ-053] CK25 J / HTワイドシャーシ用グラファイト・ブレース

を試してください。そしてさらにもっと安定させたいなら

[TCJ-054] CK25 J / HTワイドシャーシ用フロントブレース(ロングアーム用)

を使うと良いです

 

 

これでメカ積みをして終了となります。メカ積みやコードの取り回しなどは写真を参考にしてみて下さい

2019091220190913

 

3回に渡り組み立てレポートをお届けしましたが、これを見てここまで加工するのは面倒とかやりたくないなと感じられた方もいるかも知れませんが良く走るクルマにするにはベースがきっちりしてないと走りません。ユーザーの方も上手く走らないと諦める前にポテンシャルは充分あるクルマです!長年このクルマをやってきたノウハウは全部書きましたのでこのレポートをしっかり読んで頂き愛情を込めて作り込むことで気持ちよく走るクルマになると思います

 

このレポートが楽しいラジコンライフの手助けになれば嬉しいです

 

最後に今回のレポートとは別件なんですが、モデクラスで走行中ESCが突然止まってしまうトラブルがあると聞きました。これは殆どの場合、走行中にシャーシと路面が干渉して静電気によるESCのシャットダウンが原因です。この対処法は写真のようにESCのバッテリーマイナス端子からシャーシへアースさせることで解消しますので、これにお悩みの方は勿論、事前対策としてやっおくことを強く勧めます!参考にして見て下さいね

20190914ESC-端子(赤丸)とシャーシ(青丸)をつなげアースとする

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

では、またです。


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