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Team CRC Japan2018レポート(22)

チームの長老ヤッキーさんよりチームレポートが届きました


皆さんこんにちはTeam CRC Japan 総監督?のヤッキーです

今回は前回予告したように6/29〜7/1に谷田部アリーナさんで開催された1/12全日本選手権のレポートをお伝えする予定でしたが諸事情により時間が経ってしまい、今更全日本レポートもどうかと思い予定変更して全日本に使用した発売予定のプロトパーツと裏技をご紹介します。

まず前回のレポートでご紹介したリジッドアクスルをこの大会でも使いました。事前練習から本番まで通常のデフは一切使用しませんでした。グリップ剤が変更になり路面コンディションも良くなったとは言えレイアウト変更して行われる全日本では、コンディションも未知な部分もあり、周りからすると無謀だと感じられたかも知れませんが、今回ご紹介するプロトパーツとグリップ抜群なタイヤによりリジッドアクスルでも問題なく走れました。

 

では、肝心のプロトパーツについてレポートします。前回のレポートでリジッドアクスル特有のクセを解消するにフロントトレッドを拡げると挙動が安定するとレポしましたが、トレッドを拡げるには、現状ですとアクスルスペーサを噛ませる方法しかないです。これである程度はトレッドは拡げられますが、それと同時にスクラブ半径(キングピンからフロントホイルの中心までの距離)が大きくなり動きがダルになってしまいます。

そこで、スケジュールシャーシのロアアーム取り付け穴を幅広にしたシャーシをCRC社にお願いして制作してもらいました。シャーシが届いたのが大会1週間前でしたので、私以外のチームメンバーはZ-Flexカーボン製のデータがなくテストする時間がなかったので使わなかったですが私はぶっつけ本番状態で参戦しました。

結果から言いますと総合23位と満足する結果ではなかったですがクルマは走ってたと思います。このプロトシャーシはこの後のテストにより先ずはノーマルカーボンでの発売が決定しましたので楽しみにしてて下さい。

フロントトレッドは片側1.2mm拡がりトータルトレッドがホイルやスペーサにもよりますが、169mm~170mmになります。ハイグリップ路面ではハイサイドも抑えられ、コーナリングスピードもアップしますので発売されたら是非試して見て下さい。それと同時に、フロントカーボントッププレート(薄いやつ)も発売になります

 

次に裏技ですが、知ってる方もいらっしゃると思いますが、路面グリップがあまり良くないコンディションでは抜群の安定感が得られます。CRC製品ではないので、ご紹介するのも少しためらいましたがオーナーの矢野さんの許可も得て、皆さんにご紹介することにしました。

写真では分かりにくいかと思いますが、センターボールシートをタミヤさんのRM-01用のボールシートとボールを使うことにより、リヤロールセンターが約1mm下がります。これによりリヤグリップが上がりリジッドアクスル特有の巻きが抑えられます。このボールシートは3mmビス&ナットが必要になりますが(3×5mm1本、3×8mm2本、3mm用ナット2個)無加工で付き、サイドリンクはタミヤは勿論、5mmボール仕様のアソシ用他も使えます。路面コンディションが良くなく、ギャップのあるサーキットで走行されている方は試して見て下さい。グリップの良い路面ならノーマルが良く曲がり、タイムも出るのでお勧めです。

 

と、今回のレポートは以上です。次に今回のお勧めパーツです!これはもう皆さん使っていて売れまくってるんで、今更かもですがPM3 Hコンパウンドタイヤです!このタイヤのテスト期間はかなり長く約2年間テストして現状のサーキットに合う硬度を厳選しての発売でした。勿論、全日本もこのタイヤ一択でした。私のホームコースでもあるDayzさんや、足柄プロジェクトMAPでも、先のハヤトレポートでのヤタベアリーナさんでも抜群のグリップバランスにより、このタイヤにするだけでタイムアップします。超一押しタイヤなので是非皆さんも使ってみて下さい。

 

リヤ27度基本でフロントを路面により27、29と使い分けるのが良いと思います。因みに私のマイブーム?はフロント29/リヤ27です

 

最後に今年の全日本選手権でエースドライバーのハヤトは惜しくも優勝を逃し悔しい思いをしました。ハヤトは練習から絶好調で気持ちにゆとりがあり、精神的にも良い状態を保ったまま大会を迎える事ができ、内心今年はいける!と踏んでたんですが・・・優勝したユウゴ君は元チームメンバーでしたし応援もしてました。彼の努力の結果が今回の結果に繋がったんだと思い、素直におめでとう!と祝福しました。暫く1/12から遠ざかってましたが、以前にも増して1/12を上手く走らせてるなと思いました。本当におめでとうございます!

エースドライバーのハヤトもクルマは抜群に走ってました。ハヤトはタイヤ貼り以外は全部自分でこなし、彼なりのセットアップ理論で自分に合ったクルマを作り上げてる能力はピカイチです。なので私は殆ど手を出してないと言うか、手を出す隙がないです(汗)あそこまで戦闘力のあるクルマに仕上げられるセンスは凄いと思ってます。

が、肝心なところで精神力の弱さが出てしまうところがハヤトなんですよね。勝てる速さは十分あるんで、もっとストイックに自分を追い込んで欲しいと思います。

 

最後にこんな私でもきっちりサポートして下さった。

オーナーの矢野さん、KOプロポさん、AXONの遠藤マネージャー、チームメンバー、クレストの石岡さん、そして仕事を休んでまで私のメカニックをしてくれた友人の小柳津くん、すべての方々に感謝してます。

 

ありがとうございました。


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