Team CRC Japan2007レポート(46)




愛知県 ヤッキーさんから8回目のレポートをいただきましたのでご紹介します。全日本選手権のレポートです。きみひこ目線の全日本レポートは こちら
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皆さんこんにちは、ワークス優遇のヤッキーです。
今回は9/28~30に行われた全日本選手権のレポートです。会場の谷田部アリーナには本戦開始の2日前(水曜日)に現地入りしました。
【9/26水曜日練習走行】
事前練習は2日間のみでしたので、初日の水曜のみ昨年メカニックを引き受けてくれた河口さんに今回もメカニックをお願いし、走行パック数を増やしとにかくコース慣れに専念しました。その甲斐あって、この日最多の300周も走ることが出来、初日の目標は達成しました。この日はクルマのセットは殆ど変更せずノーマルシャーシとは違うJSPECType2の走行特性(クルマの動き)に慣れる目的もありました。
タイヤは事前テストでF/CRCパープル・R/CRCマゼンダに決めタイヤ径の変更でハイグリップ路面でのザクリ対策として前後差2mm以上とし具体的にはF41~41.5mm・R43~43.5㎜で決定しました。
話は前後しますが、9/16日の事前練習でノーコンが発生したのとマイポンダーのカウントエラーがありました。ノーコンはモーターやアンプからのノイズが原因ではないかと考えアンプとレシーバーを出来る限り遠ざけたレイアウトに変更しアンプ・レシーバーにアルミテープを巻き、モーターには強力なノイズキラーコンデンサーを付け、アンプからレシーバーへのコードにもフェライトコアを取り付けました。マイポンダーのカウントエラーに関しては、受信機用電源にリチュウムポリマーを使いレギュレーターから受信機を通さず直接マイポンダーへ電源供給させました。練習1日目はこれらの対策が有効だったかの確認もありました。幸いどちらも問題なく安心しました。
練習終了後、河口さんと夕食を取り今後の作戦会議?をしてから強引に土曜の予選日だけメカニックをお願いしつつ最寄の駅まで送りました。

【9/27木曜日練習走行】
前日は宿に到着後、本戦用バッテリーの慣らしやクルマのメンテナンスなどやり就寝したのが4時過ぎでした。この日から同じJSPECType2シャーシをテストしてもらっている博さんと合流するため、最寄の駅まで迎えに行き(博さんの荷物は私が先に運んできてました)朝食を取りながら前日テストの報告をして谷田部アリーナへ乗り込みました。
この日は日頃お世話になっている、矢野さんもゲートオープンから来て頂き、前日に入荷したばかりの プロストラット用グラファイト・ブレースを受け取り最終テストに向け準備開始しました。
1パック目は昨日と全く同じ仕様で走り感覚を掴んでからニューパーツのグラファイト・ブレースをテストしました。このパーツはタワーバーの役目とロアアームの強度アップ(補強)・キャスターブロックが約2.1㎜上がるためキャンバー変化量が減ります。クラッシュによるロアアームのズレも防止できます。
*写真はきみひこが追加
picture
*グラファイト・ブレース装着の注意点
 ①ロアアームと完全に密着させる(ロアアーム凸部分の穴がピッタリなので上手くはめたつもりでも浮いた状態になる)
 ②左右組んでみてガラスなどの平らな板でネジれてないか確認
 ③シャーシに組み付ける際、シャーシ穴とズレがないか確認
 ④車高によってはステアリングタイロットと、グラファイト・ブレースが干渉するので、もし干渉したらサーボを少し上げてやる
 ⑤ボディによっては、キャスターブロック5°使うとボディと干渉する
 
 以上の点を気を付けて装着して下さい。
私はサーボを1mm上げキャスターブロックを10°に変更しました。
アライメントの調整をし早速走行テストしてみると、コーナー進入から脱出まで綺麗な円を描くように曲がりコーナー出口でアンダーも納まり操縦しやすくなったので、この仕様でいくことにしました。
