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2014/10/21

Team CRCによる世界戦レポート

CRC本社がリリースした世界戦レポート(原文はこちら)の主要な部分を訳したものです

Team CRC Japanメンバーによるレポートはこちらです
キミヒコ編 Kazuki編 ハヤト編

Team CRCが2014 IFMAR世界選手権で優勝!

** CRCドライバーMarc Rheinard選手が自身4度目となるワールドタイトルを獲得 **
** 新型Xti-WCシャーシとCRCタイヤを使用しCRC初のワールドタイトル **

wed-marcwin-2_0-800 wed-marcwc-web Aメイン決勝1,2回目を立て続けにトップゴールしIFMAR世界チャンピオンとなったドイツ人ドライバーMarc Rheinard選手。2回目の決勝をゴールし安堵の表情を見せたあと喜びを表現した。彼の勝利を支えたのは伝説となるスタッフ達でした!決勝レースでは誰もMarcのCRC Xti-WCを止めることはできませんでした

IFMAR世界選手権は2年ごとに開催されます。大きなチームが集う大会の1つであり、世界中からドライバーが参加します。特設コースでおこなわれ地元ドライバーが有利にならないよう配慮されます。パフォーマンス、経験そして知識の総合力が問われるイベントがIFMAR世界選手権です

1/12レーシングはカーペット路面でおこなわれるのが世界標準であるにも関わらず当初発表されたプランはアスファルト路面で開催されるというものでした。この発表があってから半年後のSnowbird会場でCRCはIFMARオーガナイザーとCRCカーペットを世界選手権のために供給することで合意しました。そして世界選手権にはアメリカ、日本、ヨーロッパなど各地から有力なチームとドライバーが集結しました

CRCドライバーの紹介:
CRC USAからはAndy Moore、Marc Rheinard、Brian Bodineの3ドライバーが参戦しました。彼らは現行のAltered Egoシャーシをベースにしたプロトタイプマシンを使用しました。世界選手権時には正式名称は決まっていませんでしたが発売される製品はXti-WC(World Champion)という名称になる予定です。

日本からは矢野 皇彦が率いるCRC Japanチームが参戦しました。遠藤一樹と全日本チャンピオン石岡勇人もやはりプロトタイプマシンをドライブしました

ヨーロッパからはBlackArt/CRCチームのオーストラリア人ヤングドライバーDominic Vogl とヨーロッパ選手権で表彰台経験のあるフランス人ドライバーJakob Zundelが参戦しました。彼らはBlackArtオリジナルのカーボンコンポジットシャーシにCRCパーツを組み込んだマシンで参戦しました

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2014年の全日本チャンピオン石岡勇人。イベントを通じてトップレベルの走りを披露した。Xti-WCをドライブし予選8位、総合7位でレースを終えた。3回の決勝すべてでトップ3に入る走りを見せながら不運によってポジションを落とさざるを得ない状況に見舞われた。これが最後ではありません。これからの活躍が期待されるヤングドライバーです もう一人の有力ドライバー遠藤一樹。彼もCRC Xti-WCをドライブした
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表彰台の中央に立つためにMarc Rheinardはフロリダにやってきました。彼の友人であるThomas Pumplerがメカニックを務めたことでMarcはリラックスしてドライブに集中することができました Andy Mooreはオランダでおこなわれた前回の世界選手権で優勝を目前にしながら2位に終わったため今回はリベンジを果たすためアメリカにやってきました。オランダで最も速かった彼はメカニックも自身でこなす本当のプロR/Cドライバーです。ピットエリアではハードワークをこなしつつ彼のスポンサーへ配慮も忘れません
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ヨーロッパ選手権で表彰台に上がったばかりのAlexandre Laurent は礼儀正しく無口なタイプです。しかしレースが始まると熱い走りを見せるBlack Art/CRCドライバーです

 

チームをサポートしたスタッフ:

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日本の友人3名です。左から石岡征之(ハヤトの父)、矢野皇彦(チームマネージャー)、田中静男(メカニック)。Team CRC Japanは世界チャンピオンを獲得するために本当にとても大きな役割を果たしてくれました。何十時間にも及ぶテストとその後の簡潔にまとめられたレポートの提出。彼らのインプットがもし無かったら世界選手権の結果は大きく変わっていたでしょう。Team CRC Japan本当にありがとう チームリーダー矢野の先導のもと献身的なテストをおこなってくれたドライバー遠藤と勇人。Team CRC Japanは彼らのドライバーをAメインに送り込んだ。彼らはイベントの1ヶ月前からキーとなるテストデータを我々に提供した
   
