Team CRC Japan2012レポート(10)




Team CRC Japanドライバー ヤッキーさんから今年2回目のレポートが届きました。4/22におこなわれたCRCカップのレポートです


皆さんこんにちは、Team CRC Japanのヤッキーです。

今回は4月22日に岡崎のシルバーストーンさんで行われた今年度2回目となるCRCカップのレポートです。

【前日練習】
前回のレポートに書いたように一週間前に行われたナイトレースではクルマが絶好調だったので、気持ち的にはかなり余裕があり、路面もまだ上がってない様子でしたので午前中はゆっくりと準備しながらCRCユーザーさんや皆さんとセットの話などしてリラックスモードでした。

そして午後からボチボチ走行を始める方々が増え、そろそろ路面コンディションも良くなってきたかなと、午後2時過ぎに前回のセットのまま走行開始しました。すると全く曲がりません(汗)予想はしてましたがここまで路面が食わないとは・・・

ここで曲がるセットにするのは容易いですが、明日のレース当日は雨の予報でしたので路面はもっと上がるはずです、セットは変えず路面が上がるまで待つことにしました。

そして日が傾いた頃から走行開始したところ、多少路面は上がってましたがアンダーでラップも今一良くなく、仕方ないのでセット変更しました。

キャンバーを-0.5°→-1°、キャスターを3°→4°
車高を1.8mm→2.0mm、フロントタイヤグリップ剤塗り幅5mm→8mm
トレッドも前後狭くしF168mmR170mm

 

セット変更は一度にやった訳ではなく最終的にこのようになりました。ベストは村井さんに続く2番手でしたが、前回のレースみたく絶好調とまでは行かず(と言うか前回が良すぎたためそのイメージがかなり強く、そのイメージ通りにならなく四苦八苦、おそらくクルマは良く走ってたんだと思います)路面が上がるのを期待して練習終了です。

明日に備え練習を早く切り上げるつもりでしたが、結局帰宅したのは日が変わった1時過ぎでした(苦)

 

【大会当日】

モデ23名、ストック10名、合計33名の参加となりピットも賑わってます。チームヨコモの村井さんも参戦して頂きレースも盛り上がりそうです。

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またCRCカップ初となる女性ドライバーもモデファイクラスに参加して頂き華やかさも!参加車両を見ると

CRC 12台
ヨコモ 7台
カワダ 6台
京商 4台
アソシ 3台
OnPoint 1台

となりCRCユーザーが一番多く中京地区での人気の高さがうかがえます。

では、レースレポートに移ります。8時コースオープンとのことでしたが、店長さんのお気遣いにより
早めに開けて下さり皆さん余裕で準備出来たかと思います。そして開会式、ドライバーズミーティングを行い8:30より10:00までストック、モデと分けて練習走行開始となりました。

外は雨になり湿度も昨日より上がり70%超えてます。なので路面グリップは上がるだろうと予測。取り敢えず、前日の仕様のまま走ってみたところまだ曲がりは足りないですが、セット変更せずいくことにしました。

●予選1ラウンド
まずストッククラス(17.5Tノンブースト)から始まりXiショートバッテリーインライン搭載仕様の小柳津くんが絶好調!この仕様はほんとに良く走ります。

 

私はモデ最終組で村井さん、とくぞ~さん、私、宮川さん、大戎さんと強豪揃い!

*タイヤ径F41.5mm R42.7mm(前後フレッシュ)
フロントタイヤグリップ剤塗り幅8mm反応時間3分

スタートしてみると序盤はよく曲がりかなり良い感じです。しかし徐々にクルマが浮きだし、とうとう横転してしまいました(汗) この後は邪魔にならないように走行し、なんとかゴールしましたが記録は見るまでもなくこの時点では12,3番手でした。後で考えるとこのヒートの前は皆さんラインを外さず走る為に一気に上がったようです。トップの村井さんは絶好調です!

●予選2ラウンド
このラウンド後ヒート組み換えが行われるため何とかして結果を出さないとなりません。チームメンバーのとくぞ~さんと相談して、ナイトレースのセットに全て戻す事にしました。

*タイヤ径F41.7mm R42.7mm(前後フレッシュ)
フロントタイヤグリップ剤塗り幅8mm反応時間3分

セットを全て戻したため昼間の路面ではアンダーになると思いFタイヤを少し大きくし、反応時間も1分長くしました。クルマは走ってくれるはずなので、あとはミスせず走るだけです。

緊張のスタートです!