以後、フロント周りは一切変更せず、センターショックオイル・スプリング取り付け角度・サイドスプリングテンションなどリヤ廻りのみセット変更しトータル8パック走りました。タイヤは毎パック新品だったので
ひたすらタイヤを削ってた気がしました(笑)
やはり一人だと大変だと痛感。。
最終的には、練習用バッテリーでベスト13.999の34周ギリギリ入る程度までクルマは仕上がりました。初めての谷田部でこのクルマでは30パック程やっただけなので、私の技量としてはマズマズではないかと。因みにモーターは3タイプ用意し、フィーリングの良い物をチョイスしただけで、燃費テストはろくにしなかったです・・・(汗)あと、苦手なコーナーが一つあり、このコーナーだけは克服できないまま最終練習は終了してしまいました。
【9/28金曜日予選1日目】
クルマのメンテナンス他で就寝したのが3時過ぎでしたゲートオープン6:30とのことでしたので、5時に起床。同じ宿に泊まる博さんを乗せ、谷田部へ向かいました。(天気が良く暑くなりそうな予感)
昨年のようにkimihiko-yano.netブースにピットを構えようと思ってましたが、何故かこちらの注文より少ないテーブル数(矢野さん談)だったのでスペースの問題から諦め、指定された中京地区エリアに博さんと並んでピットを構え、予選の組み合わせヒート時間など気になりつつ準備を始めました。
そして、気になってた予選の組み合わせを見てビックリ・・・(激汗)
HPIの村井選手を含むそうそうたるメンバーでした。この中で走るのはチョット厳しいかも?と。
しかもヒート11はこの日の最初のヒートになり、緊張は更に高まりました。走行準備は早めにやっておいたので、慌てることはなかったですが練習ヒートから緊張したのは言うまでもありません。
いよいよ練習走行開始です。
前日のセットのまま走り燃費はどうかと心配でしたが、問題なく8分間走り切りまずは一安心。クルマも良く走り私好みの動きでしたので予選1回目に向け通常のメンテナンスしただけで、セット変更はしませんでした。午後1時より予選開始です。
【予選1ラウンド 12:30スタート】
6番手スタートとなり、前の選手も昨年のファイナリストの方ですからその方に付いて行こうと(無理がありますが)スタートコールを待ちます。練習走行で緊張が解れたのか、意外と冷静に操縦台に立つことが
でき、集中力を保ちつつリラックスした気分でした。予選1回目ですが、この最初のヒートでタイムを出せば余裕が出来ます手持ちNo.1バッテリーで挑みました。
いよいよスタートです!
スタートしてみると、クルマは問題なく走ってくれてます。後はいかに集中力を持続させるかですが、レース中盤辺りからトップ集団が迫ってきました。何処で譲るかを考えながらの走行でしたので少しペースも落ち、細かなミスも出始め自分の走りが出来てないと感じつつ、トップ集団の方達に譲り、その後も数回に渡りパスされながら大きなミスもタレる事もなくゴールしました。
結果は33周8:12.902でした。この時点では25~30位だったと思います。バッテリー残量も、あと30秒近く走れるだけ残っており燃費は問題ないことも解り、安心ました。ストレートスピードも見てた方の話によると73~76Km出ており速い方なのでパワーソースに関しての不安は無くなりました。効率の良いESCとパワフルなバッテリー・モーターのお陰です。
【予選2ラウンド 15:00スタート】
このヒート終了後、土曜の予選組み合わせが決まります。クルマは調子良かったのでセット変更せず、先の予選より路面は上がってるだろうと思い、Fタイヤへのグリップ剤塗り幅を9mmから7㎜と減らしました。5番手スタートだったと思います。スタートしてみるとクルマは問題なく、2周目から14秒台中盤
のペースでラップを重ねてるようです。このまま行けばギリギリ34周に入れるペースです。しかし、中盤になるとトップ集団が後ろから来ました35周ペースで走ってる方たちなので、ラインを開けなくてはなりません。大きくラインを外すと暫くはグリップ回復しないので、慎重な運転になりラップも落ちてしまいます。その焦りから2回程、大きなミスをしてしまい、トータルで10秒以上ロスしました。結果は32周8:02.188とタイムダウン。
