2006年02月26日

Team CRC Japan2006レポート(6)

ワークス待遇の愛知県ヤッキーさんから1回目のレポートをいただきました。

この度 CRC Japan 2006 ワークス待遇に選出頂きましたヤッキーです。

皆様今年1年間宜しくお願い致します。

初回のレポートは、私がカーペットナイフを購入したきっかけとキット製作の注意点、まだ走行回数は少ないですが今日までの走行を通して気付いた点をまとめてみました。

○私がこのクルマ始めたきっかけを話しますと。

 昨年の全日本の観戦に行ったときのこと。車出しを手伝ったヒートで、知り合いの選手がカーペットナイフで出場しており快走を目にしたことです。それまでTバーの無いクルマは、あの構造で走るのか??という先入観を持っていました。しかしコース上で最も車の動きがわかりやすいと思われる、助手待機席から決勝レースを見ていると、カーペットナイフはどのクルマよりもスムーズで路面に張り付いたような走りでした。あの走りは私の脳裏に焼きつき先入観はかき消され、全日本の観戦後早速カーペットナイフ3.2Rキットを購入しました。


○次にキット製作時の注意点です。

基本的に説明書に従い順序通り組み立てれば問題ないと思います。特にフロント周りはアソシ系と同じですから、ここでは説明書には付記されていないポイントと、購入時に必要なセッティングパーツの組み立についてをまとめてみした。


1. 最初にメインシャーシのバッテリースロットは説明書ですと、カッターナイフで角を落とす程度となっています。ところが最近のバッテリーはご存知の通り直径が太くなっており、ノーマルシャーシのバッテリースロットでは若干座りが悪くなるようです。そこで最近のバッテリーの直径に合わせ少し追加加工をしてやります。カーペットナイフは4セルを中間のコードを介さず直列に使いますから、面取りするバッテリースロットは縦に8ヶ所あることになります。その両端の2ヶ所を、他の内側6ヶ所よりも多めに削ることでバッテリーの座りが格段に良くなります。キット標準のシャーシは2.5mmですのでバッテリーがシャーシ下面より出ることはありませんが、もちろん削り過ぎはダメです。バッテリーを載せて様子を見ながら加工し、他の6ヶ所については説明書通り角を落とす程度に留めておくと良いかと思います。


2. 次にフリクションチューブは、アウターチューブ、インナーチューブともに細いイモネジを使ってボールエンドにねじ込むようになっています。イモネジを介したこの部分は走行中緩むことがあったので、ネジロック剤を使っておくとトラブルの予防になるかと思います。ここが緩むとフリクション抵抗が効かなくなったり、ふらつきや片巻きの原因になったりします。走行性能を大きく左右する部分です。

3. 続いてシャーシブレースには、カーペットナイフ最大の特徴であるサイドスプリングが付いています。ロールを調整するサイドスプリングのイモネジを垂直にねじ込むと、スプリングホルダーは真下を向きます。まっすぐねじ込むことに注意することで、サイドスプリングとそれを受けるピポットボールが均一に接触するようになります。イモネジが斜めになっているとスプリングとボールの接触面にズレが生じ、ロールがスムーズに作動しない場合があります。またボールをロアポッドに固定するさい、ボールがビスと一緒に回転してしまい上手く締め付けられない場合があります。ペンチなどで挟むとボールが傷つきますので、ボールの下側をヤスリか粗めの紙やすりの上でグルリと回転させ表面を荒らします。こうすることでビスの締め込みによるボールの回転止めになりますのでお勧めです。


4. カーペットナイフのキット購入時に最低限必要なセッティングパーツはロー・ロールセンターキットです。ロー・ロールセンターキットに入っている4-40サイズのネジですが、何故かすべて+ネジでした。ここのネジだけ+ネジなのは不便ですから皆さん六角スクリューに換えているかと思います。ここで注意点がありまして、1/8インチサイズと思われるこの短いネジをサイドリンクボールの上面とツライチ、もしくは僅かに短くなるよう長めビスに取り替えることをお勧めいたします。キット標準のHEXボール用の短いビスですと、クラッシュでボールの根元から折ることがあります。

 カーペットナイフ3.2Rは耐久性、耐クラッシュともに抜群ですのでスペアーパーツはあまり必要ないと思います。アソシ系のフロント周りは皆さん既にご存知かと思いますが、CK特有のパーツのみですと消耗品として考えておいていただきたいのは、サイドスプリンング(ホワイト)とバッテリーを固定するゴムOリングです。CKのロアポッドは恐ろしいほど耐久性があるのでまず折れることはないとは思いますが、ロアポッドが丈夫な反面左右のモーターマウントに掛かる負担が大きいようです。

他にはカーペットナイフにはTバーが無いのでセンターショックにかなりの負担が掛かります。ダンパーシャフトやアンテナポスト側にロングピロボールを使うと曲がりやすい傾向にはあるようです。


○次のセットから走行を始めるのがよいでしょう。
センターショックスプリング=レッド

ダンパーオイル=#400から#600

サイドスプリング=ホワイト

ロールダンパーグリス=キット付属の白キャップ


 サイドスプリングのテンション調整は、左右均等にスプリングがボールにわずかに触れる程度が基本となります。そこで注意が必要なのは、シャーシにはバッテリー固定Oリングからのテンションがかかるため、シャーシサイドが若干反り返ります。同時にシャーシブレースも若干上に持ち上がりますので、サイドスプリングのテンションが変化します。サイドスプリングのテンション調整は必ずバッテリーを搭載しOリンクを掛けた状態で行って下さい。

以上のセットでまず走らせてみてください。殆どのサーキットで問題なく走ると思います。

練習走行でのテスト模様やレースでのセッティング、レース参戦記などは次回以降のレポートで報告したいと思います。

一年じっくりカーペットナイフを煮詰めていきますので皆様どうぞ宜しくお願いいたします。

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ブラスレス購入を機に良く走り
手軽なCK3.2Rにコンバージョンしようと考えていたところ
ヤッキーさんレポートがあり
予備パーツ、有効なOPパーツ等購入時の参考になり、とても助かりました。

やのさんにも必要なパーツリストを即送付して頂き感謝です。

コメントありがとうございます。

きんたさんもCKの気になる点や工夫された点などあれば是非フォーラムに投稿お願いします!きんたさん同様、投稿を見て役にたったと思ってくれるユーザがいると思いますので!

これからもよろしくお願いします m(_ _)m