2009年のワークスドライバー 愛知県ヤッキー さんから6回目のレポートが届きました
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皆さんこんにちは、Team CRC Japanメンバーのヤッキーです。
今回はチームメンバーのハヤトくん、トシキくんのホームコース・クレストスピードウェイさんで12月6日に開催されたクレストカップに参戦してきましたのでその模様をレポートします。
11月22日に開催された関東選手権に参加し新レイアウトに慣れたところでこの選手権での反省をもとにクルマのセット・タイヤチョイスなど決め前日入りし練習しました。今回は普段地元で一緒にやっているCRCユーザーの博さんと二人での参戦です(博さんはこの日がGen-XLのシェイクダウンでした)
関東選手権ではリヤグリップが後半まで持続せずラップが落ちてしまいました。この問題を解消するべく今回は下記の対策をしました。
1)リヤタイヤをソフトにしてフロントタイヤは逆に硬く
2)クルマのセットは前後共ソフトに
具体的には
1)Rタイヤ ヨコモLラバーミディアムハード→PMピンク
(PMピンクの中でも軟らかいものを使いました)
Fタイヤ カワダLラバーハード→PMパープル
2)Fスプリング 0.5mm→0.45mm
サイドスプリング ホワイト→ブルー
以上の変更を施し前日練習では1パック目から後半のグリップダウンもなくセット変更が正解だったことに安心しました。ただし、Rタイヤは軟らかいため繰り返し使うとグリップ剤の影響で更に軟らかくなるため、使えるのは新品タイヤもしくは2回までです。手持ちがあまり無かったのでレース用に温存することにし少し硬いPMピンクや他のタイヤで練習することにしました。
その後はクルマのセットは殆ど変えず、モーターとボディのテストに専念しモーターはX12 4.5T X12 4.0T X12 3.5Tとテストし最終的にはX12 3.5Tの12mmローター仕様がパワーとフィーリングが私には合っているようなのでこれに決定。
ボディはスピード8HDとトシキくんお勧めのザイテックをテストしましたがザイテック曲がらないと言いますか、高速コーナーでアンダーになり速度が落ちると曲がり込んでくる感じで、私のクルマとドライビングスタイルには合わず、HDに決めました。
このパーマ・スピード8 HDはボディカットラインより約5mm上でカットし限界まで低く搭載してます。これによりコーナーでの失速感が無くなり綺麗な円を描いて曲がってくれますので皆さん試してみて下さい。
夜は恒例の忘年会?がありクレストの皆さんと焼肉を食べその後10時半頃まで練習しましたが前夜は殆ど寝てなく集中力が持続せず8分間ノーミスで走れないままでした(汗)早めに宿に行きぐっすり寝ることにしました。
当日は9時から受付開始とのことでしたので、8時半にサーキット入りし準備をしました。
今回のクレストカップ参加者はインターミディークラスを含め34名の参加人数でした(インターミディークラスは8名)ハヤトくん、トシキくんは勿論、インターミディークラスに出場する子供さん達も居て賑やかです。
クレストカップ名物の料理も私と同じ年の料理長高野さんが前日から仕込み、この日も朝から準備していて私のピットから近かったせいもあり、良い匂いがプンプンしてました(笑)
高野さん、レース出場も断念?しながら美味しい料理ありがとうございました。
それではレースレポートに入ります。
レース開始前に記念撮影など行われました。
私と博さんのピット
【予選1ラウンド】
この日は暖かくなるとの予報でしたので、午前中に行われるこのラウンドが路面グリップも良くタイムを出しやすいと考えとにかくミスをしないよう心がけました。最終組の一つ前の組で皆さん速い方ばかりでしたが最終スタートだったため気負いはなかったです。クルマは少しアンダーでしたが、走れせ易く細かなミスはありましたが無難に走りきり、なんとヒートトップゴールでした。50周8:04.017ベスト9.168と目標の50周に入れたのは嬉しかったです。
【予選2ラウンド】
このラウンドはランチタイム後に始まり気温ももっとも上がる時間帯なので路面は1ラウンド目より下がりタイムアップは難しいと考え最終ラウンドに向け実戦テストとして下記のセット変更しました。
1)ステアリングブロック側のピロボールを0.5mm下げた
2)サイドスプリングのプリロードを1/4回転緩めた
3)Fタイヤへのグリップ剤塗り幅を8mm→12mm
これらのセット変更はもう少し曲がり初期反応もアップさせるのが狙いです。
トップスタートだったので少し緊張してのスタートです。スタートして一周目のストレートでクルマがまっすぐ走りません(汗)トリム調整は完璧なはずなのに何故???修正しようとステアリングを僅かに切ると、思った以上にクルマが反応してしまいフラフラ状態です。そのまま数周走ってみましたがまともに走れず、取り敢えず走行を止めトリム調整して走りましたが、やはりクルマが変です。
もしかしてセットを外した??