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CRC代表のフランクは今回チームサポートに徹しました。フロリダの太陽の下タイヤの削りカスにまみれた彼の姿が目撃されました。その写真や動画が無いのが残念です オーストリア人のThomas Pumplerは優勝したMarc Rheinardのマシンの整備とセットアップをすべておこないました。変化する路面コンディションにマシンを対応させ、ドライバーからのコメントをセッティングに反映させていました
   
 
マッチモア社の代表Jihyun Jang氏は優勝したMarc Rheinardのドライビングスタイルに合うように彼のESCとモーターをセッティングしました  

 

CRCのプロトタイプマシンの紹介(Xti-WCとして発売予定):

前回2012年オランダでおこなわれた世界選手権でCRCはXtiシャーシをお披露目しました。過去のCRCシャーシと同じようにこのシャーシは新しいアイデアを導入した全く新しい1/12カーでした。特長の1つはシャーシ中央に縦積み(=Inline)搭載可能なバッテリー、そして横積み(=Transverse)をも可能にしたデザインです(これがXtiの名前の由来になっている)。もう1つの特長は無段階にリヤ車高を調整できるSlider Podデザインを導入したことでした。最後にXtiは特徴的なフロントエンド構造つまりUプレートサブフレームを導入したことで左右のフロントサスアームの間にサーボを搭載することができました。このサブフレーム構造はXtiシリーズの「キー」となる技術でありこれによってフロントエンドの精度・剛性が確保されました。

今回の世界選手権でお披露目されたXti-WCはフロントUプレートをメインシャーシに6点止めする構造に変更されました。6本のボルト(Bolts)で固定されるため社内では6Bのコードネームで開発されました。これまでのXti/Xti-Altered egoは4つのボルトでUプレートがメインシャーシに固定されていました。Xti-WCで追加された2つのネジによってフロントの剛性が向上しました。しかしこのネジを外すことで剛性を落とすセッティングも可能になっています。サーボをサスアーム間に搭載することでESCや受信機の搭載位置の自由度があがり最適な重量バランスを追求できるようになっています

Xti-WCではメインシャーシに細かい変更が加えられています。その1つはメインシャーシの形状変更です。サイドリンクが固定される部分のデザインが変わっておりバッテリーを横積みにするときこの部分にバッテリーが接します。そしてこれまで以上にピッチングダンパーの固定位置の選択肢が多くなりセッティングの自由度が向上しました。そして耐クラッシュ性の向上のためフロントボディーポストが固定される部分が強化されました。CRCのフォームバンパーを使えば問題ありませんが装着を忘れてしまってもクラッシュによるメインシャーシの破損を防ぐ効果を狙ったものです

このようにXti-WCは小変更を積み上げて完成した素晴らしい製品です。ジオメトリーは現行のXti-Altered Egoと同じですがXti-WCはこれまで以上に走り、調整箇所が多く、信頼性が向上しています

世界戦優勝車。Muchmoreのパワーソースを使用したMarcのXti-WC Xti-WCではバッテリーを横・縦どちらでも搭載できます。横置きの場合、前後どちらかに寄せることができます。ストックでは後寄り、Modでは前寄りが良いでしょう
   
6点止めされたフロントUフレームが見えます。そしてサイドリンクの部分のデザインが変わっています Marcはサーボを前側に搭載しています。これにより重量物であるESCなどを理想的な場所に搭載できました。アンテナマウントが2つ装着されています。これは路面やドライバーのフィーリングの応じてピッチングダンパーの取付位置を変えられるようにしているためです(この場合CRC3263またはCRC3296を使います)
 
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リヤ周りはXti-Altered Egoと同一です。Slider Podも健在です Marcとそのマシン。AメインドライバーMarc,Ishioka,Olly Jefferies(XRAY)の3名がCRCタイヤを使用しました

 

