Team CRC Japan2009レポート(25)




2009年のワークスドライバー 愛知県ヤッキー さんから5回目のレポートが届きました
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皆さんこんにちは、Team CRC Japanメンバーのヤッキーです。
今回は10/18に行われた京都RaceWay太治 チキンGPレースの参戦レポートです。
 まずこのレース参戦するために事前練習に2回行きコース慣れ&セット出ししました。その結果、とにかく現地ではクルマが曲がらず、曲がるクルマにするために下記の対策をしました。
①Fアッパーアームをノーマル仕様(短足)に
②Fホイルをヨコモ社製にしFトレッドを狭くそれに合わせRホイルもヨコモ社製
③FタイヤをPMピンク(硬度33度近辺)
④Fサスストロークを増やすためにロアピポットボール下側を削った
 二回目の練習日にはこの4点の改良によりまずまずの結果でしたがこれでもまだ曲がりが足りずトータルタイム49周5秒とAメイン入りにはまだ1周足りない状況でした。
 二回目の練習後このサーキットの常連さんともっと曲がるクルマにするにはどうしたら良いか話し合った結果そのヒントは旧型アソシサスにありました。
(このサーキットでGen-Xユーザーさんはノーマルのプロストラットサスではなく旧型アソシサスを使ってる方が多いのです)
 このサスとの違いはアッパーアームの長さだけではなくロアピポットボールとFアクスル間の距離が大きく違います。簡単に説明するとロアアームとFアクスルの位置関係が旧型アソシサスの方がロアアームのロアピポットボールからFアクスルまでの間隔が狭くなってます。具体的には約2mmFアクスルが低い位置になっており(旧型アソシサス)これによりロールポイントが変わります。
 これがどれほど走行特性に影響するかはテストしてみないと解りませんでしたがこれに近い状態にするにはどういたらいいのか考えてみました。プロストラットサスの構造上キングピンシム調整は不可能なのでその対策としてロアピポットボール上のツバの部分をカットする方法にしました。
しかし、これをやるとロアアームとステアリングブロックが干渉するためロアアームの後ろ側を写真のように削りました。
この改良によりロアピポットボールとFアクスル間は間隔が狭くなりますがアッパーアームの角度が下がりキャンバー変化量は少なくなってしまうので効果があるか疑問でしたがこの仕様でレース参戦することにしました。

前置きが長くなりましたが、それではレースレポートに移ります。
 この日は天気もよく絶好のラジコン日和で朝から気合が入ります。参加人数は15名と関西地区1/12レーシングの聖地としては少し寂しい参加人数でしたが、皆さん12大好きな方ばかりで会場の雰囲気も良く初参戦の私へ皆さん声を掛けてくれました。
 このサーキットは管理人さんのメンテナンスが行き届いており路面コンディジョンは良好です。グリップアップの為にオイルを毎回撒きそのオイルが路面に馴染めばグリップ抜群でハイサイドする程に上がります。ただし撒いて1パック目はまるで氷の上を走ってるがごとく食いませんが。
RaceWay太治レイアウト(時計回り)

【コントロール(練習走行)】
 練習走行は路面に撒かれたオイルを伸ばす(定着させる)ために皆さんツルツル路面をそーっと走ります。覚悟はしてましたが想像以上に滑り全くスロットルを握れない状態でした。持ち時間20分を1パックで走行出来る位でした。
【予選1ラウンド】
 予選の組み合わせは3組5名で、私は初参加ですから予選1組目5番手スタートです。まだ喰わないだろうとタイヤ径を大きめのF43mm R44mmとしました。スタートしてみると、前回の練習時よりよく曲がり上記の改良が正解だったのにニンマリしました。路面が余り良くなくラップは上がりませんがヒートトップゴールで47L 8’03.239 ベスト9.926でした。
【予選2ラウンド】
 昼休みを挟み13:00よりスタートです。路面は良くなっているようなのでFタイヤを硬度の硬いものに換えF42.5mm R43.5mm 車高も3mmから2.5mmへ下げ、センターショックスプリングのテンションを半回転強めにしました。
 トップスタートです。クルマは問題なく走りヒートトップゴールし路面コンディションも上がったようで50L 8’08.515  ベスト9.473と目標の50周に入りました。この時点で総合5位とギリギリAメイン(Aメインは5名と狭き門)
【予選3ラウンド】
 勝負はここだと思い路面も更に上がると読みタイヤ径をF41.5mm R42mmグリップ剤の塗り幅を2/3から1/2に減らしました。
 スタートしてみると予想通り路面は上がっており少し曲がり過ぎでしたがステアリング操作で補えるレベルでした。しかし3分を過ぎたあたりで、右コーナーが少し不安定な挙動になりそのうち路面に何かが当たってる音がします。何かのビスが緩み路面と干渉してるのは解りましたがおそらくモーターマウントかサイドポストだろうと考えつつ必死にコントロール。何とかノーミスで走り切りました。50L 8’07.829 ベスト9.216 と少しタイムアップ
 クルマを確認してみると左サイドリンク前のピロを固定してるビスが完全に緩みリヤセクションが自由気ままに動いてました(汗)
完全な整備ミスです。
 このラウンドで皆さんタイムアップし総合7位Bメイン2位なりました。
【決勝】
 決勝スタート時間まで少し余裕があったのでレポートネタの写真を撮りつつこのレースを運営されているGen-Xユーザー小○選手のピットにお邪魔してクルマのセットなど情報交換しました。その結果、私のクルマとの違いはセンターショックスプリングとフリクションダンパーオイルがどちらとも私のクルマより軟らかいセットでした。そこで、ショックスプリングをレッド→ゴールド、フリクションダンパーオイルを#10000→#7000としグリップ剤の塗り幅も少し狭くしました。
 いよいよスタートです!スタートはまずまずだったのですが予選3位のGen-Xユーザー芳○選手のスタートが素晴らしく少し動揺したのと、予選のクルマより曲がるようになった為ステアリング操作を誤り飛んでしまいました。
これでいきなり最下位に落ちましたがクルマは絶好調だったので気分はイケイケモードと少し冷静さを失ってた気がしますがトップ争いしてた2台が絡んだこともあり、一気に差が縮まり3番手まで追い上げ気が付くとトップ走ってました。
それからは少しペースを落とし固い走りに切り替えましたがラスト2周で痛恨のミス。外周のブロックに当たり左Rタイヤが剥がれてしまいました。何とか誤魔化して走りゴールはしましたが2位ゴールとなりました。47L 8’05.713 ベスト9.142
 混戦を上手くぐり抜け見事優勝した古○選手おめでとうございます。反省会?も楽しかったです。
 注目のAメインはこのサーキットで抜群の速さを誇る山○選手がトップ独走かと思われましたが、ワンミスで2番手を走るGen-Xユーザー小○選手が追いつきそこからのテールツーノーズの争いはとても見応えのあるものでした。結果ラスト30秒で山○選手かわし見事優勝でした。
おめでとうございます。またレース運営お疲れさまです。
正式なリザルトは下記のリンクへ↓
http://www.biwa.ne.jp/~koide/index.html
Aメイン優勝した小○選手のクルマ。Fサスは旧型アソシ、タイヤはフロント=カワダLH リヤ=PMピンク

