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Team CRC Japan2011レポート(23)

Team CRC Japanドライバー ヤッキーさんから今年5回目のレポートが届きました。完成したばかりのXiで参戦したCRCカップの模様です
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皆さんこんにちはTeam CRC Japanのヤッキーです。
今回は11月20日に行われたCRCカップのレースレポートとCRC社のニューシャーシ、カーペットナイフ・ジェネレーションXiのレポートです。
まずこのカーペットナイフ・ジェネレーションXiでは何が変わったのか説明します。メインシャーシがリポバッテリー専用となりホイルベースが約5ミリ伸びています。そしてステアリングブロックが一体型になりました。
さらにアンテナポスト位置を3ヶ所に変更できるようになり、それに合わせたリヤトッププレートも発売になります(きみひこ注:次回入荷予定)

↑アンテナポストを前にすることにより、ショックからの入力ポイント(スロットルON,OFFでの荷重入力)が変更できステアリング特性も変えられます。一般的には前にすると曲がるようになります。
専用のショートバッテリー(きみひこ注:次回入荷予定)を搭載すれば、バッテリー・ESCを完璧にインライン搭載できこれは他車にはないものです。ストックレースでは大きなアドバンテージになると思います。

ぱっと見あまりXLから変わってないように思われるかも知れませんがこのような細かな変更で対応出来るのは基本設計の良さを証明していると思います。
XLとの違いをさらに説明しますと、ホイルベース延長によりメカ積みスペースが更に広くなり様々な搭載方法が可能になりました。

↑写真の上がXiです。
今回、私はバッテリーブリッジ・ショックマウントプレート仕様に組み立ててみたところサーボの後ろにESCをセンター搭載しても、バッテリーとのクリアランスは余裕でESCの後ろ(バッテリーの前)にキャパシターが余裕で入りますしTeam CRC JAPANオリジナル・アンテナダンパーマウントを使ってもESCセンター搭載が可能です。注:ESCやサーボのサイズにもよります。

あと大きな変更点はステアリングブロックです。これはサーボ平置き用にアッカーマン適正化されており写真では確認しずらいかも知れませんが、左右の切れ角の差が少なくなっいてます。これにより失速のないコーナーリングが可能になります。
フロントアクスルも一般的な1/8インチサイズとなり、ベアリングの耐久性も上がりました。
あとCRCユーザーの方なら分かると思いますが、キングピン緩み止めのイモネジ位置が変更になり、レンチが差し込みやすくなり、リバウンド調整時の煩わしさも解消されました。