CRC Xti-WCは現在販売されているどのシャーシよりも軽量です。世界選手権の車検場では「CRCのシャーシだけがIFMARの最低重量730gにフィットする」との声が聞かれました。CRCのシャーシには強度重視のステンレスビスとフォームバンパーが使われていたにも関わらずです

 

Team CRC世界選手権優勝までの道のり:

2004年 アメリカ開催 Jilles Groskamp 4位 CRC Carpet Knife V 3.2R
2006年 イタリア開催 Marc Rheinard 3位 CRC Gen-X prototype (code name Plan B)
2008年 タイ開催 Hupo Honigl 3位 CRC Gen-X-BL
2010年 ドイツ開催 Jilles Groskamp 2位 CRC Gen-XL
2012年 オランダ開催 Andy Moore 2位 CRC Xti prototype – (code name Toothpick)
2014年 アメリカ開催 Marc Rheinard 1位 CRC Xti-WC prototype (code name 6B)

 

最後に:

世界選手権タイトルの獲得は大変むずかしくプロフェッショナルチームの献身的な協力無しには実現しません。今回の勝利はCRCに集ったすべてのチームメンバーの努力によって得られたものです。ワールドワイドのCRCドライバー達はシャーシやタイヤの膨大な情報をCRC Racewayのドライバー達にフィードバックしました。CRC本社スタッフのJohn Firsching とBrian Wynnはサポートドライバーのシャーシ製作とタイヤそしてスペアパーツの準備をおこないました。そして日本のワークスチームは矢野皇彦率いるスタッフ田中、石岡がシャーシ、タイヤ、ボディー、ESCそしてモータを彼らのドライバーのために準備してきました。そしてもちろん素晴らしい結果を残したMarc Rheinard、みんな本当にありがとう

 

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優勝したMarc選手、CRC代表Frank氏を真ん中に記念撮影。それを囲むMarcのメカニックThomas Pumpler氏、マッチモア代表Jihyun Jang 氏
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2014/10/20

Team CRC Japan2014レポート(18)

Team CRC Japanのエースドライバーハヤトより今年4本目となるレポートが届きました


TeamCRCjapanハヤトです。

今回は10月6日~8日にアメリカ/フロリダ州タンパで開催されたIFMAR 1/12レーシング世界戦選手権のレポートです

既にTeamメートのKAZUKIさんが詳細なレポートをUPしてくれているので、私のレース結果及びマシンセット(こちらもKAZUKIさんとホボ同じ)を中心にレポートさせて頂きます。

<大会初日>
この日は、前回2012年の世界戦結果によって組分けられたヒートでの練習走行(計5回)です。練習走行と言っても、この練習走行のタイム(連続3LAPベスト)で、明日から行われる予選ヒートの組分けがされるため、全選手全力走行です

会場となったMINNREGホール

1パック目は、現行モデルで信頼度の高いオルタエゴで走行しました。車のバランスは抜群にいいのですが、コーナースピードが周りのマシンと比較するとチョット悪い感じでした

そこで2パック目はCRCプロトタイプで走行しました。このマシンは世界戦前の合同テストで、KAZUKIさんがスーパーLAPを出していたので、チームメカニックのヤッキーさんにお願いし、KAZUKIさんと同じセットのマシンをあらかじめ準備してもらっていました。若干リヤのグリップが低いが、コーナースピードが抜群に良いので、マシンはプロトタイプに決定しました。早い段階でマシンを選択できたので、3パック目以降からは、KAZUKIさん&ヤッキーさんと相談しながらマシンを仕上げ、納得のいく完璧なマシンが完成しました。結局、練習走行でのタイムは総合5番手となり、明日からの予選は最終ヒートで戦うことになりました。

ハヤト練習ヒート2回目

各練習ヒート動画へのリンク
ハヤト練習ヒート3回目 ハヤト練習ヒート4回目 ハヤト練習ヒート5回目

練習最終ヒート(前回世界戦Aメイン級選手) 2回目 3回目 4回目 5回目

<大会 2日目>

この日は、練習ヒート1回、予選を5ラウンド行いました

ハヤト練習ヒート6回目

マシンは前日の練習走行で抜群に良かったので、予選ラウンド中は、グリップ剤の塗り時間&タイヤ径の変更のみで対応できました。

動画は各リンクをクリック
予選1回目 序盤までTOP争いするも、細かいミス連発で 6番ポイント
予選2回目 残り時間30秒までTOPを快走するが、最後にミス! 悔しい 2番ポイント
予選3回目 気合入れすぎてダメダメ 12番手ポイント
予選4回目 レース展開が良くなく、我慢の走りで 7番手ポイント
予選5回目 スタートからTOP争いをするがストレートENDでクラッシュ リタイヤ

