Team CRC Japan2007レポート(20)




2007年のサポートドライバー 福岡県 久間 さんから送っていただいたレポートを掲載させていただきます。久間 さんありがとうございます。
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 2007 CRC サポートドライバーの久間です。
 4月は1/12レーシングのレースが開催されず練習とテストに時間をとれました。5月は12日にナイトレース、20日は月例レースが開催されるのでより実戦的なテストデータ収集とレースコンディションに近い路面での練習をテーマにして4/29から5/6の連休に久留米にある中村模型さんにお邪魔させていただきました。
 
 4月29日(日)
 
  ラジコン量販店を退職して初めての大型連休ということで、意気揚々といつもどうり高速道路へ向かうと5分も走らないうちに渋滞にはまってしまいました。ロードインフォメーションには「20Km渋滞」の表示がでています。よくよく考えてみれば免許をとってからの十数年大型連休自体初めての経験で、このような事態になるとは思いもよりませんでした。じたばたしてもしかたないので渋滞の流れにもまれながら、通常の倍の時間をかけて現地入りとなりました。
  
  第一日目のテスト項目はモーター、タイヤコンパウンド、タイヤ径と別電源の再評価です。前々回のテストあたりから走行中7分すぎにステアリングサーボが一瞬ニュートラルに戻るような症状がたまに現れるようになり、不安材料となるものはあらかじめ消去しておきたいので別電源を搭載するようにしました。レース車両作りの必要条件と、830gしかない車重を調整するためにちょうどいいかもしれません。

 
  電源はVXR7.4V120mAhのリチウムポリマーでシュリンクを自分で黒にしてみました。電池の上にあるのが今回使用するレギュレーターです。小型電動飛行機用の物で11.1V2000mAhくらいの電池まで使用可能で出力は5V、最大1.0Aというスペックなので充分使用できそうです。重量も2gしかありませんし、薄くてコンパクトなので搭載位置に苦労しません。ですが、超小型電動飛行機にもつかえるようにコードも極細だったので自分で付け替えました。

  
  レギュレーターはサーボの上、電池はサーボの左側の空いてるスペースに搭載しました。接続はスイッチをはさまずに直接コネクターで行うようにしました。あとはアンプのコネクターの配線ですが、アンプ側のコネクターの+線を抜いてしまうとアンプのプロフィール変更のときに苦労しそうだったので、50mmくらいの延長コードを加工して間にはさむようにしました。
 

 アンプの設定変更のときかなり楽になりました。というのも自分のモーターはどれもオーバーパワーぎみで簡単にホイルスピンをしてしまうので、モーター本体側とアンプ側の両方をチョコチョコと変更していくときすごく便利です。作動テストもいい感じなのでテスト項目を順調にこなせるようになりました。
  
次はモーターのテストです。実戦で使うのは9Tでストレートスピードとピックアップの両方ともバランスがいいのですが、さらなるトップスピードの上乗せを狙って8Tをテストしました。用意したのは2種類のモーターカンと2種類のローター、それぞれ軽いタイプと重いタイプです。この組み合わせで4通りテストしてみますが、いずれのモーターもやはりホイルスピンしてしまいます。そこでアンプ側で下を甘めにしてやると、なかなかいい感じで走ってくれます。アンプとモーターはとりあえずこのままで、リヤのスプリング(ピッチング側)を変更してみました。
 

  
  用意したのは写真左からブルーopaque ゴールド(キット付属)ゴールド(WT3104)レッドです。いままではキット付属のゴールドを使っていましたが、1ランク柔らかいopaqueを試すとトラクションがしかっりかかっていい感じになりました。ブルーも試してみましたが、リヤポッドが動きすぎる感があったのでリヤスプリングはopaqueにしました。

 
  上の写真のようにスプリングには硬さを判別しやすいように極細の収縮チューブを通してあります。一目でわかるので便利です。スプリング変更で調子よく走っていましたが、前足をヒットして破損。一日目のテストは終了となりました。
 
