Team CRC2006メンバーのraziさんから10回目となるレポートをいただきました。全日本直前のお忙しいところありがとうございます ^^
前置き:レポート中「JSPECプロト」とあるのは現在発売中のJSPECの1つ前にテストしていたものです。JSPECプロトとJSPECシャーシの違いは・・
o JSPECプロトの方がJSPECより3mm程ロングホイールベース
o JSPECプロトのシャーシ厚は2.8mmほど。JSPECは2.35mmほど
o JSPECプロトにはサーボマウント用の穴が無い。JSPECにはガイド穴を設けた
o JSPECではアンテナ位置をさらに前側に移動できようにした
o JSPECプロトのフロントノーズ部をショート化し、CK3.2R相当にした
o JSPECのリア・ロア・ブレースは強度アップのため一部デザインを変更
o JSPECでは左右のサイドブレースの強度アップが図られた
o JSPECではダンパーチューブがショート化された
となっています。以上前置きでした。
Team CRC Japan 2006 レポート 10
Team CRC Japan 2006サポート待遇のraziです。
今回のレポートは、2次予選後からの本戦へ向けての活動状況と、販売を開始した「ジャパン・スペック・シャーシ(以後JSPECと書きます)」 について書きます。
では活動状況から。
9月29日
この日はJSPECのプロトシャーシを三郷市のNRCで5パック走行させました。レポート番外編で書いたスロットカーのレースでドイツに行ったりしていたので、2次予選(8/20)以来のラジコンです(^_^;) 今回はシャーシのテストだったのでL社のブラシレスモーターで走行しました。テストした感想を矢野さんや他のテストをされた方に伝えました。具体的な内容は・・・勘弁してくださいm(__)m
10月14日
この日も三郷市のNRCで、JSPECプロトで4パック、T-Fourceで1パックを走行。JSPECをさらに知るための走行とモーターおよびESCの比較をしました。本戦ではTeam Br00dのCPベースのモーター、L社のブラシレス用新型ESCを使用する方向で進めることとしました。
10月17日
本戦の会場となる川場RCプラザに行きました。JSPECプロトで4パック、 T-Fourceで3パックを走行。本来であればJSPECプロトでの調整をする予定でしたが、4パック目の走行時に大クラッシュをしてしまいJSPECプロトを壊したので、その後はT-Fourceで走行しました。壊れた部品は他のテストの方も壊していましたが、この情報は矢野さん経由でCRCに報告され、販売版のJSPECでは対策された部品になってますので皆様ご安心を(^_^)v
話を戻します。この日は天候に恵まれましたが走行はなんと私一人だけ(>_<)平日ですが本戦から2週間を切っていたので数人の方はいらっしゃると思ったのですが・・・。
コース管理の方にはグリップを上げる対応をして頂きましたが、さすがに1台の走行では限界がありゴム系のリヤタイヤでは厳しい状況で、CRCピンク、Lラバーハード、CRCグレー、CRCアクアと試した限りではCRCアクアが一番グリップしました。
この日のベストラップはJSPECプロトで記録した18秒1。FタイヤはLラバーハード、RタイヤはCRCアクア、ボディはスピード12をガーニーフラップ付きで使用しました。
18秒1では全然レーシングスピードになってないですね(T_T)このサーキットで1/12を走行させるのは初めてで、ツーリングカーで数年前(TRF414MやMR4TCの時代です)走行して以来なので描いていたイメージとはずいぶん違ってました。
10月23日
念願だった販売版JSPECのシェイクダウンをNRCでしました。5パック走行しました。JSPECプロトより車の動きが洗練され速くなっているのを実感しました。従来のCK3.2Rよりコーナー立ち上がりのトラクションのかかり具合が良いです。私はこの車で本戦に出場する事を決めました。 1次予選と2次予選を戦ったT-Fourceにも愛着はあるのですが、矢野さんや日本のカーペットナイフユーザーの声を集めて完成したJSPECで本戦を戦いたいと強く感じました。
この日はボディの比較も行いました。スピード12とスピード8(パーマ)とザイテックを試しました。ベストラップはスピード8でした。川場RCプラザで使用したときはスピード8ではバックストレート後の高速コーナー後半でリヤが流れていたので、本戦ではまずスピード12かザイテックで走行してグリップ具合を見てスピード8に変えようかと考えてます。