5ラウンド終了時点で総合6番手となり、ほぼAメインが確定したので、明日の最終ラウンドに向け、ヤッキーさんにフルメンテしてもらいました。


<大会 3日目>

この日は、練習ヒート1回、予選1ラウンド&各メインの決勝となります。(Aメインは3ラウンド、A以外は2ラウンド行います)

予選6回目 気合入りすぎた? 7番手ポイント

最終的には、予選8番手となってしまいました。かなり悔しかったけど全て自分のミスなので・・
しかし、マシンは常に良い状態を維持しているので(これはヤッキーさん&KAZUKIさんのお陰です)気持ちを切り替えて決勝に挑みました。Aメイン8番手からのスタートです

  • 決勝A ラウンド1

スタート直後のゴチャゴチャを抜け出せ、3周目には3番手まで浮上!
TOP2台は、約半周前にいるのでここは無理せずに走行を続けます。残り時間30秒! なんとか3位でゴールできるか!っと思った瞬間、まさかのバッテリーダウンです。最終LAPで北澤選手にかわされてしまい悔しい4位ゴールとなりました。(バッテリーダウンの原因は、決勝に向けてESCの設定を上げ過ぎた)

・決勝A ラウンド2

またまたスタート直後に上位陣が接触! その隙をついて5周目には3番手まで浮上!

TOP2台まで2秒差だったので、全開走行にチェンジするがストレート入り口で痛恨のミスをしてしましい、最終的には8位ゴールとなってしまいました。

・決勝A ラウンド3

マシンはTeamの皆さんのお陰で完璧な状態なので、なんとかしたい気持ちで最終ラウンドに挑みました。

スタート直後に5番手に上がり、BestLapも自己最高となる8秒65まででているので、更に上位を狙って走行! 7周終わった時点では3位まで浮上! TOPマシンにも近づいているので
ラジコン人生の中で一番の気合で攻めて攻めて攻めまくりました。 これはいける! 絶対いける! と思いながら走行! しかし、レースは甘くなかった。 私が一番苦手とするストレート入り口で痛恨のミス・・号泣
結局6番手でゴール

 

世界戦2度目のチャレンジは総合7番手で終了しました。Teamの皆さんのお陰で、勝てるマシンを作ってもらったのに、期待に応えることができなくてメチャクチャ悔しかったです。 また2年後の世界戦でリベンジしたいと思います。
今回の結果は、私一人では絶対に出来なかったと思います。世界戦前から私のマシンを常に完璧に仕上げてくれたヤッキーさん! マシンセットの相談&アドバイスをしてくれたKAZUKIさん、そしてこのBIGイベントに参戦させてくれた矢野さん 本当にありがとうございます。

また、全日本から常に私の車出しを担当してくれたKO PROPO穴原さん きっと胃が痛かったと思います。感謝の言葉がみつかりません

そして、日本から応援してくださった皆さん、こんな私をサポートしてくださったメーカー様には、この場をお借りしてお礼申し上げます。

【スポンサー様】

  • kimihiko-yano.net

  • CRC

  • KO PROPO & KO USA(ロバートさん)

  • TRINITY

  • Advanced Electronics

  • SQUARE

  • Panaracer

  • QTEQ

  • Early Paint & ToyoPe

  • CREST SPEEDWAY

  • チャンスサーキット埼玉店

  • こたつファクトリー

最後に、世界戦マシンセッティングデータです。(KAZUKIさんと 受信機以外は全て一緒)

 

<全体>

マシン: CRCプロトタイプ (Xti WC)

BODY:プロトフォーム AMR(とりおん製リップを追加)
タイヤ:フロント=PM 3 GX35 41.5mm(HR38 FLEX):リア=PM 3 GX35 42.0mm(HR38 FLEX
(予選から決勝まで GX35のみで完璧でした)
グリップ剤:F=コントロール1/2 25分真空:R=コントロール:60分真空

