Team CRC Japan2006レポート(30)




ワークスメンバーの愛媛県かーとさんより7回目となるレポートをいただきました。お忙しいところありがとうございます。
Team CRC Japan2006 かーとレポート7 [カーペットナイフ] Team CRC Japan 2006ワークス待遇の『かーと』です。
1/12四国予選終了後に、サーボや受信機類をメーカーサポートに送っていたため、しばらく1/12を出来なかったのですが、7月末にそれらが戻ってきましたので、今までため込んでいたちょっとした工夫をテストしてきました。
1つ目は、メインとリアシャーシをつなぐピボットボール下側にOリングを入れる工夫です。カーペットナイフのサイドスプリングは、サイドのピポッドボール(またはシャーシ)に触れてから半回転程度締め込むのが一般的なようですが、この状態ではリアが水平に戻ろうとする力が若干弱く感じ、ハイグリップのショートコースでは、コーナー立ち上がりでリアのロールが残るような感じで真直ぐ前に出にくくなります。だからと言って、スプリングを強くしめるとピーキーな動きになりドライビングが難しくなりました。そこで、センターのピボットボール下にOリングを入れ、サイドスプリング以外にもセンターに戻ろうとする力を加えてやろうというのが、このOリングの意図です。今回使用したOリングはダンパー用の中古で軟らかいものを使用しました。ピボットボールにはめ込むようになるので、サイズが大きいものか軟らかいものが良いでしょう。
クリックすると大きな画像


これに変えた所、コーナー後半の挙動が安定し、格段にドライブしやすくなりました。このOリングについては、申し合わせた訳ではないのですが、同時期にkimihiko-yano.netのSNSでも話題として上がり、何名かが試されて比較的よい結果も出ているようです。
2つ目は、四国予選直前より始めたセンターショックにツーリング用のダンパーを使用するというのに、さらに一工夫加えたものです。ロール方向でセンターに戻る力はOリングで加えましたが、への字になったメインとリアシャーシを水平に戻す力はCKにはほとんどいってありません。そこでセンターショックを引き(負圧)ダンパーとして組んで、若干ながら戻す力を与えることにしました。シャフトを半分ほど押し込んだ状態で組んだだけなので、本当に水平に戻るまでの力はありません。これに関しては大きな変化を感じる所までは至りませんでしたが、ノーマルに組んだダンパーでアンダーであった車が、引きダンパーだと車が円くニュートラルに旋回するようになりました。
この2つの工夫で車のコンディションが整いやすくなり、ツーリングカーちっくにドライブする人には扱い安い車になるのではないでしょうか。
シャーシ
[CRC1399] カーペットナイフABPシャーシ
 バッテリーポジションは最も後ろ
フロント
・フロントタイヤ:ヨコモ Lラバーミディアム 42mm
・フロントスプリング:[CRC1394] 0.022″
・キングピンシム:アッパーアームの上4枚、下2枚 リバウンド0mm
・キャスターブロック:10度
・キャンバー:-2.0度
・車高:2.5mm
・グリップ剤:コラリーTC1 1/2内側に塗布
・他:[CRC4287]アルミ製フロントエンドブレース
  :[CRC4275] デルリン製削りだしアッパーアーム
  :[CRC4277B] デルリン製削りだしステアリングブロック
中央
・車高:2.5mm
・センターショック:
TRFダンパー 71mm アソシ40wt、 スプリング タミヤホワイト
リア
・リアタイヤ:JACOピンク 43.5mm
・ダンパーチューブ:[CRC4214]ブルー塗布
・ロールセンター:
 ローロールセンター [CRC4260]ロー・ロールセンターキット
・車高:2.5mm
・グリップ剤:コラリーTC1 全面の塗布
・サイドスプリング:[CRC1296] ホワイト・ミディアム
・ボディ:パーマ スピード8
その他
・ベアリング:kimihiko-yano.netオリジナル ボールベアリング
・スパーギア:Precision Racing System DDカー用
2006年度の他のレポートを見る
2005年度のレポートを見る