先程のクルマとはガラリと変わり横転する気配は全くないですが動きが重い感じです。淡々と走り何とか村井さんに続き2位ゴール。トータル順位も2位となり一安心しました。

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●予選3ラウンド

好調の村井さんは47周に入れてますから、最低でも47周回らないと話になりません。そこでもう少し軽い動きにするために

サイドチューブを#10000→#5000にしタイヤ径も前後小さくしました。

*タイヤ径F41.5mm R42.5mm(前後フレッシュ)
フロントタイヤグリップ剤塗り幅8mm反応時間3分

スタートしてみると予想以上に路面が重くなっておりコーナー進入時や切り返しがワンテンポ遅れて入ってきます。 これでは記録更新は無理で46周止まりでした。同じヒートの宮川さんがタイムアップし暫定3位。

 

●予選4ラウンド
もうこれが最後のチャンスです。色々と考えましたがサイドスプリングのプリテンションを1/4回転締め込んみダンパー長も短くしてリヤリバウンド0にしました。後は気合いで走る!

*タイヤ径F41.5mm R42.5mm(前後フレッシュ)
フロントタイヤグリップ剤塗り幅8mm反応時間3分

スタートしてみると先程より曲がる感じでラップも悪くないようでした。後はミスしないで走るだけですが、絶好調村井さんが恐ろしいペースで走ってます。

ミスなく淡々と走り何とか47周に入れましたが2位の宮川さんに1秒届かず予選3位となりました。

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チームヨコモのR12を駆る村井さんがブッチギリのTQです。ストッククラスは好調小柳津くんを僅かに上回り古屋選手がTQです。

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●決勝1ラウンド
予選でバッテリーがかなり余っていたので、ESCのセットを変更し進角を20°→25°にしました。あとリヤタイヤ径を小さくして曲がりを速く。この2点の変更後モーターのフィーリングを確かめるためにインターバル中に試走しました。かなりパワフルになり少し出過ぎな感じはありましたがこれで行くことにしました。

好調の村井さんを捉えるのは至難の業かも知れませんがもうこうなったらクルマうんぬんではなく人間が諦めずに頑張るしかないんです!

*タイヤ径F41.5mm R42.2mm(FフレッシュRユーズド)
フロントタイヤグリップ剤塗り幅5mm反応時間2分

まず、ストッククラス期待の小柳津くんはクルマが抜群に良過ぎて飛んでしまい4位。差があまりないのでワンミスが大きく響きます。

そしてモデファイAメインいよいよスタートです!!
スタートは無難に決まり村井さん、宮川さん、私と続き1周目のストレートに出たとき宮川さんがフェンスにヒットして横転コマのように回りながらストレートエンドに消えて行きました。目の前での出来事だったため少し慌てましたが、何とか避けられてトップの村井さんを追います。

しかし、村井さんのペースには付いて行けずジワジワ離されてしまします。ここで焦ってミスをしたら終わりですから、集中力全開にして走行を続け2位ゴール。

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●決勝2ラウンド
セットはそのままですが、ユーズドタイヤがR42.2mmがなく0.1mm大きくなりました。

*タイヤ径F41.5mm R42.3mm(FフレッシュRユーズド)
フロントタイヤグリップ剤塗り幅5mm反応時間2分

昨年のCRCカップレポートにも書きましたが、CRCカップではCRCシャーシが連続優勝してます。矢野さんは勿論、チームメンバーのハヤトくん、トシキくんにもガッカリさせないようにと、かなりのプレッシャーです。

特にトシキくんからはメールで期待してます!ととても嬉しい励ましの言葉を貰っていたので一層の重圧が・・・。ですが、そのプレッシャーを集中力に変え頑張ることにしました。

ストッククラスは期待を裏切らず小柳津くんがトップゴール!

次はモデAメイン2ラウンド!

スタート前に村井さんがスタート練習してたのを真似してやってみたらデフが滑り気味でした(汗)かなり締め込み滑るはずもないデフなのにここの路面は凄くガチガチ(勿論デフはスルスルでです)デフでも滑ってしまいます。

そこで近くに居た小柳津くんにデフを締めてもらい再度スタート練習、今度は完璧です!