10月25日
現在このレポートを書いてます(^_^;)
レポート作成終了後本戦に向けた準備をします。ボディやタイヤの作成、モーターやシャーシのメンテナンス・・・することが山積みです(-_-;)
では、JSPECを製作して気がついたことなどについて。
製作時の注意点はkimihiko-yano.netのWebサイトに掲載されていますが、それ以外のポイントを書きます。
まずはフロント周りから。
JSPECでは、L4のプロテクターを完全に合うように取り付けが可能です。L4のプロテクターを取り付けた際には、フロントロアアームとシャーシに挟むタイプのスペーサー(Fibre Lyte製等)をシャーシ外側から取り付けするのが難しくなります。私は内側から取り付け取り外しをするようにしています(画像1参照)。
画像1
ステアリング用サーボ取り付けのガイド穴を利用して穴空けすると、DS3401等J社のサーボ搭載時は右側にオフセット、K社のサーボは左側にオフセットする形で搭載できます(画像2参照)。
JSPECでは任意にサーボ搭載位置を調整できるようにする為(サーボマウント用穴を任意に空けられる)ガイド穴のみとしてあります。私はガイド穴を利用してDS3401を搭載しています。CK3.2RやT-Fource Team Red Editionのシャーシに空いていた穴はJ社のサーボに合わせていましたが、若干間隔が広くサーボ取り付けがしづらかったですが、今回のガイド穴では対策されているようで適切な間隔になっているので取り付けしやすかったです。
画像2(シャーシ裏面から撮影)
次はセンター周り。
JSPECではアンテナマウント取り付け用の穴が三つ空いています。前側二つを利用することにより、センターショック用のボールをアンテナマウント後ろ側の穴に取り付けて使用可能です。またL4用アンテナマウントも取り付け可能です。ただし場合によってはショック長を少し短くする(ボールエンドを切って短くする等)必要があります。私はショックのシャフトを短くしているのでボールエンドは無加工で問題なく取り付け出来ました。
フリクションチューブを取り付けするボールですが、シャーシブレース側(外側)のボールはタイロッドやセンターショックを取り付けする物と同じボールを使用して下さい(画像3参照)。
フリクションチューブを組み立てする際は、今までの物と同じボールエンドとそれを取り付けするネジ(銀色)はインナー(樹脂製の部品)に使用し、黒色のネジと新しいボールエンドはチューブ側に使用してください。
画像3
フリクションチューブを組んでみたのですが、従来のフリクションチューブと同じ番手のオイルでは柔らかくなるように感じました。短くなったのが影響していると思われます。まだ走行数が少ないので、たとえば従来のフリクションチューブの白キャップが新型ではどの程度の番手になるとかは申し上げられないのですが、この点は留意して組み立てして頂ければと思います。
最後にリヤ周りについて。
Webサイトではモーターの取り外しはリヤトッププレートを取り外して行う旨で掲載してあります。実際に取り付けてみたのですが、手持ちのTeam Br00dのCPベースのモーターでは、リヤアクスルを取り外した状態であればモーターマウント下側から(いままでのシャーシのように)取り付け取り外しが出来ました。
ピニオンギヤとショッキーダイオードは外した状態で確認しました。皆様はお持ちのモーターで実際に試してみては如何でしょうか。リヤアクスルを外すのとリヤトッププレートを外すのがどちらが良いかは皆様の考え方次第になりますが参考にして下さい。
JSPECとCK3.2Rのセットアップの違いについてですが、他のメンバーからは、JSPECプロトでは従来のCK3.2Rとほぼ同じとの情報が来ています。私はCK3.2Rの走行回数が少ないので詳しいことは申し上げられないですが、使用して感じたのは、サイドスプリングは1ランク柔らかいものか同じものにするのと、先ほど書いたフリクションチューブのオイルの変更(より硬い番手の選択)になると思います。
今回のレポートは以上です。
CRC製品を使用される方々が1/12全日本選手権で活躍される事を祈ります。次回のレポートは1/12全日本選手権本戦の模様を自己中心的に(毎回ですが)書く予定です。
ではまた。
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