ピットに戻ると、どうやら上位の方はリヤタイヤをスポンジ系を使ってるらしいとの情報を得ました。これは木曜の時点で聞いてはいたのですが、CRCマゼンダで問題なく走っていたのでテストしてなく内心、失敗したなと思いました。が、しかしやるだけの事はやってみようと、矢野さんにタイヤストックを尋ねると、接着整形済の『グレー』が有るとのこと。そこで閃いたのが30分後に走行する博さんにお願いしてみようと。早速聞いてみると「いいよ」と快い返事でした。後で聞いたら、えっ?マジっすか!?と思ったそうです(笑)予選中、タイヤを変えるという大きなギャンブルに我がチームは出たのです。
時計を見るとスタート開始まで20分しかなく、慌ててタイヤを削りグリップ剤を塗りました。タイヤ径を含め他のセットは一切変えずにやってもらい、このギャンブルが吉とでるか凶と出るか・・・。
前のヒートがスタートしたところで、博さんにはコースに向かってもらい、私は各部チェックしFタイヤだけグリップ剤を拭き取りグリップ剤の持続性が気になったので、今からでは気休め程度ですがリヤタイヤのみコパトーンを塗りました。スタート時間まで後6、7分でした。ボディを被せペーパータオルを片手にコースに向かい、スタート3分前にグリップ剤を拭き取り始めスタートポジションに着く寸前まで拭いてました。
注目のスタートです。博さんも不安交じりのスタートだったと思います。しかし、走り出してみるとクルマはすこぶる快調で、下から見ている限り安定感抜群でクルマの転がりもよく、なんら問題なく走ってます。ラップも14秒中盤から前半だったので、かなり良いペースです。多少ミスはありましたが、後半までそのペースを維持してましたが残り30秒あたりからバッテリーダウンしてしまいペースが落ちてきました。タラすのが得意?な博さんの本領発揮(笑)
ゴールタイム33周8:08.812と予選1ラウンドと比べると、なんと1周多く周回しベストラップも13秒台に入るほどの快走で、タイヤチョイスが間違ってないことが分かり安心しました。ピットに戻ってきた博さんに感想を聞くと、好感触だったようで土曜の予選はこのタイヤで行くことに決めました。
しかし、矢野さんに在庫確認すると、手持ちは無いとのことで東京の事務所まで取りに行ってもらうことにしました。快く了解してくれた、矢野さんに感謝、感謝です。。
私は予選が終わったのが早かったので、土曜の予選に向けクルマのセット変更をしました。過去の経験からスポンジ系タイヤを使うとリヤが踏ん張ってコーナー進入でクルマの向きが変わりにくくなります。その対策としてアンテナポストを3㎜前に移動させました。シャーシ穴はそのままで3㎜前移動するようにアンテナポスト側の穴を開け直したもので、それに伴いノーマルGen-Xのトッププレートを使うと、ダンパー長の調整しなくてもそのまま使えるようになります。そうこうしているうちに、予選ラウンドも全て終了し土曜の予選組み合わせが発表になり、私は41位だったので6組目の2番手スタートになりました。
会場を後にし明日に向けての作戦会議がてら博さんと食事をしメカニックをお願いしていた河口さんにも報告しました。火曜から、まともに寝てなく平均睡眠時間は2時間程だったので今夜は充分寝ておくように!と河口さんからのアドバイスでした。宿の戻りクルマのメンテナンスは一切やらず、きみひこさんの到着を待ち、タイヤ貼りをしただけで、12時過ぎには就寝しました。

【9/29土曜日 予選2日目】
この日は、仕事の都合で金曜の予選ラウンド不参加でったGen-Xユーザー
の小○津くんと、地元のラジ仲間応援団?2名と合流でした。前日と同じように5時起床し、博さんを乗せ待ち合わせ場所のコンビニで小○津くん他と落ち合い、谷田部へ向かいました。前日とは10℃も気温が低く、ハッキリしない空模様でした。
ヒート6は9:10スタートです。早めの準備をしメカニックの河口さんの席を確保しました。最寄の駅まで応援団長、はるさんに迎えをお願いし準備万端で彼の到着を待ちました。クルマは一切触らず、バッテリーやモーターの調整、タイヤ削りなどが私の役割でした。