下記は決勝でのセット
○全体 
ボディ=ザイテック
シャーシ=CRCカーペットナイフ・ジェネレーションX 
フロントタイヤ=PMピンク41.5mm硬度35度
リヤタイヤ=CRCマゼンダ42.0mm硬度36度
グリップ剤=フロント Stick ET白缶 1/2塗り 
        リヤ Stick ET白缶 全塗り
反応時間=フロント Stick ET20分白缶15分  リヤ Stick ET20分白缶15分  
前後ホイール=フロント・ ヨコモ リヤ・ヨコモ
ギア比指数=スパー・PRS 92T ピニオン・PRS 22T 指数・31.54
車高=およそ 前・2.4mm バッテリーサイド・2.8mm  後ろ・2.5mm
バッテリーポジション=前
○フロント
スプリング=トリニティ 0.18インチ
キャンバー=約右0.8°左0.8°
キャスター=約6°
トー=0.5mmアウト
キャスターブロック=アルミ10°
ピポットボール=ウルトラフロントピポットボール
ライドハイドスペーサー =樹脂製ライドハイドスペーサー 4mm
                +2.0mm+0.25mm
リバウンド=約0.2mm 
タワーバー=グラファイト・ブレース
アッパーアーム=ショート
トレッド=164mm
サーボマウント=平積み
サーボセイバー=キンブローミドル(内穴) 
○リア
サイドスプリング=CRCブルー リヤボトムプレートに触れてから1/2回転緩める
フリクショングリス=京商  #7000 
センターショック=Silva Concepts HPS2ショック
ショックオイル・スプリング=京商 #700・  CRCゴールド
リバウンド=ダンパー長で約1.0mm
リアトレッド=171mm
[CRC3280] モールド・ロング・サイドリンク(クランプ式)
 前側1.5mm上げ
デフリングトゥルアーでデフリング磨き
バッテリー=SMC ENERG-4600
モーター=ベクターX11(12.5mmローター)
ESC=Pearl Evolution ISTC (2、1、0、0)
別電=無し
サーボ=DS3401
レシーバー=RX-451

レースに参戦したGen-Xユーザーさんのクルマ紹介
 Nasaさんのクルマ、ほぼノーマル状態のGen-X。専用のウレタンバンパーが付いてますが通常のウレタンより硬い素材で出来ておりお勧めです。Nasaさんは暫くブランクがあり最近なり復活された私よりCRC歴が長い方です。お忙しい方でRCをやる時間もなかなか無いようですがボチボチでもよいので、続けて行って下さい。

 芳○さんのクルマ、予選途中でGen-XからJスペックにクルマを換えJスペックの方がフィーリングが合うようで良く走ってました。Fサスは旧型アソシサス仕様です。この方もCRC歴が長く、他社のクルマも所有してます。新型のGen-XLお勧めですよ。

 以上でレースレポートは終わりますが参加された皆さんお疲れさまでした。また、的確なアドバイスをくださった、百○さん、まちゃきさんありがとうございます。
 まとめとして、今回やったFサスペンションの改良はFタイヤが喰わないサーキット(路面)では効果ありました。ホームコースのシルバーストーンサーキットさんや谷田部アリーナさんなどのハイグリップコースでは逆に標準のままが良いようです。
 最後にこの日の前日に届いた新型ジェネレーションXLを持込み皆さんに見て頂きました。キット価格の安さも含め好評でした。

*組み立てる時間が限られてたので、メカなどは仮置きです。
 新型Gen-XLシェイクダウンと1セルLiPoのテストは11月1日(日曜)にシルバーストーンさんでおこないます。次回のシルバーストーン定期レースから1セルLiPo認可されましたし皆さん興味あると思います。
既に新型Gen-XLシェイクダウンしたチームメンバーからの報告によると抜群に良く走り自己ベストも更新したそうです!きみひこさんもテストに参加されますので興味のある方はお集まり下さい。

以上で今回のレポート終わりです。
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