<フロント>
Fスプリング:チームグレード0.45(リバウンド1.0)
キャンバー:右-2.0  左-2.0
キャスター:フルバック
トー角:トーアウト 1.0
キャスターブロック:10°(樹脂製)
アーム:ショート(ノーマル)
CRC3276 トッププレート使用

<リア>
サイドスプリング:CRC0.5(締込みはシャーシに触れた状態)
ピッチング:ヨコモXショック
スプリング:ヨコモブラック(ピッチングのリバウンド1,2mm)
オイル:ヨコモ1000 3穴
サイドチューブ:Shur Lubeグリーングリス Shur Lubeレッドグリスを片方ずつ
サイドリンク:ノーマル前側を1mm上げ

<メカ>
アンプ:ブラックダイアモンド

モード:クレストモード(パワー重視):パソコンからESC設定変更
・START RPM 3000 → 5000
・End TIM 20 → 32

プロポ=KO EX1
サーボ:KO RSX12
受信機:KR413
バッテリー:TRINITY
モータ:TRINITY D3.5  3.5T(進角-15目盛)  TEP1151ブルーマグネット使用
スパー:PRS 94T ピニオン:Panaracer23T
車高:フロント=3.3mm 中央=3.4mm リア=3.5mm
バッテリーポジション:前
スクエアデフリング使用

イベント最終日の解散前にチームジャパン全員で記念撮影
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過去のレポートへのリンク

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2014/10/15

Team CRC Japan2014レポート(17)

2014年新メンバーKazukiさんから4回目のレポートが届きました


CRCJAPAN KAZUKIです

今回は参加してきたIFMAR世界選手権のレポートをお伝えします。今大会は、アメリカ フロリダ州タンパにある体育館に設けられた特設トラックでのレースとなりました。トラックは、世界選手権としては少し小さめでした。空調設備が完備されていて、暑さとは無縁でレースに臨む事が出来ました

CRCカーペットにグラビティLGC(コントロールグリップ剤)の組み合わせでおこなわれるイベント。国内でもクレストスピードウェイで事前にTESTし、グリップは余り上がらない傾向にあるであろうと思い、ベースセットを低ミュー仕様で作ってきました

今大会は、CRCからプロトタイプが大会前に届き、極秘にセットアップしてきました。現行モデルのオルタエゴと比べるとシャーシ剛性とフロント剛性が上がり、ハイグリップ向き?かと当初思っていました。国内での、シェイクダウンでは、全くいい傾向ではありませんでした。しかし、EPR特有のフロントのオーバーグリップが出にくいマシンでしたので、そこを活かす事が出来れば戦闘力は高いと思い、クレストスピードウェイで TESTを繰り返しました。また、今回のプロトマシンには、アッパーデッキも付けることが出来、私はアッパーデッキを使う事でドライビングスタビリティが向上しレースでも通しで使っていました

写真(下)はハヤト選手のマシン。シャーシ中央ダンパーエンドからサーボへ向けて細長いアッパーデッキが見えます


タイヤに関しては、今回フロント・リヤ共にGX35 1種類のみしか使いませんでした。GX35は海外でも抜群のグリップを発揮してくれました。
渡米直前のTESTでなんと、オルタエゴのラップより速く、安定感も出てきました。しかし、チームメート ハヤトのマシンはバランスが取れませんでした。そこで、私のマシンをそのままドライブして貰いました。なんと、ハヤトも自身のオルタエゴのラップより速く安定感も出ることに成功。内心は、オレのマシンでこんなタイムが出るのかと思うと嬉しくなったのは、初めて感覚でした

こうしてイベント直前にチームは最高の状態でレースに望む事が出来ました。世界選手権が始まると、私はプロトタイプのみで世界選手権に臨みました。さて、レースの方ですが、練習走行(8分間中の連続3ラップの合計で予選の組み分けがおこなわれる)がスタートすると海外勢がいきなりスーパーラップを連打。ハヤトよりも圧倒なラップを叩き出しての走行。3周Bestだけで組み分けをするので8分トータルを狙っての走行では無かったにしても、ビックリでした。私は、イマイチペースが上がらないが、人間の問題と思い、8分間走ることに集中。予選がスタートすると、多くの海外勢は後半のグリップダウンに悩む中、なんとかゴールにマシンを繋げ、1ラウンド目は14位。正直、もっとダメだと思っていたが周りも苦戦している模様

