2007年04月11日

Team CRC Japan2007レポート(14)

2007年のサポートドライバー 福岡県 久間 さんから送っていただいたレポートを掲載させていただきます。久間 さんありがとうございます。


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2007 サポートドライバーの久間です。早いものでGeneration-Xの初走行からちょうど一ヶ月がたちました。
 
はじめはマイナートラブルなどで、どうなる事かと思っていた1/12カテゴリーですが走行を重ねるごとに見違える程走るようになりました。いろいろとアドバイスをくださった方々に感謝するばかりです。

 今回のレポートは今までの走行で得られた結果から行ったファインチューンなどを書きたいと思います。すでに対策済みの方もいらっしゃるかとは思いますが、お付き合いいただければ光栄です。
  
 最近、自分がよく行く久留米の中村模型さんでは既に数台のGeneration-Xが走っているので、いろいろと情報交換に不自由することはありません。個人的な現時点での評価は「何も特別な事をせずに、よく走る」です。

サーキットレイアウトや路面コンディションにあわせてセットアップすれば気持ちよく走ってくれます。これから1/12を始めてみたい方にはお勧めだと思います。現に自分がそうでしたし、チームドライバーや一般のユーザーの方からいただく情報量の多さも魅力です。どんなに素性のいい車でも情報無しで一人でセットアップを進めるとなるとかなりの仕事量ですから、Web上でのレポート公開はかなりの強みになるかとおもいます。
 
 では本題に入ります。まずフロントサスアームですが、他のチームドライバーさんのレポートにもあるように耐クラッシュ性をあげる事が最初の課題になると思います。レーシングカーのサスアームとしてはかなりの剛性が確保してある材質ですが、いささかもろい面があります。それと車高調整用のアルミスペーサー(#3237)はかなり肉薄に仕上げてあるのでサスアームを破損した時に潰してしまいまた。そこでオプションパーツの3mmグラファイトライドハイトスペーサー(CRC3236)をつかいますが、そのままではキャスターブロック取り付け用の皿ネジが干渉してしまいます。

 ヤッキーさんのレポートのようにフライスできれば理想ですが、自分には神業のような作業です。そこで皿ネジの頭を削ろうかと試しましたが、手持ちの加工機材が少ないため1本目で断念してしまいました。そこでサスアーム側をほんの少しだけ皿モミ加工を深くして対処しました。深さは0.5mmくらいで充分だと思います。これなら加工機材や技術がない自分にも簡単にできますし、現場で簡単に加工できるのでいいかもしれません。
 
左ネジが加工前、右ネジが加工後
20070411-01.jpg

  
 あとはスペーサーで高さをあわせてとりつけて完成です。今後はサスアームの固定方法もいろいろと試していきたいと思います。うまくいけばレポートで公表いたします。
 次の改修点はキングピンの固定方法です。キングピンとデュアルアクスル自体は問題無いのですが、キングピンを固定するためのイモネジを変更しました。このイモネジはキングピンのネジ山を傷つけないように真鍮でできてますが、イモネジの頭も柔らかくなっているのでかなりなめやすいようです。そこでアルミ製のボタンネジをかわりに使うことでキングピンをいためずに確実に固定することができます。L型レンチを使ってもなめることなく調整が可能となるので、かなりお勧めです。

20070411-02.jpg

 フロント側の変更点は今のところ以上です。リヤ側は特に変更点はありませんが、バッテリーを固定するOリングを使わずにテープで固定しています。Oリングだとシャーシ横方向にかなりのストレスをかけてしまいそうだったのでテープで固定するようにしました。バッテリーの左右両端とツィークプレートの隙間がかなり狭いのでツィークプレートを少し削りテープを通しやすく加工しています。

20070411-03.jpg


 シャーシのストレスは数字で定量化できない部分なので評価が難しいですが、個人的にはタイムが高いレベルで安定しているのでテープでの固定方法を採用しています。

 今回のレポートの中のファインチューンでお役にたちそうな物があれば是非試してみていただければとおもいます。
 
  
                                         久間 健一郎 

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