と、考えつつ数回クラッシュしてなんとか8分間は走りきりました。後でクルマを確認すると、右モーターマウントの前側のビスが完全に緩み路面と干渉しながら走ってたようです。
完全な整備ミスでした。
このラウンド終了後の暫定順位は5位と目標のAメインには留まっている順位でした。チームメイトの優勝候補ハヤトくんがランタイムが足りず8分走れてなく下位に沈んだままで最終ラウンドに向けパワーソース系の見直しなどやりとにかく結果が欲しいところでした。トシキくんは、まだ完璧な走りではなかったですが暫定トップです。
【予選3ラウンド】
Aメイン入りを確実にする為に、あと2秒はタイムアップして下さい!と、今回チーム監督をやってもらった石岡さん(ハヤトくんのお父さん)にカツ!を入れて頂き気合十分で挑みました。
クルマのセットは2ラウンド目のセットを少し変更しました。
1)ステアリングブロック側のピロボールを0.5mm上げた
他は2ラウンド目と同じです。
勿論、モーターマウントのビスは確り締めました。
スタートしてみるとクルマはそんなに悪くない程度で何故か同じタイミングでコーナー進入しても毎回クルマの動きが僅かに違い細かなミス連発でリズムに乗れません。
一応ゴールはしましたがタイムアップ出来ず終了です。
ゴール後にクルマを確認してみるとサイドリンクのピポットボール固定ビスが緩んで、リヤセクションが自由気ままに動いてました(汗)またしても整備不良です。この件は深く反省しており対策としてモーターマウント・サイドリンクピポットボールビスにはネジロック剤を付けガチガチに締めておきました。
この後最終組のトシキくんは52周8:00.731とコースレコードで
堂々のTQタイム!ですが、ハヤトくんはまたもやランタイムが足りずゴール出来ずに予選終了です。
ハヤトくんは悔し涙を一杯流してました。その悔しさをバネに次回は頑張って下さい。
私は6位と目標のAメイン入りは果たせました。Aメインにはトシキくん、今井選手、私と
3台のCRCカーが入りました!!
予選結果
【決勝】
Bメイン2番手スタートのハヤトくんは全車ラップしてのメイン優勝!
つづくAメインに向けセット変更は
1)Rタイヤ径を41.5mm→41.2mm
2)Fタイヤへのグリップ剤反応時間を8分→10分
3)車高を2.5mm→2.0mm
4)指数を27.51→28.75
あとは3ラウンド目と同じセットです。
いよいよ緊張のスタートです!
スタートして2コーナーで2位の山本選手と3位の矢内選手が絡みその間を抜け4番手あたりまでジャンプアップ。トップはトシキくんでしたが次のコーナーでクラッシュしていまいその後リタイヤと前半は荒れたレース展開でした。レースが落ち着いたところで順位を確認すると混乱を上手くくぐり抜けトップは長谷川選手でした。私は矢内選手や今井選手とバトルをしながら気が付くと3位を走ってました。
「このままゴールすれば表彰台ゲットできるじゃん」と、ニンマリしながら走ってると2位走行中の堀選手が
見えてきました。このまま3位キープするより少しでも前でゴールしたかったのでプッシュすることにしました。
そしてラスト1周・・・
指数を上げたのがマズかったのかタレてしまいました。今井選手、矢内選手に抜かれ5位で終了です。
ですがレースは皆さんとバトルができ会場もかなり盛り上がりましたから良しとします。
ここまでの成績を残せたのはチームメンバーのトシキくん、ハヤトくん、石岡さんは勿論、クレストの皆さんのアドバイスのお陰です皆さんありがとうございました。
今期初優勝の長谷川選手
クルマはカワダM300FXをアレンジしているようです。ベテランの走りで混戦を上手くくぐり抜け優勝おめでとうございます。
2位は皆さんご存知12のスペシャリスト堀選手です。私からすると雲の上の存在の方でしたが、同じメインで走れ嬉しかったです。クルマはSP12X WC ’09 LIPOスペック シャシ、モーターもコラリーデルタワインド!
