ヤッキーさんより今年1本目のレポートが届きました
皆さんこんにちは、Team CRC Japanのヤッキーです。
今回は1/28~2/4に開催されたSnowbird Nationals 2014参戦レポートです。
道中や会場の模様などは矢野さんが詳しくレポートしているのでそちらを見てください。チームメンバーのハヤト、トシキの活躍は各自のチームレポートを楽しみに待ってもらうとして今回が私が行ったセッティングに絞ったレポートをお届けします。
まず、レース参戦にあたりスペシャルパーツは一切使用せずAltered Egoシャーシキット標準での参戦と決め、準備を進めました。クルマのセットアップは四日市市のSAM Speed Wayさんで行い数種類ある指定グリップ剤のテストもしました。(どのグリップ剤も無臭タイプだった為、問題なくテスト可能)
こちらのRC仲間にも協力してもらいグリップ剤はSXT3.0に決定!他のグリップ剤は持って行かなかったです。クルマのセットは路面コンディションが全く解らず、取り敢えずこれで行けるはず?程度で何とかなるだろうと・・・。
あと、タイヤは仕様変更したプロトタイプPM3G35(リヤタイヤのみ)を持ち込みました。このタイヤはハヤトがテストをしましたが、トシキと私はぶっつけです。私の参戦クラスは1/12MODのみです。
では、レースレポートに移ります。この大会は月曜にコース設営、火曜、水曜と練習日、木曜から予選ラウンドが行われます。
本来なら火曜から練習したいところでしたが、仕事の都合で火曜の夕方入りとなりこの時間はオーバル練習時間帯なので走行は出来ず練習走行は水曜1日のみでした。水曜はAM5:00~AM7:00が全てのクラス混走での走行、その後事前に発表になってたヒート毎の練習が1回です。
【水曜フリープラクティクス】天気(雨)
●1パック目
前日に準備はしておいたので、5時から3人揃って走りました。走行時間はアナウンスによりコントロールされており混み具合にもよりますが3分~4分です。なので8分間の走行は出来ません。
セットはそのまま
Fタイヤ G35新品(今大会中全て硬めのG35で硬度は37~39度)41.5mm
グリップ剤1/3反応時間3分
Rタイヤ GX35新品(仕様変更したプロトタイプG35硬度は33~34度)42mm
グリップ剤全塗り反応時間30分
時間が早かったので私達を含め4,5台の走行だったのであまり気を使うこともなくとにかくコース慣れに専念して丁重に走りクラシュもせず無事走行終了。まだ路面グリップが上がってなく弱アンダーでしたがまずまずの滑り出しでした。
クルマを回収してシャーシの裏側が路面とどれだけ干渉(擦れているか)しているか確認したところ、干渉した跡はなく、タイヤも殆ど減ってないためタイヤカスも付いてなかったです。会場にはコンプレッサーはなく皆さん掃除はどうしてるの??と思ってましたが、シャーシもボディもタイヤカスまみれになることはなく掃除する必要もなかったです。
空調が効いてて温かいのもあるでしょうが、国内でもお馴染みのCRCカーペットがグリップ剤の違いでこんなにタイヤの減りが少ないんだと実感。
朝一でこんな感じだったので、もっとグリップが上がったらどうなるんだろう??とこの時点で感じました。
●2パック目
この時間になると皆さんバシバシ練習し始め、走行順番待ちも長蛇の列になってます。ハヤト、トシキは3クラス出場するために順番待ちしてたら時間がないので矢野さんに順番取りしてもらっての練習でした。
路面が上がると予想してセット変更
車高約3.8mm→約3.5mm
Fタイヤ G35新品41.5mm
グリップ剤5mm反応時間1分
Rタイヤ GX35 中古(1パック目で使ったタイヤ)41.9mm
グリップ剤 全塗り反応時間15分
路面が上がっていてハイサイドしまくりで矢野さんに何度も助けてもらうがまともに走れないので終了。1/12はもちろんWGTが走ると路面が一気に上がるようです。
MODはWGTの後レースとなる為、路面コンディションは最高の状態でのレースとなり練習時より更に上がった路面だとこの時点で予想しました。
●3パック目
ここからが普段ハイグリップコースでやっている私の得意分野?です。(時間的にこれがフリープラクティクスのラストパック)
しかし、車高は3mm以上がレギュレーションですが、車検は3mmの棒をシャーシの下に入れて当たるかどうかを調べます。この棒が曲者で車高がギリギリ3mmだと間違いなく落とされるとチームヨコモの直人くんのアドバイスをもらいました。なので、安全に3.5mmは確保しようと決めていて、これ以上落とすことは出来ません。
時間も無いのでタイヤを削る暇もなく、予め削っておいた径(F41.5/R42)から変更も出来ません。以上の状況でのセット変更です。
キャンバー1.5°→0.8°
キャスター約6°→約4°
センターショックスプリング[CRC32993]レッド→[CRC32992]ホワイト(軟らかくした)
サイドスプリング0.5mm→0.45mm
フリクションチューブ #20000→#10000
