プロトタイプの時代からこのシャーシのテストを担当してくれた堀選手より初期セットアップに関する情報をいただきました。是非参考にしてください
初期ロットが出荷され徐々にユーザー様からの声が聞こえてきました。P12Vは曲がり過ぎると言う声が多いです。そこで、私のセットアップのポイントを解説します。
1)舵角を減らす
外側タイアで15度位にしましょう。大抵の人は18〜20度位にしてる人が多いです。これでゆっくり(アクセル開度5%)旋回させた時の回転直径が1.8m位(カーペットの幅と同じ)になります。それじゃあ小さいコーナーが曲がれないと思うかもですが、アクセルを開ければ50cmでも30cmでも曲がれます。
舵角を抑えるとコーナー進入時の時のステアリングブレーキが減ります。曲がれない感じがする時はアンプのニュートラルブレーキを強めることでバランスが取れます。
コーナー出口では舵角が少ないのでキャスターによるキャンバー増加も小さく抑えられるためタイアの引っかかりがなくスムーズに加速できます。
2)フロントスプリングを柔らかくする。
キット標準から最も柔らかいソフトに変更しましょう。
リバウンドは5mmのスペーサー(0.1mm厚の物がヨコモ等から発売されています)でゼロに調整しましょう。曲がりすぎに対してはスプリングを固くするのがセオリーでは?と思う方が多いですが、P12Vに関しては逆に柔らかくする方がうまく逃がせます。
3)キングピンに固いグリスを塗る
私は京商の#15000デフグリスを塗っています。従来の1/8インチキングピンの車に慣れた人には、ものすごく固く感じると思いますが、路面の凸凹を吸収してくれるので、挙動が落ち着きます。
4)ボディー選択
ストッククラスではパーフェクト10をチョイスする人が多いですが、P12Vには曲がり過ぎの傾向になりやすいです。ガーニーを追加するかLENSに変更するとバランスが取りやすいです。
5)アッカーマンアングル調整
上から見てタイロッドが一直線になるようにしましょう。XRAYのセーバーではホーンの厚みが厚いので調整しづらいです。SRFのBタイプホーンや次回入荷予定のROCHEオプションホーン31031を使用すると調整しやすくなります。
6)バンプイン/アウト調整
正面からみてタイロッドが水平になるように調整しましょう。ボールスタッドとナックルの間に2mm程度のスペーサーが必要になります。
7) Fトレッド調整
フロントホイルの内側スペーサーはヨコモホイルの場合0-0.5mmが良いです。0.5mmより多くするとスクラブが増えて引っかかり気味のステア特性になりがちです。ホイルの外側はシャフトがはみ出ない様にピッタリのサイズのシムを入れましょう
上記の対策で曲がり過ぎずスムーズなコーナリングの車になる筈です。
私自身も量産車は始めたばかりなので、もっと良いセットがあるかもですが、大まかなエッセンスはコレであっていると思います。
皆さんの快走をお手伝いして行きます(^_^)v
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