3位はCRCユーザーの今井選手Aメイン唯一のニッケル水素での参戦でした。来期から1セルリポにチェンジするそうです。
予選19位と残念ながらCメインだった博さんのGen-XL。初レイアウトと前日シェイクダウンしたばかりでしたが大きなクラシュもせず、クルマを壊すこともなく終われたと喜んでました。また、一緒に行きましょう!
下記は決勝でのセットです。
○全体
ボディ=パーマ・スピード8 HD
シャーシ=CRCカーペットナイフ・ジェネレーションXL
フロントタイヤ=PMパープル 41.0mm硬度42度
リヤタイヤ= PMピンク 41.2mm硬度28度
グリップ剤=フロント 黒缶 12mm
リヤ マイティーグリッパー+黒缶 全塗り
反応時間=フロント 黒缶10分 リヤ マイティーグリッパー10分黒缶20分
前後ホイール=フロント・CRC Japanプロト リヤ・TRC
ギア比指数=スパー・PRS 90T ピニオン・PRS 20T 指数・28.75
車高=およそ 前・2.0mm バッテリーサイド・2.3mm 後ろ・2.0mm
バッテリーポジション=後ろ
○フロント
スプリング=[CRC3390] プロストラット用フロントスプリング 0.45mm
キャンバー=約右0.5°左0.5°
キャスター=約8°
トー=1mmアウト
キャスターブロック=アルミ10°
ピポットボール=[CRC32462] プロ・ストラット用フロントピポッドボール(ブロンズ)
ライドハイドスペーサー =樹脂製ライドハイドスペーサー 5mm
+0.75mm
リバウンド=なし
タワーバー=グラファイト・ブレース+[CRC3364] フロント・ヒンジピン・ブレース
アッパーアーム=ロング
トレッド=167mm
サーボマウント=平積み
サーボセイバー=キンブローミドル(内穴)
○リア
サイドスプリング=CRCブルー リヤボトムプレートに触れてから1/4回転緩める
フリクショングリス=京商 #10000
センターショック=ENCOREショック
ショックオイル・スプリング=X-GEAR BLUE #50・ CRCレッド
リバウンド=ダンパー長で約1mm
リアトレッド=168mm
*デフリングトゥルアーでデフリング磨き
*プロトタイプの左右一体型ツイックプレート
バッテリー=TP5000 40C(プロト)
モーター=ベクターX12 3.5T(12mmローター)
ESC=LRP SXX (2、1、0、0)
別電=[laje-20249] DCブースター
サーボ=DS3401
レシーバー=RX-451
今回、Team Laje社のDCブースターを使いました。とてもコンパクトでトラブルもなくお気に入りアイテムです。クルマはほぼストック状態ですが、オプションの[CRC3364] フロント・ヒンジピン・ブレース、プロトタイプの左右一体型ツイックプレートを使いました。
フロント・ヒンジピン・ブレースはタワーバーの役目とキャスターブロックのズレを矯正するパーツです。
左右一体型ツイックプレートは特にハイグリップ路面でのシャーシのヨレを減らし、ハイド防止にもなります。何れTeam CRC Japanから発売になります。
あとDCブースターを使ったら重量が軽くなりリヤボトムプレートに15gのウエイトを載せてます。
この位置が前後バランスも良く4セル時と同じ前後バランスになってます。
話は前後しますが、今回のクレストカップに協賛して頂いた矢野さんからGne-XLキットなど沢山の賞品もあり抽選会はかなり盛り上がりました。ありがとうございます。
今期シリーズチャンピオンは優勝回数8回とダントツに速かったトシキくん。2位は表彰台回数6回(1回優勝)のハヤトくん。3位はクレストの住人?日本一のTeam Laje Corner Thief 2009使い矢内さんです。
皆さん、おめでとうございます。
今回も参戦して感じたことはクレストに集まる皆さんは私と同じく12が大好きで、良い方ばかりです。
会場の雰囲気もとても良く一度訪れるとまた行きたくなるサーキットです。私の自宅からだと430キロもあり、おいそれと行けない距離ですが来年も機会があれば行きます。
関東地区にお住まいの12ユーザーの方は一度レースに参戦してみて下さい。
ハマリますよ(^^
今回のレポートはこれで終わりです。
レポート用に写真提供して下さった石岡さんありがとうございました。
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