ZRoundを導入したら是非スタッガー形式での練習をお勧めします。普段からレースと同じようなフォーマットで練習することでより実践的なトレーニングをおこなうことができます。今回はRace Managerでどのように設定すればスタッガー形式となるか説明していきます
復習:スタッガー(stagger)とは英語で「ずらす」という意味です。スタッガースタートはそれぞれのマシンのスタートタイミングがずらされているという事です。EPS-Jなどの予選ではスタッガースタートでおこなわれます。参加選手は同時にスタートするのではなく1~2秒間隔でスタートし計測ラインを通過していきます。1/12レーシングならレース時間は8分間です。それぞれの選手の持ち時間は計測ラインを通過した瞬間からスタートします
1/12マシンなら8分、ツーリングマシンなら5分が一般的なレース時間です。これを練習時にも行う設定はとても簡単です。Race Managerを起動して次のように設定します
Race Managerで次のように設定する
設定項目 | 設定値 | 意味 |
---|---|---|
予選 | ラップ数 | 周回数で評価する |
スタート | スタッガー(1台ずつ) | それぞれのマシンのスタート時間が異なる |
時間 | 時間にチェック | 時間で管理する |
時:分:秒 | 0:08:00 | レース時間(ツーリングなら0:05:00でもよい) |
終了までの時間 | 30 | 各ドライバーの持ち時間が無効になる時間 |
最小ラップ | コースに合わせて任意 | コース1周の最も速いタイムを少しだけ下回る値にする |
補足:「終了までの時間」は途中リタイヤしたマシンをどれだけ待つかということです。例えば8分間のうち6分でリタイヤしてしまった場合は8分経過後30秒待って自動的にゴールさせることができます(この場合ゴールコールはありません)
このようにRace Managerを設定したらストップウオッチマークを押して練習セッションを開始します
計測ラインをマシンが通過するとその選手の8分間タイマーがスタートし8分後に「ゴール」のアナウンスがあります。そのまま走行を続けると次の8分間のタイマーが自動的にスタートします。他の選手が途中でコースインするとその選手の8分間タイマーが別途スタートします
各選手のベスト周回タイムと1ラップベストはRace Managerの次の部分に保存されます。これらの説明は過去記事参照のこと
今回紹介した例では全選手が8分間の単位で練習することになります。ツーリングのマシンは5分間にしたいなどレース時間をマシンごとに混在させたい場合にはドライバープロパティー画面で設定をおこないます
ドライバープロパティーの「練習時間」を次のようにします(5分にした例)
通常は下のようにこの部分が00:00:00になっています。この場合はRace Managerの設定、今回の例では00:08:00が適用されます
練習時間の設定は一度おこなってしまえば保存されます。そのコースでツーリングカー選手が多いならRace Managerで00:05:00にしてしまえば管理が楽になります