7:30頃、河口さんも会場に到着し、挨拶もそこそこに早速クルマのメンテナンス開始してました。見ると完バラしてます。完璧を求める河口さんらしく、次から次へとバラし、完バラメンテ中に行った項目は
サイドスプリングのマッチド、ショックオイル量調整、フリクションチューブ・ボールエンドのガタどり、サイドリンクのガタ調整、ロアアームの左右の高さ確認、アッパーアーム交換(ガタどりのため)、サスピン交換です
あと、スポンジ系タイヤはサイドが欠けやすいので、ゴム系(スーパーX系)接着剤をサイドに塗り対策しました。
【予選3ラウンド】
手際の良い作業で開始時間20分前にクルマは形になりバッテリーも仕上がり最終調整です。キャンバー・トー・Fスプリングテンション・センターショックテンションなどの調整を行い、時間的に少々遅れぎみでしたが、河口さんには絶大なる信用がありますから、私は先にコースへ向かいました。
しかし、前のラウンドがゴールしても河口さんの姿は見当たりません???スタート時間が迫ってましたから、コントロールスタンドに上がり河口さんを待ってました。すると、スタートギリギリにクルマを持って現われ安心しました。後で聞いたら、スタート時間寸前にサイドスプリングのテンション調整を忘れてたのを思い出したらしく、秒速で調整したとのことでした。
いよいよスタートです。このリヤタイヤで走るのは初めてなので、慎重にスタートしてみると、微妙にクルマの反応が良いような気がしましたがまだ走り出したばかりですから、解りません。と、思った矢先にオワンに軽く乗ってしまい着地したとたん、トリガーを引いてもクルマは反応しません??
比較的コントロールスタンドから近いコーナーだったので、モーターの回る音は聞こえてきました。ピニオンが外れ1周でリタイヤです。
約8分間、他の方の走りをコントロールスタンドから見ながら気持ちは次のラウンドに行ってました。マーシャルを終えピットに戻り河口さんは整備ミスを気にしてましたが、私は済んだ事を何時までも悔やむ(気にする)タイプではなので、そんな事より次のラウンドに向けてのクルマのセットをどうするか話し合い、たった1周では解らないのでセットを変えずそのまま行くことにしました。
作戦としては、最後尾スタートとなるので、タイムは出しにくいので無理せずとにかく少しでも前でゴールする作戦でした。
時間的に少し余裕ができ、すぐ近くでブースを出されていたDryHopの伊藤さんにご挨拶をし「今年のバッテリーも全く不満がないパフォーマンスです」と伝え、この日が初対面でしたが、とても好感の持てる方でした。DryHopさんのバッテリーは数年前から使ってますが、お気に入りです。。
【予選4ラウンド 11:50スタート】
今度は準備も早めに終わり余裕を持ってコースに向かいました。10番手スタートでどこまでタイムアップできるか!スタートしてみると、先のラウンドで少し感じた初期ピクが間違いではなかった事に気付き、各操作を丁重にやらないと、クルマがオワンに吸い寄せられるよに、インに切れ込んできます。
強オーバーステアでやり辛いですが、リヤグリップは十分あるのでこの動きに慣れるしかないと必死にコントロールしました。なんとか3位でゴールしましたが、前半のペースが悪くゴールタイム33周8:12.822とタイムアップはしませんでした。バッテリーの持ちは問題なかったです。
このオーバーステアの原因は前日の予選終了後に変更したアンテナポスト位置が、思った以上に効いてしまった為なのは解ってましたからピットに戻り河口さんに前日に変更した件を伝えると、全く気付いて
なかったようです。河口さんはこのJSPECType2を触るのはまだ2日目だったので当然ですね。
その件を伝えるのを忘れた、私の伝達ミスです(汗)
次の予選に向けセット変更箇所
 アンテナポスト位置をノーマルに戻し
 フリクションチューブグリスを3000→5000
 車高を少し下げる
 以上の変更点で、グリップ剤の塗り幅(Fタイヤ)はお任せしました。
【予選5ラウンド  14:30スタート】
トップゴールを目指し気合い十分で挑みました。スタートしてみると、先のクルマとは違いとてもやりやすくよく転がり、トリガーを引かなくても前に出ます!!曲がりもニュートラルで自分好みでした。ここまでクルマを仕上げてくれた河口さんに感謝しつつ、ミスのない操縦を心がけました。