車高をシャーシサイド(サイドリンクのピロボール下)3.8mm→3.5mmと前から後ろまでオール3.5mm
Fタイヤ G35新品41.5mm
グリップ剤3mm反応時間10秒
Rタイヤ GX35新品42mm
グリップ剤 全塗り反応時間20分
これでハイサイドは納まるはず!1/12は一台も居なく、なかなかクリアラップが取れなかったですが、突っ込み過ぎるとふわっと浮くが何とかなるレベルになりまずは一安心しました。
ハヤト、トシキも取り敢えずいけるだろう?ってレベルです。
【カテゴリー別練習走行】
この日最後の練習パックになります。出走まで3時間近くあるんでじっくり考えてセット変更しました。まず、今回使う予定だったフロントタイヤがやっと支給され、そのテストも含め路面ももっと上がるだろうとの予測で考えました。
タイヤの違いが知りたかったのでクルマのセットはそのままで、タイヤ径だけ小さくし車高も合わせました。
Fタイヤ CRCマゼンダ新品(ラバー系硬度約35度)41mm
グリップ剤5mm反応時間1分
Rタイヤ GX35新品41.5mm
グリップ剤 全塗り反応時間30分
当然のことながら1/12MODのみなので走らせやすく、フリーのときと比べるとスロットルも入れれます(8分間走れますからランタイムのテストも兼ねてます)最初の数周は問題なかったですが、その後はハイサイドまではいきませんがクリッピングポイント付近で浮き始めました。かなりアンダー方向のセットなのにこれでも浮くとは手強い路面です。
ハヤト、トシキも同じような動きで、特にトシキのクルマは重傷でまともに走れない状態です。クルマを見たら基本的な所がダメでそれを修正しました。
3人で話し合いリヤタイヤをアメリカTeam CRCと同じものにしてテストする事にして次の日の練習走行に備えメンテとタイヤを準備して会場を後にしました。
【木曜フリープラクティクス】天気(雨)
会場オープンがAM5:00との事で4:00に起床し支度していると、同室の矢野さんがモニターで確認したら「もう走ってる!!!」まだオープン前なのに???と思いながら急いで支度して4:30に会場入り。何故か開始時間が1時間早まってました。そんなの聞いてないよ!!と思いながら、矢野さんのお願いしてハヤト、トシキをたたき起してもらい慌てて準備をしました。
6:00までなので一時間半しか練習走行出来ません。
●1パック目
リヤタイヤを変更したのでセットは変えず走ってみます。
Fタイヤ CRCマゼンダ新品40.8mm
グリップ剤5mm反応時間1分
Rタイヤ CRCブルー(Gと同じくスポンジ系、硬度は35度近辺)新品41.2mm
グリップ剤 全塗り反応時間30分
まだグリップが上がっておらず問題なく走りました。リヤタイヤはGXより横方向のグリップが弱いようですが、この路面には合っているようです。ハヤト、トシキもテストしてこれで行くことに決めました。
●2パック目
そろそろ路面も上がったはずなのでセット変更
Fスプリング CRC 0.45→Reflex Racing [RSD1211] RSDソフト
(このスプリングは線径は同じ、巻き数が多いためCRC 0.45よりソフト)
キャンバー0.8°→0.5°
キャスター約4°→約2°
センターショックスプリング ホワイト→レッド
サイドスプリングプリテンション1/4回転緩めた
Fタイヤ CRCマゼンダ新品40.8mm
グリップ剤5mm反応時間1分
Rタイヤ CRCブルー中古41.2mm
グリップ剤 全塗り反応時間15分
時間的にこれが予選前最後の練習になります。クルマは少しアンダーでしたが、コーナーを思い切り飛び込んで行けやっとイメージ通りの走りが出来ました。ハヤト、トシキもセットが決まりこれで練習走行終了です。
【予選1ラウンド】
前日のカテゴリー別練習走行がコントロールプラクティクスを兼ねてた事を知りもっとしっかり走っておけば良かったと後悔しながら、また路面は上がっているはずなので、セット変更しようか迷いましたが、グリップ剤の塗り幅と反応時間だけ変え他はそのままで行くことにしました。
Fタイヤ CRCマゼンダ新品40.8mm
グリップ剤3mm反応時間10秒
Rタイヤ CRCブルー新品41.2mm
グリップ剤 全塗り反応時間30分
スタート前の試走でかなりヤバい動きで陀角を5%減らし半分ビビってのスタート!練習時では問題なかったのにレースが始まると別のクルマになってしまうってのは皆さん経験あると思いますが、まさしくそれで殆どのコーナーで浮いてます(汗)
リズムが掴めないまま、ストレートエンドのフェンスに引っ掛けてしまい場外へ飛び出てダンパーが外れリタイヤです。最近レース中にクラシュリタイヤは無かったので少し凹みましたがそれより、ここまでセット変更したのに、まだ変わらないクルマを何とかしなければと。
グリップが上がるのを予想してセット変更しても、常に路面がそれを追い越して行く感じです。午後からの予選2ラウンドに向けまたしてもセット変更です。
【予選2ラウンド】
セット変更