いよいよ緊張のスタートです!

ロケットスタートが上手く決まり、2位の宮川さんが目の前でイキナリフェンスにヒット、それを上手くかわしトップの村井さん追撃態勢です!路面が少し上がったの先程より曲がりが良いです。これなら村井さんに付いて行けそうな予感だったのでまたまた集中力全開にして追撃態勢です。

と、気合い入れたのもつかの間で、3、4ラップ目になんと村井さんがパイロンに乗り外周コンクリートフェンスにヒットしてしまいその横を通り過ぎたところでアナウンスを聞くと村井さんがリタイヤとのこと(後で聞いたらモーターがズレたそうです)これには皆さんビックリしたと思いますが、私はそれどころではなくこれで安心してミスしたら終了ですから必死に走りました。後半クルマが浮き気味になり、フロントへ荷重を載せない走りに徹し後ろでは大戎さん、とくぞ~さんがバトルしながら少しずつ迫ってきてます。しかしこれ以上ペースを上げると横転しそうなので堪えながら何とかトップゴール!

この時は本当に嬉しかったです。2位は大戎さんとのバトルに勝ったとくぞ~さんでCRCワンツーフィニッシュです!!

運もありましたが優勝できて良かったです。

皆さんからの祝福のお言葉も凄く嬉しく、少し大袈裟ですが幸せも感じた一時でした。

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下記は決勝でのセットです。

○全体
ボディ=プロトフォーム AMR12
シャーシ=CRCジェネレーションXi
フロントタイヤ=PM3 Aコンパウンド35 41.5mm 新品
リヤタイヤ=PM3 Aコンパンド35 42.2mm 中古(二回目)
グリップ剤=マイティーグリッパー フロント5mm リヤー全塗り
反応時間=フロント2分 リヤ20分
前後ホイール=フロント・ HR-38 リヤ・HR-38
ギア比指数=スパー・ PRS(90T)
ピニオン・PRS 21T 指数・30.92
車高=およそ 前・1.8mm バッテリーサイド・1.9mm 後ろ・1.8mm
バッテリーポジション=後ろ

○フロント
スプリング=CRC 0.5
キャンバー=約右0.5°左0.5°
キャスター=約3°
トー=0.5mmアウト
キャスターブロック=樹脂5°
ピポットボール=[CRC32462] プロ・ストラット用フロントピポッドボール(ブロンズ)
リバウンド=約0.1㎜
ライドハイド=1.5mm×2(合計3mm)アルミスペーサー+0.25
アッパーアーム=ロング
トレッド=170mm(0.5mmシム3枚)
サーボマウント=スラント搭載
サーボセイバー=キンブローミドル

*[BA-FE] GEN-XL用フロントエンドアップグレードキット

○リア
サイドスプリング=アソシ グリーン *リヤボトムプレートに触れるてから1/4回転締める
フリクショングリス=京商 #5000
センターショック=ENCOREショック
ショックオイル・スプリング=アソシ #30・[CRC32992] VCS/Encoreショック用スプリング(ホワイト)
リバウンド=0mm
ライドハイドスペーサー=CRC 1.25mm
リアトレッド=172mm
デフグリス=Niftech2002-DLS
[CRC1763] フル・ボックストッププレート
[TCJ-001] XJリアポッド用モータープレート(ノーマルWB)

○メカ類
バッテリー= [REV2012] Revtech 3.7V 6350mAh 65C
モーター=Black Knight 3.5T(ストック用12.3mmローター、進角-2コマ)
ESC=ブラックダイアモンドLV(進角25度)
センサーコード=[ky190] ゼロフリクション・センサーケーブル(160mm)
別電=[laje-20249] DCブースター
サーボ=サンワSRG-HR
レシーバー=RX-451

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以上でレポートは終わりですが、最後に

私は飛び抜けた才能などありませんし、若くもないので衰えもあります。でも最後まで諦めず努力すればいつか結果は付いてくるんだと改めて思いました。実際レースを見ていた方々に何かを感じてもらい、少しは感動して頂けたと思います。

このレースを開催して下さった矢野さんはもちろん、休日返上でレース運営をしてくださった稲垣さん、会場を提供して頂けたシルバーストーンさん、参加された皆さんとても感謝してます。

 

ありがとうございました!


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