ストレートスピードは速い方なのですが、やけに速いクルマとバトルをしながら、大きなミスもせず2位ゴールしました。33周8:06.821とタイムアップ少し慎重に走り過ぎ、アベレージが遅くペースアップしないと34周には入れません。
予選5ラウンド目のヤッキーさんの走り(動画)
最終ラウンドに向けセット変更箇所
 フリクションチューブグリスを3000に戻す
 リヤトレッドを1.2ミリ拡げ
 バンブアウトぎみのリンゲージを外側のタイロッド下2mmスペーサー
 を抜いて、ニュートラル付近に
 トー角を0.2mmほどアウトに
 ランタイムはまだ20秒程余裕があったので指数を0.8上げる
あと、路面グリップが上がるだろうとの予測でFタイヤのグリップ剤塗り幅は、ラウンドが始まって他車のクルマの動きを見てから決めることにしました。

【予選6ラウンド 16:35スタート】
グリップ塗り幅は7㎜10分とし、スタート時間までひたすらタイヤを拭いてもらいました。
いよいよ最終ラウンドスタートです!スタートしてすぐトップスタートの方がミスをしなんなくトップになりこれなら好記録が期待できると思い、前回よりペースアップし周回を重ねてました。が、しかしアナウンスを聞いているとカーナンバー2番(私のゼッケン)がコールされません??
間違いなくトップを走っているのに何故?と不安を抱きながらの走行でした。その時、ふと思い出したのがマイポンダーのカウントエラーだした。まさか!?と思いアナウンスに集中し聞いていると、やはりコールされません。レース中は6番手あたりまでしかアナウンスされないので、そこに私の名前が出てこなくトップは他の方になっているようです。これには、かなり動揺し走りにも出てたと思います。
アナウンスされてないので、周回遅れのクルマを抜くのも慎重になりタイムロスしてしまい、次第に焦りが出てきました。6分辺りだったでしょうか、アナウンス上トップを走ってたクルマに迫り、暫く様子をみてましたが、なかなかインが開かず焦りもあり、少し強引にインに入ったところで、接触してしまい
私のクルマのみ、弾き飛ばせれてしまいました。もちろんこれは、レーシングアクシデントですが、飛んだ場所が埃だらけの車検場前でした、、。
ラバー系タイヤなら比較的簡単に脱出できるのですがスポンジ系タイヤだと、スロットルに触れただけでもスピンの繰り返し・・・グルグルその場を回るだけで、なかなか脱出できません。なんとかコースに戻りましたが、大きなタイムロスでした。
この後は半分開き直りでした。4、5周でリカバーし、また先ほどのクルマに追いつき、今度は慎重にパスしその後は、前半より速いペースでラップを重ね、取り合えずゴールしました。
もしカウントエラーなら、こちらの責任となりクレームは受け付けてくれません。不安一杯でマーシャルに付き、そのマーシャルに付く僅かな時間に矢野さんにお願いしPCからMyLapsを見てもらい、私のタイムを確認してもらいました。その結果、カウントは間違いなくしておりマーシャル終了後役員の方に確認してみると「現在確認中してますから、もう少し待って下さい」とのことでした。
(ラウンド終了直後のリザルトでは、やはり1周少なく記されてました)
結果的には、会場モニター画面ではスタートしてすぐのファーストラップがカウントされてなく、アナウンスの方はそのモニターを見ながらアナウンスするので、間違ったアナウンスではなく正式な計測モニターにはカウントされてたと言う事で(話がややこしい)
すぐに公式発表は訂正され安心しました。ゴールタイム33周8:05.624タイムアップしましたが、本来のアナウンスがされていれば、レース中のあの接触も無くもっと楽に走れ、間違いなく34周に入っていたので残念でした。このようなトラブルは珍しいでしょうが、予期せぬトラブルに見舞われて本来の実力を発揮出来なかったドライバーも沢山いたでしょう。でも、これがレースです。
最終的には予選37位と昨年と同じ順位でした。
(JMRCAのリザルトでは36位になってますが間違いです)