キャンバー0.5°→0°
フリクションチューブ #10000→#5000
Fタイヤ CRCマゼンダ新品40.5mm
グリップ剤3mm反応時間10秒
Rタイヤ CRCブルー新品41mm
グリップ剤 全塗り反応時間30分
と、更にタイヤ径を小さくしました。ヒートの組み換えもおこなわれ、リタイヤしたので最後尾から2番目のスタートでした。まずは結果を残さなければと必死に走りゴール。バックマーカーと絡んだり単独ミスをしたりと、内容的にはダメダメなのとクルマもやはり浮き気味で思い切り走れませんでした。
そして予選終了後に3人で話し合い、ハヤトはクルマではなく人間と言ってましたがベストラップが上位と比べ0.4秒も遅く8秒台すら入ってなかったのを指摘しセット変更を促しました。ハヤト、トシキの技量なら多少クルマが悪くても何とかしてしまいますが、このラップはクルマが全然走ってない証拠です。
そこで共通の意見は、コーナーで浮くほどグリップしてるが、曲がらない蹴り(トラクション)はある。
浮くと片輪走行になり駆動がかからないので一瞬クルマが止まり、ラップが落ちます。速いクルマを観察すると、前後のスライド量が絶妙でリヤが上手くスライドしてリヤから曲がり込んでコーナーを小さく曲がります。私達のクルマはリヤが踏ん張り過ぎてコーナー進入での曲がり始めが遅いのでどうしてもステア量が多くそのまま進入すると、クリッピングポイント付近でのステア量が多いままなので浮いてしまい、それを防ぐために進入スピードを落として飛び込む羽目になりラップも上がらないのではないかと。ならば、もっと曲がるセットにすればいいがそうすると、進入でハイサイドしてしまう。通常は進入でコケるのはフロントグリップが高く、コーナー中盤でコケるのはリヤグリップ低くスライドして引っかかりハイサイドします。ですがこの路面はそうではなくグリップ剤の関係なのか、リヤがオーバーグリップ気味でスライドしなく踏ん張って引っかかり浮く感じです。このような路面は過去に経験がなく、アメリカTeam CRCの方々やチームヨコモの北川さんにアドバイスを頂き大幅なセット変更しました。
レポートが長くなったんで、大幅セット変更後のレポートは次回とします。お楽しみに!
下記は予選2ラウンドの暫定的なセットとクルマです。
○全体
ボディ=プロトフォーム AMR12(#1)
シャーシ=CRCジェネレーションXti Altered Ego
フロントタイヤ= CRCマゼンダ40.5mm(硬度35度 新品)
リヤタイヤ=CRCブルー 41mm(硬度約35度 新品)
グリップ剤=フロント SXT3.0 3mm リア SXT3.0 全塗り
反応時間=フロント10秒 リア30分
前後ホイール=フロント・ HR-38FLEX リヤ・HR-38FLEX
ギア比指数=スパー・ PRS(94T)
ピニオン・PRS 22T 指数・30.29
車高=およそ 前・3.6mm サイドリンクピロボール下・3.7mm
ボトムプレート前・3.8mm ボトムプレート後ろ3.8mm
バッテリーポジション=後ろ
○フロント
スプリング=Reflex Racing ソフト
キャンバー=約右0.5°左0.5°
キャスター=約2°
トー=0.5mmアウト
キャスターブロック=樹脂5°
リバウンド=なし
ライドハイド=フロントエンドプレート下なし
ロアアーム下イエロー0.5mm
アッパーアーム=ノーマル
トレッド=167mm(アクスルシム0.5mm+0.3mm枚)
サーボマウント=平置き後ろ
サーボセイバー=XRAY
○リア
サイドスプリング=CRC 0.45 *外側穴使用リヤボトムプレートに触れるから1/4回転緩める
フリクショングリス= CRC #5000
センターショック=ENCOREショック(キット標準)
ショックオイル・スプリング=アソシ#30・CRC レッド(#12)
リバウンド=ダンパー長で約1mm
リアトレッド=170.5mm
デフグリス=GスタイルSS(オレンジ)
デフボール=[ky241] G5 タングステン・カーバイトボール1/8インチ
*[TCJ-027] Team CRC JAPAN Xti Altered Ego用強化ツイークプレート
*[CRC3276] Gen-Xi/XL用フロントカーボン・トッププレート(ショートアッパーアーム用)
○メカ類
バッテリー= [CRC3705] 3.7V 7000mAh 90CハイパフォーマンスLi-Poバッテリー
モーター=Black Knight 3.5T(D3.5ベース)(モデ用12.5mmローター、進角-5コマ)
ESC=ブラックダイアモンドV3.0.1(スロットルプロファイル4)
センサーコード=[ky190] ゼロフリクション・センサーケーブル(160mm)
別電=[laje-20249] DCブースター
プロポ=KO EX-1 ver.3(エキスパートグリップ仕様)
レシーバー=KR-411FH
サーボ=KOプロト
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