ミスターCRC、ヤッキーさんのレポートその2です
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皆さんこんにちは、Team CRC Japanメンバーのヤッキーです。
前回のレポートその①からの続きです。
4月のナイトレースを終え、企画中だった強化モーターマウントと同時に5点止めトッププレート製作も きみひこさんにお願いしました。この際、テスト結果を報告し3mmショートホイルベースになるようにボトムプレートとトッププレートの製作を依頼する予定でした。しかし出来るだけユーザーさんの負担を減らすべく思案したところモーターマウントのハイトアダプターを3mm前方に移動させればボトムプレートは現行のまま使えトッププレートのみ交換でこの仕様が完成することになります。矢野さんとのミーティングの結果これで行くことにしました。そして初期タイプのGen-Xと同じく左右共通のマウントを使います。
Team CRC Japanオリジナルパーツ第一段として
●ノーマルと同じ物と3mmオフセットの2タイプ
●リヤセクション剛性アップ用トッププレート
以上3点のパーツを発売することになりました。
まず上の写真を見て下さい。1枚目の写真真ん中パープルカラーのものがキット標準、上はノーマルと同じオフセットのもの、下はハイトアダプターが3mm前側にオフセットされたものです。
素材も最高の物が使われ耐久性も抜群ですし、デザイン変更により上側のモーター固定が現行のようにトッププレートを挟み込むタイプではなくなるのでモーター固定が確実になり、固定精度も上がりピニオン・スパーの伝達効率も良くなります。これらのパーツは約一カ月後に発売になりますので皆さん楽しみにしてて下さい。モーターマウントはレッドアルマイト仕様になる予定です。
以上がオリジナルパーツ開発のプロセスになります。約6カ月間、試行錯誤した過程が皆さんにも伝わったと思いますがこの間、チームメンバーは勿論、CRCユーザーの方やチームヨコモの村井さん、チームカワダの福岡さん、井上さんなどのアドバイスなどとても参考になりました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
で、いよいよ待ちに待った第二回CRCカップ参戦となります!矢野さんの努力でレースに上記のパーツが間に合いこれで快走間違いなしと!!自信満々の参戦でした。
レース二日前の金曜深夜に元副店長さんとクレスト入りし万全の態勢でした。金曜深夜に軽く1パック走行させたところ全く問題なく走り、土曜の練習に向け良い感触でした。
翌土曜は朝から快調で問題なく走ってたのですが夕方位からリヤグリップが持たず後半になるとラップが落ちる現象になりました。チームメンバーのハヤトくんやトシキくんはプロトパーツを装着し問題なく走ってます。タイヤ・グリップ剤など色々とテストしてみましたが問題は解消しないまま土曜の練習は終わってしまい、少し焦りを感じてました。
そしてレース当日路面コンディションは土曜と大きく変わらず、予選3ラウンドとも後半のリヤグリップダウンでタイムも伸びず終了。予選は総合9位Bメイン1番手スタートとなりました。
この決勝の前に矢野さんから、もう一つのプロトパーツについて質問があり意見交換したときにふと気付いたのが、このパーツを装着しているのは私だけで、チームメンバーのハヤトくん・トシキくんは付けてませんでした。この事で閃き?があり決勝はこのパーツを外して実戦テストすることにしました。
スタートしてみると、クルマの動きが全然違い終始アンダーステアーでしたが後半のグリップダウンもなく今迄以上に安定してます。
私の求めていたクルマはこれでした。
このパーツは左右別体のツイークプレートを繋げシャーシ剛性を上げるタワーバーなんですが以前4セル時にテストした時は、ハイグリップ路面でハイサイド防止にもなり有効なパーツでした(昨年の谷田部での全日本選手権でも効果があり付けてました)
しかしバッテリーが軽くなり分シャーシロールが減りタイヤに負担がかかりリヤグリップダウンを引き起こしてたようです。
↑レース当日に撮影した写真です
バッテリーのすぐ後ろにあるカーボンパーツがタワーバーです。この件を確認したくレース後、居残り曲がるセットにしてテストしたところ原因はこれだったと確信しました。
レース結果などはトップページにて発表されてますので、そちらをご覧いただくとして今回は非常に沢山の方々に参戦して頂きありがとうございました。
次回CRCカップは7/25の開催となります。皆さん楽しみにしてて下さい(私は中京予選と同日開催となるため不参加となります)
そして翌週(5/1)に行われた、クレストシリーズ戦にもう一度確認の意味で参戦しました。
中京からは今回が初クレストになるチームメンバーのとくぞ~さん、私と同じくCRCカップのも参戦した博さんと3人で乗り込みました。二週続けて400Kも離れた群馬へ行くとは博さんともどもラジ馬鹿ですね(笑)
このレースに向け更なるテストをするべくクルマの仕様変更しました。
まず大きな変更点は[CRC3277] プロストラット用グラファイト・ブレースを外しプロトパーツの左右別体型のブレース?にしフロントセクションのシャーシロールを増やしました。この変更はチームメンバーのトシキくんが既にテストしており好感触だったとのことでしたので、私もテストすることにしました。
後は、ランタイムは問題なかったので軽量化の為に受信機電源を外しライエ社のブースターにしました。