マシンセットは、ほぼクレストスピードウェイでのセットのままでしたが、どおしてもグリップダウンがあり、後半が厳しかったです。
そこで、フリクションチューブをShur Lubeグリーンから硬めのShur Lubeレッドに変更するとアンダー傾向ではあったがトータルが上がり、いいバランス。さすがにレッドまで上げると硬くなりすぎたようです、そこでフリクションチューブを左右で違うグリスにし、グリーンとレッドにするとベストバランスになり、全体8位ポイントを GET!!
これは、ヤッキーさんのアドバイスからでした。セットアップはチームでやっていくものだと思った瞬間でした

レース後半からは、事前にTESTしてきた、アドバンス製ブラックダイヤモンドのセットアップをデフォルトから変更したパワー型のモードに変更し、トップスピードもトップレベルを披露出来ました。ブラックダイヤモンドの優位性を存分に発揮出来ました。その後のラウンドでもベストラップは毎回更新するがミスを連発・・

最終的には、予選総合16位。ベストラップでは、Aファイナルも見えていただけに非常に悔しいですが、今後の課題がしっかりと見えてレースでした。レース前半では、攻め切れず、後半になると攻めるが、ミスが目立つ。マシンを壊してでも前半からペースアップ出来る様、トレーニングして行きたいと思います

Bメイン決勝も予選グリッドキープの16位でフィニッシュ!

マシンセットは、クレストスピードウェイでセットから少しアジャストしただけで完璧でした。
応援して下さった皆さんありがとうございました。
スポンサー様には、この場をお借りして御礼申し上げます

【スポンサー】
kimihiko-yano.net
CRC
パナレーサー
フタバ
スクエア
トリニティー
マッチモアレーシング
ブレインスピードグラフィックス
X-GEAR
デカプラス
クレストスピードウェイ
フタバ産業


マシンセットデータ

CRCプロトマシン ※ CRCJapan Altered Ego用強化ツイークプレート 使用
ボディ:プロトフォーム AMR とりおん製リップを追加
タイヤ:フロント=PM 3 GX35 41.5mm(HR38 FLEX) :リア=PM 3 GX35 42.0mm(HR38 FLEX
グリップ剤:F=コントロール1/2 25分真空 :R=コントロール:60分真空

<フロント>
Fスプリング:チームグレード0.45(リバウンド1.0)
キャンバー:右-2.0  左-2.0
キャスター:フルバック
トー角:トーアウト 1.0
キャスターブロック:10°(樹脂製)
アーム:ショート(ノーマル)
CRC3276 トッププレート使用

<リア>
サイドスプリング:CRC0.5(締込みはシャーシに触れた状態)
ピッチング:ヨコモXショック
スプリング:ヨコモ ブラック(ピッチングのリバウンド1,2mm)
オイル:ヨコモ1000 3穴
サイドチューブ:Shur Lubeグリーングリス Shur Lubeレッドグリスを片方ずつ
サイドリンク:ノーマル 前側を1mm上げ

<メカ>
アンプ:ブラックダイアモンド

モード:クレストモード(パワー重視): パソコンからESC設定変更
・START RPM 3000 → 5000
・End TIM 20 → 32

プロポ=フタバ 4PX
サーボ:KO RSX12
受信機:フタバR304SB
バッテリー:CRC7000
モータ:TRINITY D3.5  3.5T(進角-10目盛)  TEP1151ブルーマグネット使用
スパー:PRS 94T ピニオン:Panaracer23T
車高:フロント=3.3mm 中央=3.4mm リア=3.5mm
バッテリーポジション:前
スクエアデフリング使用


過去のレポートへのリンク

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2014/10/12

Team CRC Japan 世界選手権へのチャレンジ

2012年のオランダに続き2回目となる世界選手権(フロリダ)に参戦してきました。既報のとおりCRC世界戦初優勝という大きな目標を達成することができました。またCRC Japanとしては初のAメイン入り(7位)を果たしました

