前回までの記事でZRound本体と動作に必要なデータベースエンジンや音声システムをインストールし5名のドライバーを登録し、さらに日本語化することができました。今回はZRoundのRace Managerがどのように動作するのかシミュレーションしてみましょう
本来はパソコンにラップカウンター(デコーダ)を接続して使用しますが今回はパソコン単体で動作させる方法を紹介します。自宅など落ち着いた環境でどのようにZRoundが動作するのか見ていきましょう
復習:Race Managerとは
レースマネージャー。タイム計測をおこない、表示するソフトです
確認:前回作成した練習用データベース(Datos.test)を選択していること
1)Race Managerを起動します
2)起動するとこのような画面になります
3)Race Managerの基本動作を定義する部分を練習のため下記のように変更します
4)ラップカウンター(デコーダ)を使わないため対応する全てのラップカウンターを無効にする(マニュアルモードとなる)
5)計測を開始するため下記ボタンを押します
6)表示されるダイアログで練習開始ボタンを押します
7)計測が開始されます。Race Manager右上の時計部分が動きだします
前準備はこれで完了です。本番環境なら計測ラインを通過したドライバーがRace Managerに認識されていきます。しかし練習環境ではラップカウンターと計測線が無いためつぎの方法でドライバーを登録します(あたかもドライバーが計測ラインを通ったとシミュレーションします
8)Race Managerの白い表示部分で右クリックしてサブメニューを表示して下記操作をおこないます
9)「登録」という名前のウィンドウが表示されます。ここにはデータベースに登録されたドライバーが表示されています。前回登録した5名のドライバーです
10)登録したいドライバーの部分をダブルクリックします。ドライバー情報がRace Managerに登録されます
11)登録ウィンドウをXボタンを押して閉じます
12)Race Managerに表示されたドライバーをダブルクリックしてプロファイル画面を表示します。試しに「伊藤 和」の部分をダブルクリックしてみました
このとき黄色に反転表示された「キー」の部分に注目してください。標準ではこのようにF1となっています。これはパソコンキーボードの「F1」キーを意味しています。このまま「キャンセル」ボタンを押します
13)キーボードのF1キーを何回か押してみます。この例では5回押してみました。F1キーを押したタイミングで「伊藤 和」が計測ラインを通過したと認識されます。同じようにF2~F5キーを押して見ましょう
Race Managerに登録された順にF1、F2・・と各ドライバーにキーが割り当てられます。これらのキーを押すことでRace Managerの設定を変えたときにどのように動作するのか確認することができます。ラップが計測される度に特別なサウンドやタイム読み上げがおこなわれるはずです。細かい説明は次回以降の記事でおこなっていきます
14)最後にRace Managerの計測を停止します。ストップウオッチ隣のSTOPボタンを押します
15)表示されるダイアログに対して「Yes」で応答します
今回はパソコン単体でRace Managerを動作させる方法を紹介しました。レースがどのように進行するのか、変更した設定によってどのようなことが起こるのかテスト環境で試すことができます