↑右がXiです。
以上の変更点でどんな走りをするか非常に楽しみだったのでXiでCRCカップに出場することにしました
それではレースレポートに移ります。
今回キットが届いて大会まで仕事の都合もあり、一晩で組み立てなくてはならず予めセクションごとにパーツを用意しておき、一夜で完成させました。そして大会前日の土曜にシェイクダウンすれば何とかなるだろうと・・・
しかし、その土曜は朝から張切って行ったにもかかわらず、路面結露により1パックも走れず終了となり、まさにぶっつけ本番(汗)
この日の夜、矢野さんと食事をしてXi出場宣言もしたんですが内心不安でした。それと矢野さんから、CRCカップでのCRCカー連勝記録を途絶えさせないように!!!と、とっても嬉しい?お言葉をかけられかなりのプレッシャーでした。
群馬で応援してくれてるハヤト・トシキくんへの面子もあるし・・・なんて考えてたらなかなか寝れなかったです。
●そしていよいよレース当日!
チームヨコモの村井さんが他のレース出場のため不参加なのは非常に残念でしたが優勝のチャンスは拡がったので残念ですがよしとします。
参加人数36名と沢山の方々が参加して下さった感謝しつつコースオープンの8:00から15分後には1パック目を走らせました。緊張のシェイクダウンでしたが、路面も食ってなく曲がらなかったですが普通に走りました。
8:30~10:00はストック・モデと時間分け走行時間は一人5分と決められていて3パック走行で15分しか練習時間はありません。タイヤ&タイヤ径をこの日の路面に合わせチョイスするだけでセット変更などはやっている時間はありません。
【プラクティクス】
先週のナイトレースで何をやってもクルマが浮き浮きで全く走れず撃沈だったので今回はフロントタイヤ径は41mmとかなり小径でいくことに決めPM2のパープルではなく少し軟らかいライラックにしました。
あとはリヤタイヤ径で調整する作戦です。タイヤはPM2ダブルピンクです。ボディはAMR。
1パック目より路面は上がってましたが、シルバーストーンレベルだと食ってない感じです。クルマは問題なく走り、レースに向けベストなタイヤ径を探りました。とくぞ~さんが私の走りを見てクルマの動きはなかなかいい感じとのこと。最終的には9.4秒のラップでモニターの一番上に名前がありました。
これには私もビックリと言うか、そんなに速く走ってる感覚ではないのにタイムは出てたので、クルマが良いんだ!と一人で納得してました。ですが路面が良いと9秒フラットまでいくので(私は出ませんが)やはり路面は良くないですね。
【予選1ラウンド】
フロント41mm ライラック 5mm 2分
リヤ 42.4mm Wピンク 全塗り30分
車高  1.8mm
ボディ AMR
まずは上記のセットで様子見することにしました。予選は最終組4番手スタートです。スタートしてみると、路面は練習時とたいして変わらず、少しアンダーでしたがクルマはやりやすく淡々と走り50L:08`06.996と暫定2位 トップは好調宮川さんでした。
この路面でも50周出るんだ!?とカワダの井上選手がゴール後言ってました。
確かにと思い、よくよく考えるとこのレイアウトで自己ベストでした。こりゃクルマが良いんだと独り言(笑)
【予選2ラウンド】
このラウンドはボディをAMR→R8に変えてレース中にテストです。あとタイヤを少し大きくしました。
フロント41.2mm ライラック 5mm 1分
リヤ 42.6mm Wピンク 全塗り30分
車高  1.9mm
ボディ R8c
路面は変わってなかったと思いますが、浮き浮きでハイサイドはしませんがまともに走れず終了。
このラウンドは皆さんもタイムアップはあまりなく暫定2位のままヒート組み換えでした。
【予選3ラウンド】
インターバル中にボディテストをしてここの定番ボディHDをやってみたところリヤが安定して走りやすかったので、これでいく事にし少しアンダーだったのでタイヤを少し大きくしました。
フロント41.3mm ライラック 5mm 1分
リヤー 42.8mm Wピンク 全塗り30分
車高  2.0mm
ボディ HD
路面はまたまた変化なかったようですが、タイヤを大きくして車高も上がったのが悪かったのか、2ラウンド目よりましですが浮き浮きです(汗)あと、ボディ特性が私には合っておらず、なんとなくぎこちない走りのままゴール何とか50周は回りましたがタイムアップせず。
とくぞ~さんが調子を上げ3番手に上がって私は暫定2位のままです。しかし、好調宮川さんは51周に入れてダントツトップです。
なんとかしなければ!!
【予選4ラウンド】
ここでとくぞ~さんと話し合いタイヤを思い切って変える事にしました。フロントはそのままでリヤをWピンク→ライラックなんと前後同じ硬度のタイヤです。これは練習でもやった事がなく少し不安でしたが、とくぞ~さんの意見を信じることにしました。
タイヤ径、ボディは1ラウンド目と同じで、車高を下げました。あと、センターショックスプリングをレッド→ホワイトと軟らかく。
フロント41mm ライラック 5mm 2分
リヤ 42.4mm ライラック 全塗り30分
車高  1.5mm
ボディ AMR
スタートしてみるとリヤがドッシリ安定してアンダー気味でしたが私好みの動きです。しかし、2,3周走ったところで痛恨のミスにより大きくタイムロスしてしまい、半分諦めかけましたがその後はペースも良く、ベストラップ9.1秒と自己ベスト更新して50L:08`02`877と、これも自己ベストで予選2位。
とくぞ~さんも好調で51周ペースで走ってましたが、最後にミスして3位です。
【Aメイン決勝1ラウンド】
このラウンドになると日が沈み気温も下がり路面が上がってくるのが普通です。しかし、風が強く湿度もあまり上がらず路面を読むのは難しい感じでした。いろいろ悩んだあげくセットは4ラウンド目と同じにしてグリップ剤の反応時間だけ短くしました。
フロント41mm ライラック 5mm 1分
リヤ 42.4mm ライラック 全塗り30分
車高  1.5mm
ボディ AMR
いよいよ緊張のスタートです!スタートは上手くいきトップの宮川さんに迫ります。が、宮川さん、もしかしてセット外した??簡単にインが開きオープニングラップからトップに出れました。しかし、まだまだ始まったばかりなので気が抜けません。それと4ラウンド目より更に曲がりが足りなかったのとレコードラインが非常に狭くなっており、クルマ2台分?ですから少しでも外すとクルマはどこかへ行ってしまいます。
そして4分過ぎに周回遅れのクルマを抜くときにミスしてしまい絡んで、2位を走っていたとくぞ~さんに抜かれてしまいました。絡んだのは完全に私のミスです。遠藤選手ごめんなさい。
その後はミスもなく淡々と走り2位ゴール。とくぞ~さん1位でCRC1,2フィニッシュです!!!

