EPS-J 2017の招待枠を獲得した牧田選手よりアメリカ・フロリダ州でおこなわれましたSnowbird選手権のレポートが届きました。レースだけでなく遠征先での生活情報など読み応え十分な内容です。牧田さん、ありがとうございます
◆2018年スノーバード参戦記その1
[はじめに] 2017年度のEPS-J招待選手としてスノーバードナショナルに挑戦した牧田です参加したクラスは1/12の17.5T/13.5T/モデの3クラスです。ストッククラスは日本ではあまり馴染みがない1Sです
結果
17.5T=予選32位、決勝31位(メイン優勝)
13.5T=予選24位、決勝22位
モデ=予選15位、決勝13位
今回の挑戦は間違いなく私のRCライフの中で一番楽しく最高の時間でした。寝る間を惜しんでRCに向き合ったのは久しぶりでしたが不思議と疲れは無く充実した時間を過ごすことが出来ました。実は今回の参加については悩みました。10日間である事と海外RC経験が無い事からですが今では間違い無く行って良かったと思います
[事前準備] 1Sストッククラスへの参加はスノーバードが初めてとなる為にパワーソースの相談は前年参加選手である篠宮さん、松島さんにアドバイスを頂き準備を進めました。ストッククラスはアメリカでは大人気です。各メーカーも力を入れて開発しているとの事なので前年の情報を参考に現地で確認することにしました準備する車ですが、ハイグリップを想定していたのでシャーシはアルミを、タイヤはラバー系を準備しました。走行確認は南足柄プロジェクト(通称:MAP、本文では地図と分ける為MAP!!と記載します)で行いました。現地と同じCRC製ブラックカーペットである事からグリップ感、前後バランスの確認が目的地です。実際に走行させると、いつも走行しているクレストスピード、谷田部アリーナのカーペットとは感触が大きく異なる事を感じる事が出来ました。毛足が長く硬度が異なるカーペットは新品のカーペットであるにも関わらずグリップが良くタイヤがほとんど減らないし、スピードが乗ります。パイロンが無いレイアウトも初体験でした。更に前年のレイアウトが再現されているとの事だったのでコース慣れが日本で出来る貴重な経験でした
◆MAP!!で確認して決めたこと
17.5T 指数:88mm (モータ Monster Max)
13.5T 指数:81mm (モータ Monster Max)
モデ 指数:41mm(モータ TrinityD4 3.0T)
タイヤ径:約40mm ボディ:ローラフロッピー、AMR ProLite
車は3台持ち込む予定でしたが、どうせ現地でバタバタするだろうし、特にストッククラスは経験不足からセッティングを繰り返すだろうから、モデ1台、ストック1台の合計2台としました。ストックは17.5T/13.5Tを共用する事でセッティングスピードを上げる事にしました
[現地練習] 練習日:2日間 (5:00-15:00)現地練習は2日間です。新品のCRCブラックカーペットはMAP!!と全く同じでした。不安要素としては1Sストックのレーススピードを全然知らないという事でしたが、練習を始めると、特にストッククラスは上位陣と差が大きい事を実感しました。練習のほとんどをストッククラスに費やし、特にパワーの出し方とコーナリングスピード向上に時間を使いました
TRINITY/CRCサポートドライバーで全米チャンプのアンドリュー君は常に親切に対応してくれて助かりました
セットアップは固めの足回りでハンドルを少しだけ切る運転スタイルです。失速させないように丁寧に走るとラップが自然とついてきます。走行するときには矢野さんが必ずついてきてくれ時には走行中の動画も撮影いただいた事でセットアップに役立てることが出来ました
[予選、決勝] 予選、決勝:4日間毎日朝5:00から7:00まで各クラス混走の練習走行あるので深夜から準備を始めます。深夜はオーバルレースが有るので、それをみながらの準備です。予選は全部で4回、ベスト周回数での順位で決勝を行います。練習日から感じていたトップグループとの差はまだまだ大きくて練習時間と予選を通じてセットアップを続けます。上位陣との差が出るのはコーナリングです。車を小さく回転させながも失速しないコーナリングを目指して毎パック変更をくわえます。途中、上位陣のコーナリングを見ると、自分よりもコーナー前半でクリップに着いている事に気付き、運転スタイルも変えていきました。走るたびに車が良くなり、タイムも上がり続けるのですが4回の予選で時間切れ。まだまだ伸び代有ったので悔しいですが受け入れて決勝に挑みました [毎日の生活] 起床時間 1:00から3:00の間
就寝時間 17:00から20:00の間
早寝早起きで体力温存です。起床してから3時間後に走行出来るようにしました。毎日の走行でアイデアが溢れ出るのですが全ては試せないので、メモをとりながらやる事に順番をつけて進めました。おかげで毎日充実してました。食事は日本から持ち込んだレトルトと現地調達。歩いて15分ぐらいの距離にウォルマートが有るのですが、毎日買い出し。矢野さんと遠藤さん2人が担当してくれました。おかげで生活面での不安は全くなくレースに集中できました。 AXON遠藤さんはチームの盛り上げ役として精神的な支えを頂き、リラックスして過ごせました
[日本との違い] 日本には有ってスノーバードには無いもの、その逆も有るのですか、私の感じた事
レース前の集合写真有りません、またレースの説明もなし。今回は経験豊富な矢野さんが居たので進行に問題有りませんでしたが、もしも1人だったら確実に混乱してました
特設会場なので、大時計も無し。進行はピットでスマホを使いLiveRCで確認してました。練習走行は混雑状況に応じて3分から5分回し。クラス分け無いので、8秒台の車と12秒台の車の混走が普通です。走行台数は10人と決まっているからなのか不思議と混乱有りませんでした。コースは高さ10cmぐらいの仕切りのみ。ツーリングがストレートに飛び出す事もしばしば。日本だとフェンスでガードするんでしょうが、全くなし。大きな声で注意するのみです
また、ハンディキャッパーの方々も実に楽しそうにレースに参加している姿が印象的でした。操縦台手前にスロープ付き操縦台がキチンと設置されてます
事前車検としてモーターの抵抗値確認と封印。走行前の車高、重量、電圧確認は日本と同一でした
予選は周回遅れの車が全然譲ってくれなくて辛い(^_^*)
[セットアップ] ストッククラス CAR:
CRC 25Jアルミシャーシ仕様
ボディ:ブラックアートAudi R8c(17.5T) PF AMR ProLite(13.5T)
タイヤ:SpecTire(17.5T) GXX35/臨機応変(13.5T)
モーター:Trinity MonsterMAX(13.5T/17.5T) TeamScream TSR2018(13.5T/17.5T)
指数:80.5mm (13.5T) 95.6mm(17.5T)
アンプ:ホビーウイングXR10
CRC Xti-WC SRFコンバ
ボディ:LOLA B10 floppy
タイヤ:Yokomo Lラバー/Yokomo Tピンク
モーター:Trinity D4 3.5T
指数:41mm
アンプ:ホビーウイングXR10
・Special Thanks
Kimihiko-Yano.net代表矢野皇彦氏
AXON 遠藤一樹氏
ボディ塗装 阿久津和也氏
*長くなりましたので、詳細情報は次回レポートでご紹介します
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