同じクルマを駆る博さんも、最終ラウンドでタイムアップし41位となりました。タレなければ、もっと良い成績だったでしょう。
予選プラクティスも全て終わり、疲れがどっと出ました。夕食は矢野さん・博さん・河口さん・小○津くん・応援団のはるさん、成瀬さんと焼肉祝賀会?で盛り上がり偶然同じ焼肉屋に居たS吉さん他東北支部の方々やクレストメンバーの方々他大勢の人達とお話ができ楽しい一時でした。宿に戻ってからも二次会?もあり、有意義な一日でした。その後、メンテナンスは一切せず就寝しました。
【9/30日曜  決勝】
何時ものように5時に起床し会場へ向かいました。メカニックの河口さんは、居ませんがDメインは13:00スタートなので余裕でメンテナンスする時間はありました。のんびり気分でやっていると、DryHopの伊藤さんから「持ってきた電池が余ったので良かったら、使ってみませんか?」とのお言葉を頂き、最上級のバッテリーを私なんぞ使っていいのかな?とも思いましたが、せっかくのご好意に甘えることにしました。
私だけではなく、この大会中や練習も含め、サポートしてくれた博さんや小○津くんにも、提供して頂きとてもありがたく思いました(もちろん、この二人も以前からDryHopユーザーです)。これで、バッテリーに関しては全く問題なくなりました。
セット変更箇所は
 Fタイヤへのグリップ剤塗り幅を7mmから9mmに
 指数を更に1.0上げ
以上の変更のみで、あとは最終予選ラウンドと同じです。
まず、Gメインに入った小○津くんから決勝ラウンド走ります。彼は金曜の予選は不参加で、走行回数も少ないわりに安定した走りでした。決勝もやってくれるだろうと!
いよいよGメインスタートです。1位スタートを無難に決め順調に周回を重ね、途中本来の調子を取り戻した昨年のファイナリストさんに抜かれはしましたが2位でゴールしました。
次はEメインの博さんです。
2位スタートから、キレのある走りでトップにたちそのまま無難に走りEメイン優勝です!最強のDryHopバッテリーを使っても最後の数周、バッテリーダウンしたのは、ここだけの話にしておきましょう(笑)
このヒートで午前中のプラクティスは終了し昼食後Aメイン2ラウンド目に続き、私が走るDメインが始まります。クルマ出しを小○津くんにお願いし、いよいよDメイン決勝スタートです。7番手スタートポジションはアウト側の埃が多い路面なので得意のロケットスタートは控え、少しゆっくりめにトリガーを引きました。
しかし、スタートの混乱を上手く抜けられず、6番手あたりでレースが落ち着きクルマはいたって快調だったので、焦らず自分のペース周回を重ね4番手まで追い上げ3位走行中のクルマが見え始めたところで痛恨のミス。苦手意識があったコーナーでオワンに乗り、外周フェンスに直撃してしまいました。レコードラインにはすぐに戻れましたが、ボディの左前が折れ曲がり、路面に擦りながらの走行になり、ストレートも伸びず右コーナーがボディアンダーで曲がりません(汗)かなりのペースダウンでした。次第にボディが削れクルマの動きは良くなりましたが、残り時間が足りなく6位ゴール。
バッテリーを提供して下さったDryHopの伊藤さんに申し訳ない気持ちとクルマは良く走ったにも関わらず、ミスしてしまった自分に反省しました。
大会を通じバッテリーダウンは一回もなく、ろくにメンテナンスしなかったモーターでもストレートも速かったのは、バッテリーの優秀性を改めて感じことになりました。効率の良いESCも燃費に悩まされることなかった要因の一つだと思います。
下記は予選最終ラウンドのセットです。
○全体 
ボディ=CRCパーマスピード8
シャーシ=JSPECType2
グリップ剤=白缶・反応時間フロント10分 塗り幅7mm
                   リヤ15分+コパトーン10分 全塗り
前後タイヤ=フロント・CRCパープル41.3mm リヤ・CRCグレー 43.3mm 
前後ホイール=フロント・HR-38 リヤ・CRC HR-38
ギア比指数=スパー・PRS96T ピニオン・PRS25T 指数・35.41
車高=およそ 前・2.0 後ろ・2.0
バッテリーポジション=後ろ
