ZRound(7)読み上げシステムを導入する




Zroundはラップタイムなどを読み上げる機能を持っています。しかしこれに必要となる音声読み上げシステムはZround Suiteには含まれていないため別途導入しなければなりません。ここで紹介する方法で音声読み上げシステムをWindowsパソコンにインストールできます

WindowsにはSAPIと呼ばれる音声読み上げの仕組みがあります。今回の記事では私が愛用している有償のものを先に説明します。記事の最後にマイクロソフトが配布している無償のものを紹介します

1)有償のSAPI ー ドキュメントトーカ日本語音声合成エンジン for Windows
価格:5,280円(税込)

私は2010年からここで紹介するクリエートシステム開発株式会社のドキュメントトーカを使用しています。一度支払えばずっと使用することができます。これまでトラブルもなく安定して使えています

ここから購入できます

有償版だけあってこの製品には8種類の声が含まれています。それぞれの声のサンプルはメーカーのホームページで確認できます。こちら

★インストールすると使える声
太郎、花子、小太郎、花ちゃん、ロボコ、ロボタロウ、タカシ、ケイコ

購入後ダウンロードしてインストールプログラムを実行するだけで簡単に導入できます。ZRoundとの連携方法を次に説明します

2)SAPIをWindowsパソコンに導入したらZRound Race Managerを起動して設定画面–>「読み上げ」を選択します

操作順操作内容
SAPI5.1有効にする にチェックを入れる
イントールされた声を選ぶ(上の例ではケイコ)
テストのため発声して欲しいセリフを入力
音量と読み上げスピードを調整する
以上の設定で読み上げをおこなう

この設定画面にある他のタブ「イベント(1)」「イベント(2)」「オプション」「言語」でどのような場面でどのようなセリフを読み上げるのか設定できます。この部分については後日詳しく説明します

3)無償SAPI ー マイクロソフトが配布するもの

マイクロソフトが無償で配布しているSAPIを導入することができます。次に説明する4つのプログラムをダウンロードしてインストールします。声のタイプは1種類でハルカと呼ばれるものです。Windows11 Homeで動作確認済みです

3-1)マイクロソフトのランタイムを2つダウンロードして実行する

https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=27225

上のページを開いてDownloadボタンを押します

次に示される画面で「SpeechPlatformRuntime.msi」と「SpeechPlatformRuntime.msi」にチェックを入れてDownloadボタンを押す(同じ名前のファイルなのでダウンロード後の名前はそれぞれ「SpeechPlatformRuntime.msi」と「SpeechPlatformRuntime (1).msi」になります)

ダウンロードが終わったら1つずつ実行してランタイムをインストールします(順番は関係ありません、それぞれ32bit版と64bit版です)

3-2)言語ファイルをダウンロードしてインストールする

https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=27224

上のページを開いてDownloadボタンを押します

次に示される画面で「MSSpeech_SR_ja-JP_TELE.msi」と「MSSpeech_TTS_ja-JP_Haruka.msi」にチェックを入れてDownloadボタンを押す。ダウンロードが終わったら「MSSpeech_SR_ja-JP_TELE.msi」 、 「MSSpeech_TTS_ja-JP_Haruka.msi」の順に実行してパソコンにインストールをおこないます

インストールが終わったらこの記事の2)と同じ要領でZRound Race Managerで設定をおこないます「Microsoft Haruka Desktop – Japanese」という声が選べるようになっているはずです