Team CRC Japan2006レポート(33)




Team CRC2006メンバーのmatsさんからご自身8回目となるレポートをいただきました。お忙しいところありがとうございます。
みなさん、こんにちは。今回は8月20日(日)に行われた全日本選手権関東二次予選に参加してきましたので、その時の模様をレポートしたいと思います。
二次予選は関東地方の1/12フリークにとって全日本に次いで大きなイベントです。私も友人たちと前日の土曜日から会場のクレストスピードウェイに入り、練習をしました。当日は約25名の方が練習に来られていました。今回のCK3.1改の改良ポイントは、フォーラムSNSでおなじみのまちゃきさんとCRCワークスかーとさんのアイデアであるピボットボール部へのOリング追加と、ピッチングダンパーへのリバウンドストローク追加の2点です。練習では8ターンのモーターを主に使い、速いスピードに順応できるセットを探りました。カーペットコースは気温や湿度の影響でグリップが大きく変化するので、二次予選が行われる日中の時間帯でのセット出しが重要となります。
最初の走行、誰もまだ走っていないので、やはりグリップは悪い感じがしましたが普通に走れます。若干アンダーに感じたのでその後はピッチングダンパーのスプリングをレッドからカッパーに変更しました。フロントタイヤはCRCマジェンタに固定し、リアをCRCピンクとカワダLラバーハードを比較しましたが、両方とも十分なグリップで大きな違いは感じられませんでした。これら以外は大きくは変更しませんでしたが、走行車両が増えるにつれ路面グリップが徐々に上がって行き、車の動きがどんどん良くなってきました。最終的にこの日はベストラップ9.784という自己ベストが出ました。翌日に向けて大きな自信になった一方、電池の持ちは今一つで多少不安が残りました。
明けて二次予選当日、主催のJMRCA関東支部よりコントロールプラクティス無し、予選3回のみという通達がされました。また通過枠は40名ですが、今年は他支部での定員割れもあり、エントリーした55名全員が通過予定であることもアナウンスされました。このため、真剣な中にも穏やかな雰囲気でレースは進行しました。コントロールプラクティス無しのため、前日練習していない方には気の毒な状況となってしまいました。
組合せ表が発表され、私は7組目となっていました。路面がそこそこ上がるはずなのでラッキーでしたが、同組にはチャンプ堀選手や前回ナイトレース優勝のスピオさんほか、エキスパートの面々がずらり。邪魔にならない様走らなければ、と変なプレッシャーを感じてしまいました。1ヒート目、スタート直後はフロントタイヤが勝ちすぎてザクり気味でしたが、その後ハイペースでラップを重ねることができ、最速ラップも9.774を記録しました。しかしながら最後の数周でバッテリーダウン、ここで10秒以上ロスし、46周3秒。とは言え自己ベスト更新です。1ヒート終了時点で総合13位とまずまずの滑り出しです。
2ヒート目、電池の持ちを考慮してモーターを9ターンに変更、指数も抑え目としました。先ほどのヒートで右コーナーがアンダー気味だったのでツイークを調整しました。ラップペースは若干落ちましたが47周10秒が出ました。しかしここでも最後の数周にバッテリーダウン。また、速い車を抜かせるときにラインを外し過ぎ、何度かペースが落ちてしまいました。ほぼ同じペースで走っていた同組トップの方は48周でしたので惜しいことをしました。2ヒート終了時点の順位は12位に上がりました。
最後の3ヒート目、悩みましたがペースの速い8ターンをチョイス。一発に賭けますが、スタート直後からデフが鳴り始め、集中力もダウン。おまけに直したはずのステアリングバランスも悪く、万事休す。45周に終わりました。このステアリングバランス悪化の原因は、帰宅後に完バラメンテをした際に判明しました。右ロアアームの付け根付近に亀裂が入っており、右フロントタイヤのグリップが大幅に低下している状況でした。レース中に折れなかった分、ラッキーと考えるしかないでしょう。
最終的に2ヒート目の記録がベストとなり、総合20位で無事正規枠内で予選通過を果たすことが出来ました。自己記録も大幅に塗り替えることができ、大満足の結果でした。好調の原因ですが、友人の献身的サポートによるパワーソース選定のほか、前述の2点の改良ポイントが功を奏したのは間違い無いと思います。Oリングはロールの戻りを良くするため、コーナー出口の姿勢安定化と直進性の向上が期待できます。また、リバウンドストロークの追加は、路面への追従性が向上するためトラクションが上がるものと思います。ただ、どちらがどれくらいタイムに寄与しているのかは、現時点では分かりません。次回走行時にでも試してみたいと思います。
ちなみにトップ通過は49周のスピオさん(スピードマーチャントREV4)でした。2位以下の車はCEFX C12、AHハンマー、コラリー12X...とバラエティに富む顔ぶれ。思い入れのある車にそれぞれのセッティングで、レースはほとんど人間同士の勝負、というところが1/12の面白いところだと思います。ここに紹介した以外の参加車の写真などは私のホームページに載せていますので、こちらもご覧ください。
今回のCK3.1改

ボディはSPEED8

Oリング装着した状態(シャーシ裏から見たところ)

リバウンド側スプリングを装着したCRC DURA ショック

当日のセットアップデータ (ベストラップ9.774)
クルマ・日付・コース (カーペットナイフ3.1 /8月20日 /クレストスピードウェイ)
3.2Rシャーシ(実測2.5mm)
フロント
スプリング(アソシ0.45mm リバウンド0mm)
キャスターブロック(5°)
キャンバー・キャスター・トー ( 1°/ 前後白シム各1枚/ 0°)
ナックル( ノーマル+チタンアクスル )
キングピンシム(アーム上1枚・ナックル上3枚・ナックル下1枚)
車高約3mm
リア
ダンパー・オイル・スプリング (CRC DURAショック/ タミヤ#1000番/カッパー)
ダンパー長(??mm)
前側ダンパーマウント(アソシ製)
リバウンド(??mm、ダンパー内にスプリング追加)
フリクショングリス (#1000相当 )
ライドハイトアジャスター (IRS2.5)
サイドリンク(3ピースリンク
サイドスプリング(レッド、ロアブレースとの隙間約0.5mm)
ピポッドボール下にOリング(内径3mmのもの)装着
車高シャーシサイド3mm
タイヤ・直径・ホイール (前-CRCマジェンタ42㎜・JACO白 /後-カワダLラバーハード or CRCピンク 43mm・JACO黄)
タイヤトラクション剤 (HG 、フロント1/2塗り )
ボディ( パーマスピード8)
バッテリー・カウント・平均放電電圧 ( IB4200/ 529秒/ 1.208V)
モーター・巻き数・ブラシ・スプリング(M/Tモーター8×2)
ピニオン・スパー ( 21/88 )、指数 (32.2)
アンプ・サーボ・受信機 (フタバMC800Cver2 /フタバS9650/ フタバ303FHS)
サーボセイバー・ピロボールタイプ・ピロボール間隔 ( キンブロー/真中穴)
受信機電源(なし)
車重 859 g(ポンダー込み)
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