アンテナマウント=後ろ
車重=863g(マイポン搭載)
○フロント
スプリング=TRINITY 0.55
キャンバー、キャスター、トー=1°全部後にシム、0.2mmアウト
キャスターブロック=10°
サスピン=グラファイト・ブレース使用しノーマル比で約2.1mm
       サスピン位置を上げる
ピポットボール=ウルトラフロントピポットボール
ライドハイドスペーサー =樹脂製ライドハイドスペーサー 5mm+Fibre Lyteハイトスペーサ 1mm
リバウンド=0 (全備1G時に0になるようピングピン締め込み量で調整)
タワーバー=グラファイト・ブレース
トレット=167mm
サーボマウント=CRCロープロファイル・アルミサーボマウント
           (固定穴・前/シャーシとの間に1mmスペーサー)
サーボセイバー=キンブロースモール 中穴
○リア
ロールセンター=ノーマル *ピポットボールOリンク有り(TCダンパー用30°)
サイドスプリング=CRCブルー リヤボトムプレートに触れから1/8回転締め込み
フリクショングリス=京商 #3000 
            (内側ボールエンドにアソシバギー用Oリンク)
ライドハイトアジャスター=IRS 1.0
センターショック=CRC DURA SHOCK
ショックオイル・スプリング=TRINITY #50・ WIND TUNNEL ブラック
センターショック取り付け角度=アンテナマウント下に2.1㎜のカーボンスペーサー
                +ピロボールとマウントの間に1mmのスペーサー
                トッププレート2.5mm上げノーマルピロボール
リバウンド=ダンパー長で約0.7mm
リアトレッド=171.2mm
○メカ類
モーター=Team Br00dモーター チェックポイント 8×2
       (インフィニティーブラシ 両サイド0.2mmカット。ミディアム・ハードスプリング 進角1コマ)
バッテリー=DryHop IB4200VR-1X(金)
ESC=Advanced ESC 5.1(ドライブ周波数5.0k)
    Speed Passion スーパーキャパシター
別電=VXR Racing Li-Po 120mAh
    VXR LDOレギュレーター
サーボ=3401
レシーバー=203F
上記のセットで”内側ボールエンドにアソシバギー用Oリンク”と記してありますが、フリクションチューブの作動を確実にするために下画像のようにOリングを入れてあります。

最後に今回使用したJSPECType2シャーシについてレポートします。今大会中、クルマの走りを見た方なら、お分かりかと思いますが谷田部では、実に良く走ってくれました。この成績が残せたのはこのクルマのお陰です。
細かな仕様変更については、前回のレポートに書きましたので省きますがノーマルシャーシと比べどこが優れているのか谷田部だけだは解らないので、この大会後ホームコースなどで走り比べ解ったのは、とにかくよく曲がり、特に初期の曲がりがよく狙ったラインを外すことなく進入でき、それでいてリヤはしっかりグリップしているので安定したコーナーリングが可能です。リヤトラクションのかかりも良く脱出スピードも速いです。
発売時期はまだ未定ですが、現在CRC社でテスト中でゴーサインが出れば最新のリヤセクションと共に発売になる予定です。皆さん楽しみに待ってて下さい。
以上でレポート終わりますが、今大会中お世話になった博さん、河口さん、小○津くん、そしてチーム監督でもある矢野さんチームメンバーの方々、DryHopの伊藤さん
この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
また、このレポート製作にあたり協力してくださった河口さん、博さん、お手数かけましたが、ありがとうございます。
来年も、このお気に入りのクルマで全日本選手権に出場したいと考えてます。
長文レポート最後まで読んで頂きありがとうございました。
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