世界選手権という大きな舞台ではドライバーの技量はもちろんチームとしての前準備が非常に大切です。タイヤ、モーター、ESC、パーツ、移動手段、宿泊などの手配をイベント前に完璧に終わらせておかないとドライバーは集中して参戦することができません。今回は2012年参戦時の反省を踏まえて自分自身後悔がないよう万全の準備を進めてきました。今回は私から見たチームの様子をご紹介します。シャーシのセッティングデータはドライバー・メカニックより後日レポートされます

今回世界選手で投入したプロトシャーシ(名称未定)は8月18日にCRCより送られてきたものでした(フロントエンドプレート、メインシャーシ、ダンパーブレースの3パーツ)

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主要部分の穴位置やホイールベースやトレッドなどのディメンジョンは現行シャーシと同じであるため走行状態までくみ上げるのは比較的容易でした。プロトシャーシのテストは100% CRC Japanで担当し、ハヤト・カズキ・ヤッキーさんが精力的に各サーキットで走行を重ね、そこから得られたデータをCRCにフィードバックし選手権に備えました。シャーシの選択肢として現行のAltered Egoでの参加もあるわけでテストはEgoとプロトを比較しながら両シャーシの特性を見分けるむずかしいものだったと思います。CRCからの制約は無く、どちらのシャーシを使っても良い事になっていたためさらにそれが判断をむずかしくしていました。世界戦直前までハヤト選手はフィーリングから現行Altered Ego、カズキ選手はプロトシャーシをチョイスする流れでした。しかし日本を離れる前日のクレスト徹夜テストでハヤト選手がカズキ選手のプロトシャーシをドライブしこれまでと違うイメージを持つことができ全員でプロトシャーシを選択して選手権に臨むことになりました。ここまでプロトタイプをずっとドライブしてきたカズキ選手のノウハウをチーム内で共有することが可能になりこれは結果として大変良い事でした

出発前日の徹夜テストの一コマ。一睡もせずこのあと成田空港へ

 

本戦会場のカーペットはCRC、グリップ剤はLGCが指定となりました。クレストスピードウェイで使われるスティッキー・フィンガーズ トラクションコンパウンド(日本仕様)、Snowbirdなどアメリカのインドアイベントでよく使われるSTXに比べるとLGCは大変グリップが弱いものです。日本人ドライバーは弱グリップ環境に慣れています、反対に海外ドライバーはグリップの弱い環境での経験が少ないため日本が環境的に有利な状況だったと思います。今回はシャーシと同時にタイヤのテストも十分おこないPM3 GX35タイヤ(前後)一択で大丈夫という結論に達しました(実際、CRC Japanドライバーは世界選手権でGX35以外のタイヤは全く使いませんでした)。国内のテストではあり得ませんでしたがコーナーでめくれるようなハイグリップになった場合に備えてCRCにはラバー系タイヤ(ピンク、ブルーなど)を一応準備するよう依頼しておきました

問題は何セットのタイヤを準備するかという点でした。予選は6回、Aメイン決勝は3回と発表されていたのですが練習走行回数が全く読めなかったため前回の世界選手権を参考に1人18セット準備することにしました(その後国内のテストで本戦用タイヤを使ってしまったためいくつかの追加が必要だった)

GX35タイヤは事前にCRC社にも送りCRC本社のサポートドライバーであるHubert Honigl選手、Andy Moore選手、Marc Rheinard選手を日本からサポートすることなりました(Hubert Honigl選手は本戦欠席)

今回は接着整形済みタイヤを準備できなかったためホイールの接着と整形はクレスト店長石岡さん、ヤッキーさん、チームメート友吾に任せました。アメリカでは接着整形済みをタイヤを使うのが常識のためCRC社で1つ1つ接着・整形するのは大変だったはず(しかしその努力が大きな結果に繋がりました)

モーターは初めからビジネスパートナーであるTRINITY社のものを使うことを決めていました。今回はモーターチューナーJimさんが現地にいらっしゃらないと伺っていたため事前にどのようなセットをおこなうべきかアドバイスをいただきました。モーターはIFMARの公認が取れているD3.5 3.5Tです(D4は発売直後で公認がとれなかったようです)

ビジネスパートナーTRINITY社のオーナーであるアーニーさんと記念写真。お世話になりました

ESCはチームでずっと使っているAdvanced Electronicsのブラックダイヤモンド(ADV1004)を使用し今回はPCから一部セットの変更をおこなったようです(この辺は後日提出されるチームレポートで言及されます)。ブースターはLaje社の製品を使用。キャパシターはTeam WaveのTYPE-R、スパーギヤはPRSの94T、バッテリーは現地で急遽TRINITYからサポートしていただけることになったためこれを使用しました

