Team CRC Japan2006レポート(17)




サポートメンバーの神奈川県raziさんより4回目のレポートをいただきました。
Team CRC Japan 2006 レポート4
Team CRC Japan 2006サポート待遇のraziです。
今回は三郷市のNRCでT-フォースのテストをしたときの模様についてレポートします。
テーマは「Tバー」です。Tバーのみを別の種類に変更した時に車の動きがどのように
変化するか確認したかったのです。
その前に、なぜNRCをテストコースに選らんだかについてですが、
・比較的路面のグリップが高く安定している。
・タイヤの磨耗が少なく同一セットで長時間走行が可能。
・アベレージスピードが比較的高く、いろいろな種類のコーナーがある。
(ただし定期的にレイアウトが変わります)
・コース幅が適度に広く(GPカーも走行可能からと思います)、走行ミスに対して寛容。
上記のような印象をNRCに対して持っているからです。
今回走行させた具体的なセットは下記のとおりです。
フロントまわり
・タイヤ:Y社Lラバーファーム41~40.7mm Y社黒ホイール
・スプリング:CRC 0.5mm
・キャンバー:-1度
・可変キャスター:-10度
・キャスター:中間(アームの前後にシム)
・キングピンシム:アッパー上 厚3
         アッパー下 厚2
         スプリング下 薄1
・トー:アウト 0.3mm
・地上高:2.5mm前後(シャーシ前端)
・グリップ剤:黒缶5~10分 内側1/2前後
・その他:ステアリングブロックはCRC4277B使用
     キャスターブロックはCRC4266使用
     サーボセイバーブレースCRC4088使用
     ブレースはL4用を使用
     キングピンはY社製を使用
     ダイレクトポンダー固定位置にARC用発信機を搭載
センターまわり
・Tバー:A社1.6mm ツイークスクリュー仕様 ロアーブレースに2点留め。
・センターショック:DURAショック オイルA社#30
・スプリング:ゴールド
・バッテリー搭載位置:出来る限り後ろ
・ダンパーチューブ:CRC4212(白キャップ)使用
・その他:ボールシートはCRC4278使用
     Tバーブレース、スタンドオフはA社使用
リアまわり
・タイヤ:アクア46.5~46mm Y社黒ホイール
・ギヤ:23/94
・デフ:CRCラージデフ ボールはkimihiko-yano.net販売のセラミック
・グリップ剤:黒缶5~10分 全面
・ハイトアダプター:I社0mm
・最低地上高:約2.4mm(バッテリー横)
ボディ:スピード12 スポイラー無し
モーター:L社ブラシレス
バッテリー:IB3800、X4200
受信機用電池とレギュレーターはkimihiko-yano.net販売のVXR Racing製
ボールベアリングはすべてkimihiko-yano.net販売の物
上記セットでTバーのみ(実際にはセンタースプリングを調整してそのつどロアーブ
レース路面と平行にする)を変更してみました。
タイヤは前後とも1セットをずっと使用しました。
まずは上記セットで1パック目の走行を開始。
この時のみバッテリーはIB3800、以後はX4200を使用しました。
比較的走行させやすい状態です。コーナー進入、脱出ともに弱アンダーで、初期反応
は穏やかです。ただ、ストレート後の高速コーナーの進入で少し無理をすると、初期
反応があったと一瞬開いてから曲がる時がありました。
走行させやすいとは言っても、人間が約1ヶ月ぶりの1/12走行とあって何回か痛いミス
をしてTバーを白化させてしまいました。
まずはこの状態を基準として比較していきます。
A社1.6mm→Y社1.6mmへ変更
2パック目以後は1パックで2種類のTバーをテストします。時間がなかった為ですが、
比較的近い状態で比較したかったとの考えでもあります。
1種類につき4分程度走行を行い、Tバー交換後グリップ剤を5分程度塗布して再度走行
するようにしました。
Y社のTバーはA社のに比較して中央部分がくびれていて、ロアーブレースに固定する
部分が少し太くなってます。
大きく差が出たのは2箇所で、まず比較的低速のまま進入するコーナーと切返しの反応
がよくなりました。
ただしストレート後の高速コーナー進入では向きがかわりません。ロール剛性が柔らか
すぎでシャーシが路面に接触しているかと思われます。
Y社1.6mm→T-フォース標準のカーボン製CRC1359
Y社のTバーに近い形状ですが肉抜きがあったり材質も違うのでどう変わるのでしょう。
比較的低速のまま進入するコーナーと切返しの反応はY社のほどではないですが、A社
1.6mmよりは反応が速くなってます。
ストレート後の高速コーナー進入ではY社のときのような挙動は示さなかったです。
扱いやすかったですが、なぜか180度程度曲がりこむ低速コーナー立ち上がりで蛇が
少し残るような感じを受けました。なぜか・・・わかりません。
ここでふたたびバッテリーを交換します。
当初はこのあとA社1.9mmをテストしようと思っていたのですが、今回のテストに行く数
日前に、矢野さんからkimihiko-yano.netオリジナルのプロトパーツとしてなんとTバー
(1.6mmと1.8mm)が届きました。まさにすばらしいタイミング!
このTバーは矢野さんが材質にこだわって製作したものです。ただし、現時点では販売
するかはまったく未定です。
形状してはA社のに近いですが、ツイークスクリューを取り付ける穴が2箇所(前側ボー
ルの横とそれより少し後ろ)ありその部分が異なります。
手でひねってみた感じでは、A社のものより若干やわらかいような印象を持ちました。
まずは1.6mmからテストしました。ツイークスクリューは標準?のボールの横です。
A社1.6mmより反応が穏やかになりました。立ち上がりのトラクションが少しよくなってい
るように感じます。立ち上がりのアンダーが強くなったとの表現がいいのかもしれません。
ただ、この日のベストラップはこのTバーを使った時で12.850でした。
次に1.8mmをテストします。
こちらは比較的早い速度からの進入時の反応がよくなりました。ただし低速の切返しにつ
いてはY社やCRCの方が良かったです。
このTバーで走行したときの反応が気に入りました。
A社1.9mmについては時間が無くなったので走行させることは出来なかったです。
プロトパーツのTバー含めて次回テストする予定です。
最後に、最近購入したカーペットナイフVer.3.2Rのシェイクダウンを行いました。
1パックのみの走行でしたが、いきなり「普通に」走りました。もっとセットを細かくし
ないと難しい車なのかと先入観があったのでちょっと拍子抜け?しました。
現時点で私のレポートはT-フォースをメインに進めていくつもりですが、カーペットナ
イフVer.3.2Rについても私なりのレポートも時折書いてみようと思います。
今回のレポートは以上です。
ではまた。