 4月30日(月)
  昨日破損した前足を修理して、テストの残りの項目を消化していきました。先日やり残したタイヤコンパウンドとタイヤ径のテストを行いました。中村模型さんのコースでは『先生』のアドバイスをもとにフロントにマゼンダ、リヤもマゼンダを使っています。先月初めくらいにフロントにパープル、リヤにピンクなど色々と試してみましたが路面コンディションがいいときは前後ともマゼンダがやはりいいようです。
今回のコンパウンドテストはあえて路面コンディションが悪いときでも練習に使えそうなタイヤを探す事をテーマにすすめます。極端にいえば、コースオープン直後でもそこそこ走れてしまうタイヤ探しという事になります。もしそんなタイヤがあるとするなら、路面コンディションがよくない時間帯でも車の縦方向(ピッチングダンパーやパワーソース)のセットアップやテストができるので時間を効率良く使えるのと、練習時間を多くとれるのでスキルアップに有効だと思います。かぎられた時間を有効に使うためのタイヤと思っていただければよいかとおもいます。あくまで「練習用でそこそこ使えるタイヤ」ですから、横方向(ロールダンパーやサイドスプリング、フロントまわり等)のセットアップまではしないほうが得策です。もしこの時点で横方向のセットアップを変えると、路面コンディションがよくなった時に定番タイヤで全然走らなくなる可能性のほうが高そうですからあまりお勧めはできません。(すぐ元にもどせる範囲であればテストと割り切って変更することはたまにあります。)
 
 今回は以前から候補にあげていたタイヤを色々と試してみましたが、なかなかいい物がみつかりません。いい感じに走ったとしても動き自体がナーバスになったり、うまくいかないので断念しました。またいいテスト用タイヤがみつかれば、レポートでお伝えしたいとおもいます。タイヤ径も同時に色々とテストしてみましたが、個人的にはフロント42.0~42.5mm、リヤ42.5~43.0mmくらいで落ち着きました。前後差は0.3~0.5mmくらいという所ですが、路面状態にもよるので難しいところです。今後はフロント42.5mm、リヤ43.0mmを基準にセットアップしていく事を確認して二日目の走行を終えました。
 5月3日(木)
  連休後半の第一日目、またも渋滞にはまり現地に着いたのは夕方。この日はタイヤを準備したり、メンテナンスをして終了しました。

  
  最近はスプリングワッシャーを3枚いれて使っています。締め具合に幅がでるようで、微調整しやすくなりました。5枚くらいまで試してみましたが3枚以上はあまり違いを感じられませんでした。
 5月4日(金)
これまでの確認をしながらの練習走行をする予定にしていたのですが思うように車が走ってくれません。見た目には普通に走ってはいますが、ドライブする側の感じる違和感といえばいいのでしょうか、これまでとは違い扱いにくさが所々に見え隠れします。路面コンディションがよくなればなるほどその傾向がつよくなってきたので『先生』にアドバイスをもらいにいくと、ロールダンパーの動きが硬いとの事。さっそくメンテナンスしなおして走行させるとかなりいい感じに走ってくれます。このイメージをいい形で残してこの日は走行終了としました。
 5月5日(土)
  昨日のいいイメージを確定させるために、序盤はおとなしめに走行開始。路面コンディションがよくなるのにあわてペースアップしていきます。練習終盤には45Lap-8分04秒までタイムアップすることができました。レースでは上位勢は46Lapなのでまだまだついていけません。周回遅れにされないのがせめてもの救いです。このタイムを再評価するために再度走行させると数回ミスしながらも45L-8分03秒で若干タイムアップすることができました。
 前回の月例レースでは予選42周、決勝リタイヤという結果だったのでかなり上達したかもしれませんが、レースとはコンディションがちがってくるのでなんともいえませんが、今回の連休はかなり得るものがありました。
  
     
                                         久間 健一朗
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