 

現地ではヤッキーさんがメカニックを担当。ミスが許されない状況で最高の結果を残さなければならないため集中力を求められる過酷な仕事でした。メンテをおこない、走りをチェック、ドライバーからの要望をセッティングで具現化してくれました。ドライバーとして世界選手権で走りたいという欲求もあったはずだけどそれを我慢してチームに貢献してくれました

 

クレスト店長石岡さんはドライバーが使用するタイヤ管理をおこなってくれました。必要な本数を必要なドライバーへ・・ 言葉で言うと簡単そうですが数量管理など絶対に失敗できない重要な仕事をこなしてくれました。息子であるハヤト選手が走っているときは気が気でない様子でしたが「これはいける」という局面に何度も遭遇して胃が痛いとプレッシャーを感じていました

 

Team CRC Japanメンバーが全員お世話になっているKOプロポ様には今回も手厚いサポートをしていただきました。世界選手権ではトラブルフリーだったプロポとサーボですがいざというときに迅速にバックアップしてくれる体制が整えられていたお陰でレースに集中することができました。穴原さんにはハヤト選手の車だしを毎回していただきました(全日本からこの体制で縁起が良い)。KO USAのロバートさんにはおいしいレストランを紹介していただくなど公私ともにお世話になりました

 

現地入りしてCRCと合流したときに彼らがJapanチームとは異なるタイヤで練習走行をおこなっていることを知って驚きました。事前にこちらからGX35だとアドバイスしていたのに・・忠告はしましたがまずは彼らが使い慣れたタイヤを試したいようでした。しかしハヤト選手がずば抜けて快走しているのを見て誰もがGX35を選択して使用しました。そのあとハヤト車、カズキ車をチェックして良い部分を真似ているようでした。結果としてこれがMarc Rheinard選手の優勝に繋がったと確信しています。CRC社長のフランク氏からも「日本チームの協力がなければ今回の優勝は無かった」との言葉をいただきチームみんながやってきたことが形になったと実感しました

チーム内のコミュニケーションは最高。皆が言うことを聞きあって「次はこれやってみよう」とアイデアが出てくる

残念ながら日本人CRCドライバーを表彰台の真ん中に送り出すことはできませんでしたが予選で毎回トップを走る局面があるなどトップを取る素地は確実に出来上がっていると感じました。チームとして初めて全日本に参加したときは次になにをやればよいのか、どのような方向にセットすれば良いのか迷ってしまうこともありましたが今回の世界戦は1つの道がしっかりと見えチームが一丸となってそれを進んだ感じがしました

 

チームメートAndy Moore選手よりも高順位でレースを終えたカズキ選手。帰国翌日にはチームレポートを提出し気合いを感じました(レポートは数日中に公開します)。すでに次のレースを見据えて彼は動き出しています

 

CRC Japanエースドライバーのハヤト選手(右)。頂点目指しつつCRC Japanの若手を引っ張っていきチームパワーの底上げを期待したい。帰国翌日にはクレストナイトレースに参加し彼の次なる挑戦は始まっているようです

 

CRCの地元アメリカでの世界戦優勝を目標にやってきて日本人ドライバーではなかったもののMarc Rheinard選手がそれを実現してくれて安心しました。ハヤト選手は世界戦初Aメイン入りを決め、カズキ選手も自己最高位でイベントを終えましたがすでにさらに上を向けて心を新たにしているはず。次回は今回を超える結果を残すよう私も出来る限りの協力をしていきます

 

これからはワールドチャンピオンチームとしてワンランク上のチャレンジを続けていきたいと思います。今後もCRC Japanの活躍にご期待ください

 

World Champion Team CRC Japanオーナー:矢野 皇彦

2014/10/10

無事到着

みんなでラーメンいただき解散。ただいま帰宅

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成田着

無事到着
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アトランタから日本へ

到着は14時間ほどあと

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2014/10/09

まずはタンパからアトランタ

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レンタカー返却

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チェックアウト

これから日本へ向けて出発 到着は10日夕方

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