Team CRC Japan2018レポート(20)




レポートのファンが多いヤッキーさんよりチームレポートが届きました。今回も濃~い内容です。ヤッキーさん、お仕事忙しい中ありがとうございました


皆さんこんにちは、TeamCRCJapan総監督?のヤッキーです

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少し間が開いてしまいましたが、今回は4月レポートの続きとなる好調をキープするポイントを説明する『リヤセクション編』と前回予告した、流行りのリジッドアクスルについてもレポートします

まず、ユーザーの方なら感じているでしょうが、このクルマCK25Jのリヤセクションはクラッシュであまり壊れることがなく、モーターマウントも多少の衝撃では曲がることもありません。さらにスライダーはまず曲がらない程、耐久性があります。安心感もあり、お財布にも優しいのが良いですね。

なので、リヤセクションに関しては特別な事はないですが、これではレポートになりませんので、裏技をご紹介します

下の写真のように、モーターマウントの肉抜き穴を利用してモーターを3点止めにします。これにより、モーターマウントの耐久性が飛躍的にアップしますし、モーターがガッチり固定される事により、コーナリング中の挙動も安定します。

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デリメットとしては、バックラッシュを合わせるのに面倒な点と調整範囲(モーターの稼働範囲)が狭いため、スパー&ピニオンの組み合わせ次第ではこの技を使えなくなります。モデの場合はスパー90T~94T、ピニオン21T~24T位が使用頻度が高いですが組み合わせにより使えない場合もあります。ただしストックだとスパー、ピニオンの組み合わせ範囲が広いので調整範囲に収まりますので大丈夫です

バッククラシュの調整は通常の2本で合わせて、アクスルを抜き3本目を最後に絞めます。これが面倒だと思わない人はやって見て下さい

 

では次に皆さん興味津々の【リジッドアクスル】についてまず、私が初リジッド体験したのは2月の南足柄プロジェクト(MAP)でした。その日が初走行のサーキット & CRCブラックカーペットでしたのでとりあえず軽〜くコース慣れと路面コンディションのチェックをして2パック目からいきなり初リジッドで走ったところ、何事もなく走ってしまい、今までスルスルデフが良いとされてた固定観念が見事に崩れ去りかなりの衝撃でした。

蹴りが良く瞬間移動する感じは一度体験すると癖になります(笑) 路面グリップが良かったせいもあり、もうデフに戻す気にもなれずそれからは何処のサーキットでもリジッドオンリーです

前置きはこれぐらいにして、まずはリジッドにするにどうするのか解らない方も居ると思いますので、私があれこれテストしてベストだったリジッドアクスルをご紹介します。

因みに初リジッドはデフボールを使わず、ハブ側はデフリングを両面テープで固定しスパーとデフリングを高粘土のグリスを塗り、デフナットをギューギューに締めた仕様でした。これでも滑る事はなかったですがグリスが飛んでスパーの歯に付着しスパーの掃除が面倒でした。そこで、知人とも相談して下記の方法で現在は使ってますが、CRC社が開発中とのですのでそれまでの繋ぎとしてご紹介します。

ある程度の工作技術?とボール盤が必需ですので自信のある方のみ参考にしてみて下さい

まずがキット付属の純正品アクスルからデフリング受けのピンを外します。ピンは1.6㎜位なので、それより細いLレンチを当てハンマーなどで軽く叩けば簡単に抜けます

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次はスパーを固定する3点のネジ穴を開けます。左の写真のように使えなくなったリヤアクスルを短く切ります、真ん中の写真のように穴位置ジグとしてLハブを使いホイールを装着してボール盤で作業します2.4㎜ドリルで穴を開け、4-40のタップを立てます。

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ここまで上手くいけばあとは簡単ですが、ここからが私流なんです。デフリング受けを通常とは逆に固定します。凸が外側になるようにアクスルに挿入して、再度ピンを打ち込んだら完成です。何故、逆に装着するかは写真を見て頂ければ理解出来ると思いますが通常だとデフリングがズレないように、段差がありこのままスパーを固定するとスパーが歪んでしまいます。裏側は平らなのでその心配はなく、スパーの内径とピッタリ同じなため、芯ブレもしませんしベアリングを使わなくて済むので軽量化にもなります。回り止めのピンもスパーがハマってるので抜ける事もないです。

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内側はスペーサー代わりにキット付属のデフコーンを使い、外側はLハブを使いトレッド調整すれば完成です

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この仕様で通常デフと約10gも計量になり、1/12特有の左巻きも抑えられます。これぐらいの加工ならいけるぜ!って方は是非トライしてみて下さい。あくまでも自己責任でお願いしますね

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以上、リジッドアクスル製作講座?でした。もし、このような加工が無理でしたら、デフボールを抜いてデフリングとハブ、スパーとデフリングを両面テープで貼り付ければ簡単にリジッドになります。ただ、重量は通常デフとたいして変わらなくなりますが

 

では次に、リジッドのセッティングなんですが肝はコーナー脱出時にフロントが引っ掛からなく、リヤもインリフトさせないセットです。リジッドの場合インリフトすると、その場で巻いてしまいます。それを抑えるには、ロールスピードを抑える為にロールチューブを硬くし逆にサイドスプリングは軟らかくした方が、最初は楽に走れるんでまずここからトライして見て下さい。

フロントはキャスターを立てトーアウトにすれば引っ掛かりも防げますが何よりフロントトレンドを拡げると効果絶大です。あと、好調を長くキープするポイントの1つでもある、サイドチューブのボールエンドのガタはほんの少しでもあったらダメです。このガタがあると、挙動不審な動きになるんで常にチェックして下さい。リジッドに限らず最近走らなくなったな〜って感じたら必ずチェックです!

 

路面がバンビーでリヤが跳ねて巻いてしまう場合はセンターショックスプリングを一段軟らかくして、なるべく長くリヤを接地させます。リヤタイヤはグリップ悪いからと大きくすると、コーナー中の左右の回転差が大きくなり、あまり良い結果は出ません。タイヤを大きくしてグリップを稼ぐというセットは忘れてタイヤ径を小さくしてヨレを抑えた方がカチッとしたグリップが得られる事が多いです。

それと、グリップが悪いとリジッドは向いてないと言うのも固定観念だと私は思ってます

 

クルマのセットはこれぐらいですが、リジッドに慣れてくるとデフ仕様のセットと大きく変わらなくなります。何を伝えたいと申しますと一番肝心なのはリジッド合ったコントロールです。リジッドはブレーキもよく効き、握ればギュンギュン前に出ますが必要以上に握るとインリフトしてしまい、挙動が乱れてしまいます。なのでコーナー脱出でスロットルをスムーズに操作すればインリフトも抑えられホイルスピンもしなくなり挙動は安定します。握り始めが早いのと握り過ぎとは違いますからね。

丁重なスロットルワークが何よりも必要だと言うことをイメージして練習して下さい。リジットはデフメンテから解放されたお気楽さと、1/12らしいダイレクト感がより一層増した感じになり面白いですよ。重デフはリジッドではありません!男は黙ってリジッドです!!

是非トライしてみて下さい。

以上で今回のレポート終わりです。

次回は全日本選手権レポートを早めに書きますので楽しみしてて下さい。

では!


 

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