ターボマッチャーの紹介(4)

ターボマッチャーの紹介(2)でチャレンジしたPCとの連携ですが、これはPC1台とマッチャー1台を対象としたものでした。今回はPCとマッチャーをLANで接続した実験レポートを紹介します。

まずはターボマッチャーの紹介(2)で紹介した、PCとマッチャーの接続図から見ていきましょう。

RS232を介した接続 -1
ターボマッチャーの紹介(2)で実験した接続方法。個人使用ならこれで問題ない。

複数のマッチャーを接続する場合、一般的には次図のように接続することになる。

RS232を介した接続 -2
複数のマッチャーを232切り替えスイッチを介してPCと接続した例。個人での使用ではこれでも問題ないと思う。ただし複数のマッチャーを使うマッチドメーカーでは手間がかかってしょうがない(と思う)。

LANを介した接続
PCと複数のマッチャーをLANで接続した例。各マッチャーに固有のIPアドレスを与えることで同時に複数のマッチャーからのデータを受信できる。

ターボマッチャーは充放電を終えた後、自動的にデータを出力する機能を持っています。PC側でプログラムを作ることでデータの整形やラベルの印刷を自動化することも可能。

LANを使ってターボマッチャーとPCを接続するには次の準備をする必要があります。

準備するもの-1
マッチャーのパラレルポートをLANに変換するハードウェア
ターボマッチャーはプリンタと直接接続することを前提としているので、パラレルポートが装備されています。これをなんとかLANに変換する必要があります。ターボマッチャーの紹介(2)ではパラレルポートをシリアルポートに変換するアダプターを紹介しました。今回もこれを使うことにします。次にこのシリアルポートをLANに変換します。シリアル-->LAN変換は各社から様々な製品が発売されるいるのでこれを使うのも良いでしょう。ブラックボックス社からはこんな製品が発売されています。高価なので僕には手が届きそうにありません。。そこで今回は秋月電子通商より発売されている「PICNIC」という製品を使うことにしました。この製品は半完成で7,300円で購入できます(写真)

ちょっと不細工ですが、PICNICを接続したところ。サイズが小さいのでターボマッチャー本体に内蔵することもできると思います。写真のLANコネクターの先にはPCが接続されています。

準備するもの-2
PC側でデータを受け取るプログラム
今回はVisual Basic6.0を使ってオリジナルのデータ受信プログラムを作ってみました。左の画像は実際にLAN経由でデータを受信してみたところです。

**プログラムの作成には別途OCXが必要になります。メーカサイトから無償ダウンロードできます。

PICNICには使われていない入出力端子が沢山あるので、温度センサーを実装してバッテリーの温度を計測したりすることもできるようです。もちろんそれらのデータをPCに保存することもできるのでアイデア次第で色んなことができそうです♪