ESCはCRCカップからAdvanced Electronics社のBlack Diamond LVです。このESCは燃費もよく発熱も抑えられておりお気に入りです。チームメンバー4人共このESCを使いました。
当日は渋滞なともあり11時頃到着し仕事の関係で前夜から徹夜状態でしたが気合いで参戦でした。
初クレストとなるとくぞ~さんも、すぐにコース慣れし情報交換しながらセット出ししました。
上記の仕様でCRCカップ時のようなグリップダウンもなく若干アンダーぎみでしたがレース路面になれば丁度良いだろうと大きなセット変更することもなくレースに挑みました。
ここで皆さんに簡単に出来て尚且つ効果的なセットをご紹介します。
↑の写真はツイークプレートのポスト部分を撮ったものです。
これが何かと申しますと、ツイークプレート固定用のビスを(前側上)少し緩めることによりシャーシロールが増え路面変化に対して良い意味で鈍感なクルマになります。このセットが何処のサーキットでも通用するかはテストしてなく解りませんが先の鋭く尖ったセットより、許容範囲の広いセットが可能となる為安定した走行が可能となるはずです。皆さん、セットの引き出しの一つとして覚えておいて下さい。
さてそろそろレースレポートに移りますが、長くなるので簡単にします。
【予選1ラウンド】
路面が思いのほか上がらず、クルマは安定して走らせ易いが少し曲がりが足りずラップが上がらず。
50周08秒
【予選2ラウンド】
サイドスプリングのプリロードを1/4回転締め込み後半の曲がりを良くしリヤトレッドを168mm→170mmに広げた。これで多少曲がるようになり
50周00秒
【予選3ラウンド】
チームメンバーのとうぞ~さんと相談しもう少し初期も曲がりを出すためキャスターを6°→4°に変更
スタート前にクレスト店長&チーム監督?の石岡さんに51周は回って下さい!!!小さなミスがあるからそれを無くすように!!!と、温かいお言葉を頂き気合いで走りました。
セット変更が当たりよく曲がるクルマになりましたが人間が対応出来ず、2周目ストレート出口で縁石に引っかけ外周の壁に激突してしまい、リタイヤかと思いましたが気合いがクルマに乗り移ったのか何事もなく走りそれからはミスしないように淡々と走りゴール!
ギリギリでしたが51周入りました。4位でAメイン入り
予選結果
【Aメイン決勝】
ランタイムに余裕があったのでピンオンを1枚上げ後は3ラウンド目と同じです。スタートの混乱から上手く抜け出せず、最後尾まで落ちましたがクルマはすこぶる調子良く追い上げました。しかし、ミスによりヒットしリヤアクスルベアリングを壊しリタイヤとなってしまいました。
優勝はチームメンバーのトシキくん
2位は同じくチームメンバーのハヤトくん
3位はTeam Laje Japanの矢内選手でした。
おめでとうございます!
詳しいレース結果はクレストさんのブログにて掲載されていますのでこちらをご覧ください。
下記は自己ベストラップを記録した決勝でのセットです。
*ツイークプレート固定用のビスを緩めてます。
○全体
ボディ=BlackArt R8c
シャーシ=CRCジェネレーションXLプロト
フロントタイヤ=PMパープル40.8mm 硬度(38~40度)
リヤタイヤ=PMピンクorヨコモLS 41.3mm硬度(35度)
グリップ剤=パラゴン黒 フロント1/2塗り リヤ 全塗り
反応時間=フロント 30分 リヤ 30分
前後ホイール=フロント・ RC4Less リヤ・TRC
ギア比指数=スパー・PRS 88T ピニオン・PRS 24T 指数・35.37
車高=およそ 前・2.3mm バッテリーサイド・2.5mm 後ろ・2.3mm
バッテリーポジション=後
○フロント
スプリング=[CRC3390] プロストラット用フロントスプリング 0.45mm
キャンバー=約右0.5°左0.5°
キャスター=約4°
トー=0.3mmアウト
キャスターブロック=樹脂10°
ピポットボール=[CRC32462] プロ・ストラット用フロントピポッドボール(ブロンズ)
ライドハイドスペーサー =樹脂製ライドハイドスペーサー 5mm+0.25mm
リバウンド=0
タワーバー=グラファイト・ブレースをセンターをカットして左右独立(プロトパーツ)
アッパーアーム=ロング
トレッド=168mm
サーボマウント=スラント(サーボマウント下穴:真ん中穴1mm上げ2mm前出し)
サーボセイバー=キンブローミドル
○リア
サイドスプリング=CRCブルー リヤボトムプレートに触れる程度
フリクショングリス=京商 #7000
センターショック=ENCOREショック
ショックオイル・スプリング=アソジ #50・ [WT3106N] VCS/HPSスプリング(#
11 パープル)
リバウンド=ダンパー長で約0.3mm
ライドハイドスペーサー=CRC 2.0
リアトレッド=170mm
*プロト強化モーターマウント&トッププレート使用
○メカ類
バッテリー= SMC 1セルLIPOバッテリー(5300mAh 50C)
モーター=LRP X12 4.0T(ノーマルローター)
ESC=ブラックダイアモンドLV(スロットルプロファイル2)
別電=[laje-20249] DCブースター
サーボ=DS3401
レシーバー=RX-451
以上でレポート終わりますが、この半年間の苦労がやっと結果に繋がり安定して楽に走れる速いクルマになりました。
これも皆さんの協力のお陰です。ありがとうございました。
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