【Aメイン決勝2ラウンド】
車高が低すぎてシャーシアンダー気味だったので、思い切って車高を上げました。路面が上がったら終わりですが・・・。
フロント41mm ライラック 5mm 1分
リヤ 42.4mm ライラック 全塗り30分
車高  2.0mm
ボディ AMR
スタートも上手く決まりクルマもいい感じです。路面もあまり変わってないようで宮川さんもセットが決まり調子を戻したようですが、数周のバトル後トップに立つ事が出来ました。このままこのペースで走り切ればトップゴール!と、思い走り続けたところ、6分辺りからリヤグリップが落ちてきてペースダウン。
後ろから2位のとくぞ~さんが凄い勢いで迫ってきます。数周頑張ってみたものの、やはり無理するとリヤが出てしまいます(汗)堪え切れなくなり、とくぞ~さんにパスされ最後には宮川さんにもパスされ3位ゴールでした。
前半のクルマは抜群に良かったのに残念でしたが、最終結果がCRC 1,2位と矢野さんとの約束も果たせホッとしました。

下記は決勝2ラウンドのセットです。
○全体
ボディ=プロトフォーム AMR12
シャーシ=CRCジェネレーションXi 
フロントタイヤ=PM2 ライラック 41.2mm (フレッシュ)
リヤタイヤ=PM2 ライラック 42.2mm (フレッシュ)
グリップ剤=マイティーグリッパー フロント5mm リヤー全塗り 
反応時間=フロント1分  リヤ30分
前後ホイール=フロント・ HR-38  リヤ・HR-38
ギア比指数=スパー・ PRS(90T)
ピニオン・PRS 23T 指数・33.86
車高=およそ 前・1.8mm バッテリーサイド・2.0mm 後ろ・1.9mm
バッテリーポジション=後ろ
○フロント
スプリング=CRC 0.5
キャンバー=約右0.3°左0.5°
キャスター=約6°
トー=0.5mmアウト
キャスターブロック=樹脂5°
ピポットボール=[CRC32462] プロ・ストラット用フロントピポッドボール(ブロンズ)
リバウンド=なし
ライドハイド=1.5mmアルミスペーサー + [TCJ-011] CRC GEN-X用カーボン・フロントライドハイト・スペーサー1mm
アッパーアーム=ロング
トレッド=168mm(0.5mmシム2枚)
サーボマウント=平置き
サーボセイバー=キンブローミドル
[BA-005] GEN-XL用フロントエンドアップグレードキット

*ステアリングブロック下に0.5mmシム追加
○リア
サイドスプリング=アソシ グリーン *リヤボトムプレートに触れる
フリクショングリス=京商  #10000 
センターショック=ENCOREショック
ショックオイル・スプリング=アソシ #50・[CRC32992] VCS/Encoreショック用スプリング(ホワイト)
リバウンド=ダンパー長で約0.5mm
ライドハイドスペーサー=CRC 1.5mm
リアトレッド=170mm
デフグリス=Niftech2002-DLS
[CRC1763] フル・ボックストッププレート
[TCJ-001] XJリアポッド用モータープレート(ノーマルWB)
○メカ類
バッテリー= [CRC3702] 3.7V 6300mAh 50CハイパフォーマンスLi-Poバッテリー
モーター=Black Knight 3.5T(REVTECHベース)(12.5mmローター、進角0)
ESC=ブラックダイアモンドLV(スロットルプロファイル3)
センサーコード=[ky190] ゼロフリクション・センサーケーブル(160mm)
別電=[laje-20249] DCブースター
サーボ=サンワSRG-HR
レシーバー=RX-451

モーターはExpress Motor Sports REVTECHベース 3.5Tを使いました。

これがまたパワフルで恐ろしく速いモーターなのに扱いやすくお勧めですよ!
以上でレースレポート終わりですがユーザーの方が一番気になっているのはXLとの走りの違いだと思います。まだ10パックほどなので私も完全には掴めてない部分もあり明確には表現出来ないですが、簡単に言うと肩の力を抜いて走ってもタイムが出るクルマになっていると思います。迷っている方が居ましたら、コンバーションキットもありますのでやってみて下さい。期待を裏切らないクルマですよ。
最後にこのような楽しいレースを主催してくれた矢野さんと早朝からコースコンディション改善やレース運営をきっちりやって頂けたシルバーストーン店長さんに感謝です。スムーズなレースが行えたのは店長さんのお陰です。
ありがとうございました
そして参加された皆さんお疲れさまでした。
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